2020年5月27日放送の【 連続テレビ小説「エール」】43話のネタバレです。
連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。
現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。
あらすじ
記念公演の最終選考に向けて、男女の機微を実践で学ぼうと、男女の社交場であるカフェーで一週間の臨時雇いで働くことにした音(二階堂ふみ)。音の夢に協力したくてカフェーで働くことを許した裕一(窪田正孝)だったが音のことが心配で仕方がない。たまたま古山家にやって来た鉄男(中村蒼)に頼み込んで、様子を見に行ってもらう。ところが、音と一緒に働いている希穂子(入山法子)を見た鉄男は…。
43話ネタバレ
エール (43)「東京恋物語」
音楽学校
潔子「女給さん!?」
和子「カフェーで働いてるの? 音さんが?」
音「うん。1週間の臨時雇いだけどね。(あくび)眠い。先生来たら 起こして。」
コロンブスレコード
廿日市「う~ん… 駄目だね~。」
裕一「いや…。」
廿日市「せっかく チャンスあげたのに これじゃあな…。」
裕一「いや… すいません えっと…。」
廿日市「まあ いいよ うん。 これは ほかの作曲家にも頼んでたのよ そっちで なんとかなりそうだから。」
裕一「いや… 廿日市さん…。」
サロン
木枯「チャンスなんかじゃねえよ。 あいつ 本当に適当だな…。」
裕一「えっ? な な… 何? それ。」
木枯「いや あれ 作詞した磯貝ってやつ 重役の息子だってさ。」
裕一「えっ?」
木枯「親の七光りで作詞家になろうとしてる ボンクラだよ。 廿日市も ババ引かされたって ぼやいてたらしい。」
裕一「えっ… そのババ 僕に あてがったってこと?」
木枯「うん まあ…。」
裕一「へえ~ そうか… なんだ。」
木枯「君の才能をあんなとこで 無駄遣いする必要ないよ。」
裕一「まあ… どってみち あの歌詞には 乗れなかったんだけどね 全然。」
木枯「切り替えてこう 次 次。」
裕一「次 あんのかな~?」
木枯「泣き言 言うなよ。 嫁さんだって カフェーで頑張ってんだろ?」
裕一「が… 頑張ってんのかな… どうなのか…。」
木枯「昨日 ちょっと様子見てきた。」
裕一「えっ!?」
木枯「彼女 なかなかやるね~。」
裕一「なっ… やる やる やる? 何… 何をやるの!? 何を? 何…?」
木枯「男を喜ばせるコツを よ~く知ってる。」
裕一「お… 男を喜ばせる~!?」
木枯「あれは天性の素質だな。」
裕一「お~…。」
回想
音「そんな弱気になって どうするの? 上司でも何でも ビシッといってやればいいでしょう。 ほら 自信持って。 はい どうぞ。」
客「ありがとう。 元気出てきた!」
音「おっ!」
フク「音江ちゃん! 俺の話も聞いてよ~。」
音「どうしたの? フクさんは。」
フク「そのまま。」
音「そのまま? 割らなくて…?」
カク「音江ちゃ~ん。 こっちも来て 音江ちゃん。」
音「ちょっと フクちゃん 終わってからね。 あっ フクちゃんって言っちゃった…。」
回想終了
木枯「指名も ひっきりなしだって。」
裕一「うわ~ 指名も ひっきりなし…。 え~?」
木枯「頑張れ。 じゃあね。」
裕一「え~? 木枯君! 悪いんだけどさ 今日も 様子見に行ってきてよ。」
木枯「やだよ 自分で行けよ。」
裕一「何で…お願いだ。 友達だろう?」
木枯「自分の嫁だろ?」
裕一「何で… お願いだから…。 お願い…。」
木枯「自分で行ってこい。」
裕一「友達でしょ…。 木枯君! お~い 木枯正人~!」
カフェー パピヨン
客「はあ…。 おい 何 もたもたしてんだ。 早くしろよ。」
音「スイマセン お待たせいしました。 どうぞ。」
客「何だ この酒は。 こんな薄い酒が飲めるか!」
酒を音にかける客
希穂子「あっ!」
音「何するんですか?」
客「ガタガタ言うんじゃない 女給の分際で。 お前」
そして10倍返しを受ける客
控室に移動する音
ママ「全く とんでもない 跳ねっ返りだわ! 何 考えてるの!?」
音「すいませんでした。 でも あの人 私たちのこと バカにして…。」
ママ「流せばいいの そんなもの。 大体 あなたはね…。」
希穂子「あの… あんまり 音江さんを責めないであげて下さい。」
ママ「えっ?」
希穂子「私たちも悪かったんです。 機嫌の悪いお客様を まだ不慣れな彼女1人に任せてしまって。 ごめんね 音江さん。」
音「いえ 私こそ… すみませんでした。」
音「すみませんでした。」
希穂子「すみませんでした。」
ママ「2人とも 顔を上げなさい。」
無言でその場を後にするママ
古山家
玄関の方から物音がして向かう裕一
裕一「音? あっ… 音? 音…?」
裕一「た… 大将。」
鉄男「おう。」
カフェー パピヨン
音「私 感情が すぐ 表に出てしまうんですよね。 もっと大人の対応をしなくちゃって 思うんですけど。」
希穂子「でも それが 音江さんのチャームポイントかもね。」
