ドラマダイジェスト

【 連続テレビ小説「エール」】50話ネタバレ

2020年6月5日放送の【 連続テレビ小説「エール」】50話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

環(柴咲コウ)から、たとえお腹の子供が危険なことになっても舞台に立つプロとしての覚悟があるかを問われた音(二階堂ふみ)は思い悩む。つわりで体調がすぐれない音に裕一(窪田正孝)は、体を大事にすることが一番だと稽古を休むことをすすめるが、音は機嫌を悪くしてしまう。その後も練習に参加できない日々が続いたある日、音がいなくなってしまう。あちこち探し回った裕一は音の姿を見つけて…。

50話ネタバレ

エール (50)「響きあう夢」

音楽学校

黒崎「古山君は今日も休みか…。」

豊子「千鶴子さん ヴィオレッタのパート 練習しておいた方がいいかも。」

千鶴子「どうして?」

豊子「だって… 古山さん あんなだし。」

千鶴子「私が やるべきことは 今 自分に与えられている役を 磨き上げることだけよ。」

鉄男のおでん屋

裕一「そうか…  いや 皆さんに迷惑かけて 本当に申し訳ない。」

久志「いや 迷惑だなんて思ってないよ。 みんな 心配してんだ。 でも そういう空気も 音さんを追い詰めたのかもしれない。」

鉄男「気ぃ遣われっと かえって 孤独になるもんだよね。」

久志「うん。」

鉄男「まずは 体 大事にすることだ。 母親になる身なんだから。」

裕一「それ言ったんだけどね 凄く機嫌悪くなっちって。」

藤丸「これだから 男は。 裕一さん 子どものことしか 眼中にないんじゃないの?」

藤丸「赤ちゃんの母親である前に 奥さんだって 1人の人間ですよ。 歌手を志した これまでのこと これからのこと きっと いっぱい悩んでる。」

藤丸「だから あなたも 父親になることに 浮かれてばっかいないで もっと奥さんの心の内を想像して 寄り添ってあげなさいよ。」

鉄男「なるほど…。」

久志「確かに そうだな。」

古山家

裕一「ただいま。 音 鉄男が おでんくれたよ。」

裕一「音?」

裕一「ただいま。 音?」

裕一「音!」

喫茶店 バンブー

裕一「お… 音 来ませんでした?」

恵「音さん? 来てないけど。」

保「うん 今日は見てないね。」

裕一「ど… どうも。」

恵「うん。」

音楽学校

息切れしながら歌の練習をする音を見つける

裕一「ここにいたんだ。」

裕一「音…。 今から 僕は作曲家として 声楽家の君に伝えたいこと言う。」

裕一「君は舞台に出るべきじゃない。 息が続かないのは致命的だ。 美しいメロディーも表現できないし 聴く人 不安にさせる。」

裕一「そんな歌しか歌えないんじゃ お客さんにも失礼だ。」

音「分かっとる…。 分かっとる… 分かっとる…。 声も出んし… 息も続かないし…。」

裕一「うん。」

音「子どもができたのは うれしい でも… でも… 『何で 今?』って… 時々思ってしまう自分が嫌で。」

音「環先生に… 子どもが死んでも舞台に立つのがプロだ って言われた時 すごく怖くなった。」

裕一「うん。」

音「この子を失うなんて絶対に嫌だって。 この子に会いたい… 歌も諦めたくない。 覚悟も できんくせに… どうしていいのか分からん。」

裕一「音 音… 聞いて。」

裕一「その夢… その夢 僕に預けてくんないか? 君が もう1度… もう1度 夢に向き合える日が ちゃんと来るまで 僕が その夢 預かって 大事に育てるから。」

裕一「君の夢は… 君の夢は 僕の夢でもある。 そのかわり… 君にも いつか 僕の夢をかなえてほしい。」

音「裕一さんの夢?」

裕一「そう。 僕の作った曲で 君が おっきな… おっきな舞台で歌う!」

音「裕一さんが作った曲を… 私が歌う。」

裕一「音は 何1つ… 何1つ 諦める必要ないから。 そのために 僕 いんだから!」

音「ありがとう。」

翌日 音は『椿姫』を降板し 退学届を提出しました。

音楽学校

環「残念ね。 あなたには期待していたんだけど。」

音「申し訳ありません。」

環「謝ることないわ。 ほとんどの人が いばらの道ではなく 平穏な幸せを選ぶ。 あなたも その道を選んだ。 それだけのことよ。」

音「私は 歌手になる夢を 諦めたつもりはありません。」

環「どういうこと?」

音「今まで 私は 自分のことしか考えていませんでした。 この子は 裕一さんと私 2人の子どもなのに。 1番大事なことを忘れていたんです。」

音「夢も子どもも 夫婦2人で育てていきます。 彼がいてくれたから選べた道です。 お世話になりました。」

環「また会える日が来ることを 楽しみにしているわ。」

音「はい。」

半年後

裕一「ただいま。」

音「お帰りなさい。」

裕一「フフフフ… ジャ~ン!」

音「あっ いっぱい買ったね。」

裕一「安かったからね。 ほら 手紙来てたよ。」

音「ありがとう。 千鶴子さんからだ。」

裕一「あ~ 留学したんだっけ?」

音「そう ジュリアード。」

裕一「いいな~!」

千鶴子「お元気ですか。 こちらは なんとかやっています。 昨日は ラフマニノフ先生による 特別授業がありました』。」

音「ラフマニノフ!? いいな~!」

千鶴子「『そちらは いかがでしょうか。 早く 音楽の世界に復帰して下さることを 願っています。 あなたに負けたままでは 納得がいきませんから』。」

音「千鶴子さんらしい。」

裕一「うん?」

音「うん?」

裕一「よし 片づけっかな。」

音「うっ!」

裕一「うん?」

音「来た…。」

裕一「えっ? 今? ちょっ…。」

音「来た!」

裕一「来た? ちょちょ…。」

音「来た!」

裕一「ゆ… ゆっくりね ゆっくりね。」

音「裕一さん。」

裕一「うん。」

音「さ… 産婆さん。」

裕一「産婆さん 産婆さん はい。」

音「裕一さん 産婆さん 呼んできて。」

裕一「産婆さん うん。」

音「裕一さん…。」

裕一「1歩… 1歩ずつ…。」

音「よし! うん! 裕一さん…。」

裕一「うん。」

音「ああ~! あっ あっ…。」

産婆「あっ 出てきた!」

産婆「おめでとう。 女の子ですよ。 はい はい… は~い。」

裕一「ああ…。 音…。」

音「見て女の子だって。」

2人の人生に また1つ 宝物が増えました。

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