ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「エール」62話「スター発掘オーディション!」ネタバレ

2020年6月23日放送の【 連続テレビ小説「エール」】62話のネタバレです。

連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。

現在は(2020年7月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

久志(山崎育三郎)がなぜ音楽の道に進むことになったのか、そのきっかけについての物語。学校ではクールにふるまっている10歳の久志(山口太幹)だったが、家では父の再婚で新しくやってきた母・玲子(黒川芽以)になじむことができず、葛藤をかかえていた。担任の藤堂先生(森山直太朗)は、ある日クラスの皆で歌っている時に久志の歌の才能に気づいて、学芸会でその歌声を披露することをすすめる。

62話ネタバレ

エール (62)「スター発掘オーディション!」

久志「『昔々 あるところに 新しい家族に なじめないでいる ちょっぴり大人びた少年が居ました』。」

大正8年・福島

玲子「久志ちゃん これも食べてね。」

弥一「新しい学校はどうだ? 慣れたか?」

玲子「お友達はできた?」

久志「玲子さんのご心配には及びません。」

弥一「久志『お母さん』だろ?」

玲子「いつでも連れてきていいのよ おやつ たくさん用意しとくから。」

久志「ごちそうさまでした。」

玲子「もういいの?」

久志「行ってきます。」

これは 久志が まだ 裕一と出会っていない頃のお話です。

小学校

合唱「♬『うさぎ追いし かの山 小鮒つりし かの山 夢はいまも』」

藤堂「今度の学芸会では この歌を歌うからな。 しっかり練習して お父さんとお母さんを驚かせよう。」

児童たち「はい!」

藤堂「はい。 では さようなら。」

児童たち「さようなら!」

藤堂「は~い。」

藤堂「佐藤 ちょっと。 君の歌 すごくよかったよ。」

久志「そうですか。」

藤堂「今度の学芸会で ちょっと独唱してみないか?」

久志「えっ?」

藤堂「この『夢は いまも』ってとこ…。」

振り返れば奴がいない・・・

藤堂「あれ? 佐藤?」

3年前 久志の両親は離婚し 母は出ていきました。 父が再婚したあとも 久志は 母のことを忘れられずにいました。

麻友「『久志 元気に過ごしていますか? 久志が呼んでくれることを願い この手紙を書いています。 どうか 体にだけは気を付けて 心優しい あなたのままでいて下さい。 お父さんを支えて 立派な跡取りになって下さい。 母』。」

幸代「失礼します。 お帰りでしたか。」

久志「そこ 置いておいて下さい。」

幸代「早く おしまい下さいな。 そっちではなく こっちです。」

久志「返して!」

幸代「旦那様に見つかったら面倒です。 私の落ち度になりますから。」

久志「僕宛ても手紙だろ。 返して!」

幸代「捨てられてもいいのですか? 隠すなら こちらの方が安全です。」

幸代「奥様が おやつで はんぺんを作ってらっしゃいます。 着替えたら 居間へお越し下さい。 はんぺん お好きだったでしょ?」

久志「要らない。 好きじゃない。」

幸代「では いいかげん ご自分で そうおっしゃいまし。」

久志「お母さん どこにいるの?」

幸代「さあ?」

久志「この町にいるんでしょ?」

幸代「もう3年も たつのですよ。 立派な跡取りに…。」

久志「教えてよ!」

生みの母 麻友は離婚を機に 福島の実家へと戻っているようでした。 母に会いたい。 その一心で久志は歩き続けました。

久志「この辺りに住んでいると 思うのですが ご存じですか?」

「あ~ この人なら あの家だ。」

久志「えっ? ありがとうございます。」

久志「すいません! すいません!」

「何か用かな?」

久志「あ… あの こちらに住んでいる 麻友という女性に会いに来たのですが…。」

「あ~ その方なら随分前に 引っ越ししちまったな。」

久志「えっ どこに?」

「知らねえな。」

途方に暮れ母の手紙を読む久志

麻友「「久志は我慢強く 頭のいい子です。 自分の未来ため 佐藤家のために お父さんを支えて 立派な跡取りになって下さい』。」

たまたま歩いている母を見かける久志だったが…

久志「お母さん…? お母さん!」

麻友「お待たせ。 泣かなかった?」

「あ~ いい子だった。」

麻友「あ~ いい子だった~?」

小学校

藤堂「佐藤? どうした?」

久志「何でもありません。」

藤堂「待った!」

服を乾かすことに

藤堂「やまないな…。 どうしたんだ? 佐藤?」

久志「何もなかった。 何かあるって思ったのに…  何もなかった。」

藤堂「そうか。 ♬『うさぎ追いし かの山』 佐藤も一緒に。 ♬『小鮒つりし かの川』 ほら。」

久志「♬『夢は いまも めぐりて』」

2人「♬『忘れがたき故郷』。」

藤堂「やっぱり 君 いい声してるよ。 よし! こっち来て。 もう1回 大きな声で。 せ~の!」

2人「♬『うさぎ追いし かの山 小鮒つりし かの川』」

佐藤家

久志「ただいま~。」

玲子「久志ちゃん どこ行ってたの!? 早く入って。 こんなに冷えて… 風邪ひいちゃうじゃない。 本当に もう~ 心配したんだから…。 よかった。 はあ… よかった。」

久志「あの…。」

玲子「何?」

久志「はんぺん まだありますか? お母さん。」

玲子「もちろん! お風呂 湧いてるから ごはんの前に あったまっといで。」

幸代「着替え お風呂場に出しておきすね。」

久志「うん! あ~ おなかすいた!」

現在 鉄男のおでん屋

久志「あんな大きな声で歌ったのは あれが初めてだった。 ぐちゃぐちゃになった気持ちが バ~ッと出て ス~ッて消えてさ。 ああ 歌っていいな~って。」

回想

藤堂「いいじゃないか!」

回想終了

久志「藤堂先生に感謝してる。」

裕一「聴きたいな 僕も 久志の『故郷』。」

久志「いや タダじゃ嫌だな~。」

裕一「じゃあ おつぎしますよ。」

久志「フフッ。」

鉄男「ほい。」

裕一「おっ!」

鉄男「ほい。」

裕一「大将から? フフフ。」

鉄男「はんぺん。」

久志「♬『うさぎ追いし かの山 小鮒つりし かの川 夢は いまも めぐりて 忘れがたき故郷』。」

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