ドラマダイジェスト

【 連続テレビ小説「エール」】39話ネタバレ

2020年5月21日放送の【 連続テレビ小説「エール」】39話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

裕一(窪田正孝)の曲がなかなか採用されず自信をなくす中、音(二階堂ふみ)は書き置きを残して豊橋に帰る。裕一が東京で動揺している一方、音は豊橋で、光子(薬師丸ひろ子)や吟(松井玲奈)、梅(森七菜)、そしてはじめて会う吟の婚約者・鏑木智彦(奥野瑛太)に裕一のことを相談する。以前は、音のために曲を作っていた裕一だったが、「誰かのために作っていないからうまくいかないのでは?」と言われた音は…。

39話ネタバレ

エール (39)「紺碧(ぺき)の空」

関内家

吟は婚約者の鏑木と共に 豊橋に帰っていました。

音「ただいま~。」

吟「えっ?」

光子「音? あっ… どうしたの? 急に。」

音「それが…。」

光子「あっ 入り。」

音「お姉ちゃん うまくいったんだね! 少々 堅いところがある姉ですが よろしくお願いいたします。」

吟「もっと褒めてよ!」

鏑木「そこがよいところと承知しております。 こちらこそよろしくお願いします。」

光子「それより どうしたの?」

音「実は…。」

光子「難しい問題ね。」

音「どうしたらいいか分からん。」

梅「私は 裕一さん 大丈夫だと思う。」

音「どうして?」

梅「だって 才能があるじゃん。」

音「それは分かっとるけど発揮できんの。 認めてもらえんの。」

吟「もっと待っとったら?」

音「待てん。 契約金だって思っとったお金 前払いなんだって。」

吟「つまり?」

音「借金。」

吟「ええっ!?」

音「でも… それよりも何よりも… このままじゃ 裕一さんが裕一さんじゃなくなる。」

光子「鏑木さんは どう思います?」

鏑木「あっ いや… 私は軍人ですし 音楽の世界は存じませんが」

鏑木「軍人が命を懸けて戦えるのは 誰かのためだからです。 祖国 両親 友人 戦友のために戦うのです。 裕一さんはどうですか?」

古山家

久志「こんなことで呼び出したの?」

裕一「こんなことじゃないよ 一大事だよ! 豊橋 行ってくるわ!」

久志「ちょちょ…。」

裕一「何?」

久志「ちょっと… 座れって。 こうなった原因は何だ?」

裕一「早稲田の応援歌 断ったからだと思う。」

久志「なぜだ? なぜ書かない?」

裕一「書かないんじゃないよ 書けないの! 西洋音楽なら書けるよ。 人から依頼されたものが書けない。」

久志「西洋音楽なら書けんのか?」

裕一「うん。 ほら。」

久志「これ いつの間に?」

裕一「3日で書いた。 あの小山田先生にも見せたんだ。」

久志「何て?」

裕一「ひと言 『…で?』。」

久志「ふ~ん。 そこまで悪くないと僕は思うぞ。」

裕一「いや… いいよ それはいいんだよ。 音だよ 音! 音!」

久志「応援歌が原因なら 応援歌 書くしかないだろう。」

裕一「だから… だから 書けないんだってば!」

久志「彼女を取り戻せるとしてもか?」

関内馬具の作業場

光子「懐かしい?」

音「えっ?」

光子「何か そんな顔しとったから。」

音「まだ1年しか たっとらんのに どうして懐かしいんだろうね?」

光子「音の心が ここ 離れたからよ。」

音「鏑木さん いい人だね。」

光子「ねえ。 やっとよ やっと。 フフッ。」

音「ただ お婿さんだけど 一緒に住めんのでしょ?」

光子「軍人さんだからね。 あっ… 梅も 東京行きたいみたいだから よろしくね。」

音「お母さん 寂しくない? このうち誰もいなくなっちゃう。」

光子「うん! 娘が元気で 愛する人と幸せに暮らしとるなら十分。」

音「本音?」

光子「フフフ…。」

音「なるべく帰ってくるようにするから。」

光子「じゃあ… 帰ってくるなら 孫 連れて帰ってね。」

2人「フフフフ…。」

古山家

裕一「ねえ 音って実力どうなの?」

久志「学年で2番目だ。」

裕一「え~ すごいね!」

久志「まあ 1番との間は かなり開いてるがな。」

裕一「へえ~ そんなすごい人いんだ。」

