2020年5月20日放送の【 連続テレビ小説「エール」】38話のネタバレです。
連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。
現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。
あらすじ
自分の才能を証明したい一心で、仕事も早稲田の応援歌づくりもそっちのけで、三日三晩徹夜で書き上げた交響曲「反逆の詩」を、裕一(窪田正孝)は自分の最高傑作かもしれないと思いながら小山田(志村けん)に見せるが、その反応は冷たいものだった…。自信をなくしショックを受ける裕一。一方、早慶戦までいよいよ3日となり、「紺碧の空」の作曲をお願いしている早稲田の応援団員たちが、裕一の家に押しかけてくる。
38話ネタバレ
エール (38)「紺碧(ぺき)の空」
引き受けた応援歌を差し置いて 裕一は 自分の才能を証明してい一心でした。
小山田「フフフ…。 …で?」
楽譜を投げ捨て その場を立ち去る小山田
古山家
遅くになっても 裕一は帰ってきませんでした。
裕一の仕事場
裕一「何してんの?」
音「ごめんなさい。 遅いから心配になって…。」
裕一「そっか…。 ただいま。」
音「お帰り。 怒らんの?」
裕一「勝手に入ったから? 君の家だよ。」
音「そうだけど…。」
裕一「掃除も必要だね…フフッ。 僕が掃除するっつったのに… だらしない。」
泣き叫ぶ裕一
裕一「音…。」
音「うん。」
音楽学校
音「日曜なのに…。 バカだ 私…。」
校内から歌声が聞こえ様子を見に行く音
校内で歌ってたのは双浦環だった
音「どうして? どうして ここに?」
喫茶店 バンブー
保「要らないって。」
恵「えっ? タダなのに?」
保「先生が頑張ってる時に 何か口に入れるなんて失礼だって。」
恵「う~ん… お店に来て 何も注文しないで 何日も居座る方が失礼だと思うけど。」
保「でもね… あの顔 見ちゃうと…。 追い詰められてるよ…。」
田中「失礼します!」
保「いらっしゃいませ。」
田中「佐藤! まだね?」
佐藤「まだであります。」
田中「何ば しようとや? お前のせいやなか。」
佐藤「団長…団長…。」
田中「様子ば見てき。」
佐藤「はい。」
田中「ご主人 みんなに ミルクセーキば。」
保「はい。」
説明
恵「ミルクセーキは卵黄 砂糖 牛乳に バニラエッセンスを混ぜて作ります。 明治時代から 滋養食として愛されてきました」
説明終了
田中「うまか~!」
「ああ~!」
田中「先生も 苦しんでおられるっちゅうことですか?」
保「そう… 1年間 36曲 全部 没。」
小熊「うわっ… まさに契約金泥棒。」
田中「お前 何 言いようとね。」
村田「しかし 団長。 お言葉ですが こいつの言うとおりです。 私は心配です。 そんな男に任せて大丈夫でしょうか?」
保「いらっしゃいませ~。」
御園生「フッ。」
田中「御園生! 何しに来たとね?」
御園生「うわさを聞きつけましてね~。 何でも 新しい応援歌を作ろうとしてるとか。」
恵「う~ん… 誰?」
寺門「慶應義塾の応援部 団長 御園生新之助です。」
田中「出ていきんしゃい」
御園生「フフッ… ここはお店でしょ? コーヒー下さい。 あっ ブラックで。」
保「はい。」
田中「なんや? ブラックって。」
保「砂糖も ミルクも入れてないコーヒーのこと。」
田中「フッ ハハハハハ! そげなコーヒー 苦くて飲めんやろうもん!」
御園生「本場はブラックですよ~。 そんなことも知らない。 だから負ける。 いや 負け続けるんですよ。」
保「お水 どうぞ」
御園生「どうも。」
恵「何なの?」
寺門「アメリカの大学に留学してたのを いつも ああやって鼻にかけるのです。」
御園生「僕はね 常に 本物を 本場で学んできました。 いいですか? 『若き血』を歌いだして慶應義塾は連戦連勝だ。」
御園生「しかし 事は そう単純ではない。 私は戦略を練っているのです。 あなた方が いくら新しい応援歌を作ろうが そこがなければ結果は同じことだ。」
御園生「それを… あなたで できますか? 大声だけが取り柄のあなたに。」
小熊「お前~! この… 団長をバカにするな!」
掴みかかるが返り討ちにあう小熊
小熊「あっ! ああっ…!」
御園生「力任せ。 これこそが あなたたち早稲田だ。 もう そんな時代じゃない。」
恵「ハッハッハッハッハッハッ…! 思い出すわ~。 私が オックスフォード大学で法律を学んでいた時のこと。」
御園生「オックスフォード!?」
恵「何も怖くなかった… 誰にも負ける気がしなかった! でも… そんな時にね 現れたの。 底抜けのバカが。」
恵「今まで 模擬裁判で負けたことなんか なかったのに あいつは 正面を切って 正義を訴えるの。 陪審員は ほだされていく…。 私は悟ったわ。」
恵「しょせん 人は… 感情の生き物だって。 もちらん 本当の裁判は違うのかもしれない。 でも… 若かった私は 大学をやめた。」
恵「だって 論理が全てじゃないのなら 違った生き方をしてみたいって 思ったから。 あなた… 負けるわよ。」
御園生「なぜだ?」
恵「だって この人たち… 底抜けのバカだから。」
御園生「フフッ… フッフッフ…。 どいつもこいつも… まあいい。 戦いを楽しみにしている。 行くぞ。」
小熊「団長… 悔しいです!」
田中「勝つしかなか。 俺は… 名前や功績より 人の縁ば信じるばい! よ~し! 皆で先生ば応援しに行くばい!」
一同「はい!」
保「さっきの話… うそだよね?」
恵「えっ? 本当よ。 言ってなかったっけ?」
保「うん… 初めて聞いた。」
古山家
田中「失礼します!」
田中「先生… 書けましたか?」
裕一「ううん… 1音も書いてない。」
田中「ええっ!? えっ… いやいや あと3日しかなかとです!」
裕一「僕には書けない。 他の人に頼んで下さい。」
村田「お前… 団長の思いを踏みにじるのか!?」
佐藤「すいません! でも 先生も 頑張って書こうとしてくれたんです。 それだけは分かって下さい。」
田中「せからしか! 先生… 俺たちは慶應に勝ちたか! やつらの応援歌ば しのぐ歌が必要ばい!」
裕一「応援歌って勝ち負けに関係ありますか?」
音「裕一さん。」
裕一「早稲田が負けんのは ただ弱いからです。 実力不足です。」
応援部 部室
小熊「団長… どうしますか?」
田中「よう分からん…。 何か分からんけど… 応援って わしらの自己満足やなかろうか? 応援って…勝敗に関係あるとやろか?」
翌日の古山家
音「『豊橋に帰ります。音』。」