ドラマダイジェスト

【 連続テレビ小説「エール」】51話ネタバレ

2020年6月8日放送の【 連続テレビ小説「エール」】51話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年6月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

娘の華が生まれて4か月。音(二階堂ふみ)は炊事洗濯や育児に追われるが、裕一(窪田正孝)は作曲よりも娘に夢中の毎日。作曲のために出かけた喫茶バンブーでも、裕一は仕事そっちのけで、保(野間口徹)や恵(仲里依紗)、お客さん相手に娘のかわいさを自慢する始末…。そんなある日、恩師の藤堂先生(森山直太朗)から福島の小学校の校歌を作曲してほしいという手紙が届く。裕一は音に励まされ曲をつくるのだが…。

51話ネタバレ

エール (51)「家族のうた」

娘の華が生まれて はや4か月がたちました。

(華の鳴き声)

音「はいは~い 今 行くでね。」

裕一「おはよう~ おはよう 華ちゃん。 おむつ 替えますか? うん? あ~ そうでしゅか~。 はい よしよし…。 おはよう。 おむつ替えとくね。 あ~ そうでしゅか。」

音「すぐ ごはん用意するね。」

裕一「うん。 あ~ そうでしゅか。 華ちゃん 今日もかわいいでしゅね。 チュッ チュッ チュッ~。 チュッ。 あうあ あいや… あっ うれしいの? うれしい? うれしい?」

『船頭可愛いや』の大ヒットで裕一は 悠々自適な生活を送れるようになっていました。

音「裕一さん… 裕一さん 行かなくていいの? 裕一さん。 裕一さん。」

裕一「うんうん…。 うん? へえ~ そうなの。」

音「裕一さん 華のことは私に任せて。 そろそろ 締め切りでしょ?」

裕一「大丈夫 大丈夫 頭の中で出来上がってるもんね。」

音「廿日市さんに せっつかれても知らんよ。」

裕一「あ~ 何で 泣いちゃうの? え~? あっ ちょっ…。 まあまあ そうね うん… うん。 分かったよ 分かった 分かった。」

裕一「よし!」

音「ここで やるの?」

裕一「ここで やりたいの。 あれ? え~っと 最初 何だっけ? あれ?」

音「よそで やったら?」

裕一「う~ん… 分かった 分かった。 華ちゃん! 華ちゃん ちょっと待っててね 待っててね。 すぐ帰ってくるからね。」

音「行ってらっしゃい。」

喫茶店 バンブー

裕一「うちの華ちゃんはね 目は音で 鼻は僕にそっくりなんだ。 あと 口元も!」

恵「そうだったっけ?」

裕一「華が生まれたばっかしの頃は 高いラの音で泣いてたんだ。 もう それがかわいくて かわいくて。 将来は 音に似て 歌のうまい子になんじゃないかな?」

恵「そうなるといいわね~。」

裕一「ねえ~! エヘヘ。 華ちゃ~ん。」

保「裕一君。」

裕一「は~い 華?」

保「ちょっといい? こちら うちの常連さん。 こちらが『船頭可愛いや』を作曲した 古山裕一さん。」

常連「お会いできて光栄です。 『船頭可愛いや』 毎日 聴いてます!」

裕一「え~ 本当ですか!? ありがとうございます。」

常連「すごいですね… 今も ご作曲中ですか?」

裕一「ええ まあ! フフフ。」

常連「はあ~! こんなところで作曲できるなんて すごいですね!」

保「裕一君は天才ですから こんなところでも いい曲 書いちゃうんですよ。」

裕一「あ~ でも それがね 聞いて下さいよ。 実はね 最近 娘が生まれましてね 目は妻似なんですが 鼻と口元は僕にそっくりで…。」

恵「また始まった。」

常連「私も近頃 孫が生まれまして。 まあ~ かわいくて かわいくて。」

裕一「うん!」

常連「ご両親もさぞ お喜びでしょうな。」

保「あ~ 裕一君 忙しいからね まだ一度もね…。」

常連「いけません! 早く会わせてあげないと。」

裕一「ねえ? フフフ…。」

保「すぐだもんね。」

古山家

音「お帰りなさ~い。」

裕一「ただいま。」

音「どうしたの? 暗い顔して。」

裕一「うん? 今ね バンブーのお客さんに 両親に 孫 早く会わせないとって言われた。」

音「そっか…。 そうだ。 裕一さんの恩師から 手紙 届いとったよ。」

裕一「恩師?」

音「うん。」

裕一「えっ!? と… 藤堂先生!」

藤堂「『お元気ですか?『船頭可愛いや』 こちらでもよく流れていますよ。 大流行 まことに おめでとうございます』。」

裕一「えっ 聴いてくれたんだ。」

藤堂「『さて この度 福島にある小学校が 新しく校歌を作ることになりました。 つきましては その校歌を是非 古山君に作曲して頂きたいのです』。」

裕一「ねえ… 僕に 校歌作ってくれって。」

音「校歌?」

裕一「うん。」

音「ふるさとの校歌を作れるなんて すてきな話だね。」

裕一「いや 嬉しいけど… ねえ? い… いいのかな?」

音「裕一さんにしか作れないものが あるんじゃない? それに 大恩人の藤堂先生のご依頼を 断るなんて罰が当たるわ。」

裕一「うん…。 そうだね! そうだね。」

藤堂先生からの作曲依頼を 引き受けた裕一は 音と一緒に 故郷の校歌を書き上げました。

後日

裕一「うわ~ う~ コンコン。 フフフ…。 華ちゃ~ん。」

音「ただいま~。」

裕一「お帰り。」

音「これ 裕一さん。」

裕一「うん? ありがとう。 華ちゃんは どうして そんなに…。 おっ! ねえ 藤堂先生だよ。」

裕一「うん。『前略 小山君 大変すばらしい曲を作って頂き ありがとうございました』って。」

音「当然よ。」

裕一「『教師一同 皆 古山君の曲に大変感動しています。 え~ つきましては 関係者各位を招待し 校歌完成披露会を開催したい』…。 『音さんや娘さんも一緒に 是非 ご参加下さい』。 これ 福島来いってことだよね?」