久志「環の再来だって言う人もいる。」

裕一「双浦 環か~。 オペラ作って あんな人に歌ってほしかったな。」

久志「おいおい 作曲やめるようなこと言うな。」

裕一「昨日ね ありから努力したんだけど… やっぱ書けなかった。 もう無理だよ。」

応援部の部室

音「無理じゃない。」

田中「やけど…。」

音「『やけど』じゃない! あなたしかいない。 あなたのために作ってもらうの!」

田中「やけど… 応援歌は みんなのもん…。」

音「分かっとる! だけど 今の裕一さんには 心を動かす言葉が必要なの!」

田中「俺は 頭も悪かやし 口下手ですけん!」

音「分かっとる!」

田中「えっ?」

音「口下手でもいい。 あなたの思い 気持ちを伝えて! 裕一さんの心を動かして! 凝り固まった頭を吹っ飛ばして!」

音「いい? 早稲田の勝利 古山家の未来 古山裕一の音楽人生の全ては あなたの双肩に懸ってます。 頑張って!」

古山家

久志「シュークリーム買ってきたぞ。」

裕一「おっ いいね! あれ? が… 学校は?」

久志「君が書くまで帰らない。」

裕一「その割には 無理にすすめないね。」

久志「自分で気付かないとね 人は変わらないから。」

裕一「僕は変わったから書けなくなったんだよ。」

久志「違うよ それは。」

裕一「うん?」

玄関の方から田中が叫ぶ

田中「古山先生は おりんしゃあですか?」

裕一「ま… まずい。 だ… 団長だ。 あれ? うん?」

振り返れば奴が居ないw

裕一「相変わらずの逃げ足。 久志?」

田中「失礼します!」

裕一「いや… ちょ… あの… あの…。」

田中「先生 話があるったい。」

裕一「試合 明日でしょ? あ… 諦めて。」

田中「そげなわけには いかんたい!」

裕一に話しをする田中

田中「俺は… 九州の片田舎で生まれました。 中学時代は 野球ば やっとって 甲子園行けるかって期待されとりました。」

田中「そん原動力が… 幼い頃から一緒に遊び ずっとバッテリーを組んどった 清水誠二でした。」

田中「雨で… 練習がなくなった時の出来事です。 俺たちは 公園で… キャッチボールば しておりました。 その時 俺は わざと… 遠くに… フライば投げたとです。」

田中「清水は そん玉ば捕ろうとして 足に… 大きな… 深い傷ば負ってしまいました。 麻酔が うまく効かんで 清水の口には 手拭いが押し込まれました。」

田中「『何か必要なもんは?』と聞くと 清水は…『ラジオ』っちゅうとです。 早慶戦ば 痛みに耐えるために 聞かせてくれっちゅうとです。」

田中「清水は 手術ば耐えました。 ばってん… 足は元どおりにならんで… 学校も やめました。 しばらくして 清水に会いました。」

田中「『俺に何かできることなかね?』と聞くと 清水は言いました。『別になかっちゃけど… 強いて言うなら 早稲田ば勝たせてくれや。 それが1番の楽しみやけん』って。」

田中「俺は そん時 気付いたとです。 野球ば頑張っとる人のラジオが聞いて 頑張れる人がおる。」

田中「頑張ることは… つながるやって。 そしたら… 俺にできることは何か? 野球の技量はなか。」

田中「選手が活躍するために… 応援することしか ないんじゃないかって思って。 なのに… 全く勝てん。 清水の申し訳のうて…。」

裕一「何で 僕なんですか?」

田中「あっ…。 俺は器用なやつは好かん。 先生は… 不器用やけん。」

裕一「何だ… 賞取ったからじゃなかったのか。」

田中「何ですか?」

裕一「いやいや… いいんですよ もう。 忘れて下さい。」

田中「先生… 書いて下さい。 清水のために。」

裕一「明日までだね?」

田中「はい!」

裕一「はい。」

玄関で聞いている音さん

田中「先生…。」

裕一「はい。」

田中「ちなみに…。」

裕一「はい。」

田中「こん食べ物は何ですか?」

裕一「シュークリーム。 食べてみて。」

田中「アハハ。」

裕一「どう?」

田中「うまか~!」

裕一「うまか~!」

田中「うまか…。」

裕一「フフフフフ」

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