音「希穂子さんは すごいな。 私のないもん 全部持ってる。 フフフ。」
希穂子「欠点だらけよ 私なんて。」
音「私が男だったら 希穂子さんみたいな人を 好きになりますね フフッ。」
希穂子「光栄。 はい。」
音「ありがとうございます。」
音「実は 私 恋愛の機微が勉強したくて 入店したんです。」
希穂子「恋愛の機微?」
音「はい。 希穂子さんは お客さんを 好きになったこと ありますか?」
希穂子「う~ん… ここではないかな。」
音「ほかでは あるんですか?」
希穂子「さあ? どうだったかしら。」
そこへママが入ってくる
ママ「音江ちゃん。」
音「はい。」
ママ「指名。」
音「はい。」
ママ「希穂子ちゃんも ついてあげて。」
希穂子「はい。」
ママ「今度は ちゃんとやってよ。」
音「はい。」
音「ありがとうございます。」
音「お待たせしました~。 鉄男さん!」
鉄男「お~ 本当に女給さんになってる。」
音「どうして? いつから東京に?」
鉄男「さっき 着いたとこ。 休暇の間 泊めてもらおうと思って 裕一のとこ行ったら」
鉄男「音さんのこと あんまりにも心配してるもんだから 代わりに様子見に来た。」
音「なら 一緒に来ればいいのに。」
鉄男「そうもいかねえだろ 男としては。」
音「フフフ…。」
鉄男「ありがとう。」
希穂子「いらっしゃいませ。」
鉄男「希穂子…。 どして ここに? ずっと捜してたんだ。 何で 急にいなくなった? 希穂子… ちゃんと説明してくれ。」
希穂子「お話しすることはありません。」
鉄男「お… おい… ちょっと待てよ。」
希穂子「やめて下さい!」
鉄男「出よう… ここじゃ 話できねえ。 なっ?」
希穂子「やめて!」
音「鉄男さん 乱暴はやめて。」
ボーイ「おい 何やってんだ!」
鉄男「大丈夫だから… いや あの 少し 話しするだけですから。」
希穂子「離して!」
古山家
裕一「ねえ 何が どうなってんの?」
音「私にも よく分からんくて。」
鉄男「どして 急に 姿 消したんだ?」
希穂子「田舎にいるのが嫌になったからです。」
鉄男「うそだ。 君は福島が好きだと言ってた。」
希穂子「村野さん ご結婚されるそうですね。」
裕一「け… 結婚?」
希穂子「おめでとうございます。」
鉄男「結婚なんかしねえ! あれは向こうが勝手に…。」
希穂子「ご挨拶もなしに上京してしまったことは おわびします。 でも… 私から お話しすることはありませんので。」
鉄男「こっちの話は まだ終わってねえ!」
裕一「ちょ… 大将 大将…。」
希穂子「お騒がせして申し訳ありません。 失礼します。」
鉄男「希穂子 希穂子!」
裕一「ちょちょ… 大将 大将 大将…。 大将… 1回 1回 落ち着いて。」
鉄男「はあ…。」
希穂子を追いかける音
音「希穂子さん! コーヒー 飲みませんか?」ナンパ?w
喫茶店 バンブー
希穂子「おいしい。」
音「ここのコーヒーは東京で1番だから。 といっても ほかの店では 飲んだことないんですけどね。フフフフ。」
希穂子「村野さんとは 少しだけ おつきあいをしてたの。」
音「福島で?」
希穂子「私が中居をしてた料亭で知り合って…。」
回想
希穂子の働いていた料亭
希穂子「あっ…。」
鉄男「何か?」
希穂子「あっ いえ…。 お魚 すごくきれいに召し上がると思って。 あっ… 失礼しました。」
鉄男「いや… 何でも 褒められんのは うれしいもんですね。 俺… 家が魚屋だったんです。 子どもの時は ずっと貧乏で。」
希穂子「私の家も貧乏です。 一緒ですね。」
どこかへおデート中の2人
鉄男「希穂子。」
希穂子「うん?」
希穂子「でも… 彼が会社の社長さんと店にいらした時…。」
希穂子の働いていた料亭
堂林「村野君 君は仁美をどう思ってんのかね?」
鉄男「それは…。」
仁美「やめて お父様「村野さん 困ってらっしゃるじゃない。」
堂林「ハハハハ…。 僕はな 村野君 うちの会社を ゆくゆくは 君に任せたいと思ってんだよ。 ほら。」
回想終了
音「縁談が進んどったってこと?」
希穂子「ええ。」
古山家
鉄男「縁談なんてもんじゃねえ 一方的な話なんだ。 折を見て 断るつもりだった。」
裕一「そうだったんだ。」
鉄男「東京さ 行ったらしいと聞いて ずっと捜してた。 優しい女なんだ。 貧しい家に育って 今も 病気の親 抱えて苦労してんのに けなげで 明るくて。
鉄男「彼女といっと ねじくれた気持ちが す~っと消えて 素直になれる。 こんなこと初めてだ。 福島に連れて帰りてえ…。 希穂子と一緒になりてえんだ。」
喫茶店 バンブー
希穂子「結局 ご縁がなかったのよ。 今は ただの知り合い。」
音「本当に? それだけですか?」
希穂子「ええ。 それだけよ。」
古山家
鉄男「ああ~! うわ~!」
裕一「た… 大将…。」
鉄男「最低だ! 俺がグズグズしてっから 希穂子に見限られたんだ!」
裕一「大将…。」
鉄男「俺は どうしようもねえバカだ! ああ~!」
裕一「大将 水飲もう。 水飲もう。」
鉄男「ああ~ 希穂子~!」