音「うん。」

裕一「うん…。」

裕一「えっ? えっ? 母さん…。」

まさ「『裕一へ ご無沙汰をしています。 お変わりありませんか? 藤堂先生から 裕一が 小学校の校歌を作曲したと聞きました。 どうぞ この機会に 是非 福島に来てはいかがですか? 皆さんに会えるのを心待ちにしています』。」

音「裕一さん。」

裕一「うん…。」

鉄男のおでん屋

裕一「どうしようかな…。」

藤丸「あ~ どうなってんのよ! (台をたたく)」

裕一「たたかないでよ。」

藤丸「『船頭可愛いや』はもともと私の歌なのよ」

裕一「うん。」

藤丸「なのに売れたのは 双浦 環さんおかげ。」

裕一「いやいや そんなこと…。」

藤丸「納得できな~い!」

裕一「そんなことないって…。 ど… どこ行くの?」

藤丸「バカ野郎~!」

裕一「ちょっと! ちょっと…。」

鉄男「藤丸ちゃん。」

藤丸「『船頭可愛いや』は私の歌~!」

裕一「ごめんなさい ごめんなさい…。」

裕一「分かった 分かったから…。」

鉄男「何やってんの。」

裕一「すごいな…。」

鉄男「藤丸さんは売れてっからいいよ。 俺は 相変わらずヒット曲なしだ。」

藤丸「ヒット作がないのは 詞が下手だからじゃないの?」

裕一「ちょっ…。」

鉄男「ああ!?」

裕一「いやいや いやいや…。」

木枯「いい詞が出来たら 俺が曲つけるよ」

裕一「あれ? 木枯君。」

鉄男「木枯さん いらっしゃい。」

裕一「久しぶり!」

鉄男「何します?」

木枯「あ~ とりあえず 酒と 大根と はんぺん。」

鉄男「はい。」

裕一「あれ?」

木枯「あっ 藤丸さん?」

裕一「そうそう!」

木枯「初めまして。」

裕一「木枯君。」

藤丸「初めまして。」

裕一「ねえねえ あのさ… 急なんだけどさ 実家帰ることってある?」

木枯「何だ いきなり。 前にも話しただろ?」

裕一「うん?」

木枯「俺は家を捨ててきたって。」

裕一「あ~! あっ そうそう… そうだった ごめん ごめん。」

木枯「あ~。 でも 時々さ 無性に 母ちゃんのこと思い出すんだよね~。 夜中になるとさ 母ちゃんが作ってくれた 芋の煮っころがしが 食べたくなったりして。」

藤丸「私は 亡くなったおばあちゃんが 作ってくれたお雑煮 食べたくなる時がある。」

鉄男「俺も 時々 母親の夢見るよ 本当に優しくしてくれた。」

裕一「う~ん… そうだね。」

鉄男「どうした? 福島 帰んのか?」

裕一「いや いや… う~ん どうかな?」

木枯「♬『かえりたいのに かえらない』」

裕一「うるさいな。」

木枯「♬『男のやせ我慢』」

誘致「うるさい… う~! うるさいよ もう!」

藤丸「名曲ね~!」

裕一「名曲じゃない…。 うるさい人たちばっかりだよ もう。」

藤丸「名曲よ。」

古山家

回想

三郎「おめえが捨てたって 俺は おめえを捨てねえ。 安心しろ。」

浩二「兄さんが出てったら この家 どうなっか分かってんだろ? なあ 答えろよ!」

まさ「あなたには無理! ここにいて… そばにいて!

回想終了

音「ねえ…。 やっぱり 福島行ってみん?」

裕一「う~ん…。 いや どんな顔して会えばいいのか 分かんないよ。 ごめん。 もう少しだけ考えさせて。」

音「うん。」

後日

裕一「福島のことなんだけどさ… やっぱ このままってわけには いかないと思う。」

音「そうだね。」

裕一「華が おっきくなった時 父さんのふるさとは福島なんだぞって 胸張って言いたい。」

音「うん。」

裕一「音は どう思う?」

音「私は… 早くに お父さんが亡くなってるでしょう? お父さんに 恩返ししたかった。」

音「裕一さんが お父さん お母さんに 親孝行できたらいいなって思っとるよ。」

裕一「帰ろうか。」

音「うん!」

福島

記者「おい 来たど。 古山裕一さんですね?」

裕一「あっ… はい。」

記者「この度は福島への凱旋 まことに おめでとうございます。」

裕一「あ… ありがとうございます。」

スタッフ「古山様 お待ちしておりました。 どうぞ。」

藤堂「古山!」

裕一「あっ 藤堂先生!」

藤堂「よく来てくれたな。」

藤堂「音さんも。」

藤堂先生との再会を喜ぶ裕一でした。

52話へ

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