2020年6月26日放送の【 連続テレビ小説「エール」】65話のネタバレです。
連続テレビ小説「エール」はNHKで放送しているドラマです。
現在は(2020年7月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
テレビまたはNHKオンデマンドが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。
あらすじ
久志(山崎育三郎)や御手洗先生(古川雄大)がスターを目指して全力で挑戦した「コロンブス専属新人歌手募集」のオーディション。オーディションの翌日、さっそく新聞でオーディションの合格者が発表される。ところが、発表の内容について、コロンブスレコードで久志や御手洗、そしてイケメン候補者の寅田熊次郎(坪根悠仁)もかかわってひと悶着(もんちゃく)が起きる…。それというのも…。
65話ネタバレ
エール (65)「スター発掘オーディション!」
喫茶店 バンブー
久志「いたたた…! 痛い! 痛い! 痛い…!」
うん?これは 一体どういう状況でしょうか?
久志「鼻折れてる。 鼻折れてるから。」
藤丸「折れてないですよ。」
久志「鼻 折れてるって!」
恵「何があったの?」
裕一「いや それが…。」
回想
古山家
裕一「おはようございます!」
音「おはようございます!」
新聞「おはようございます。 どうぞ。」
裕一「どうも。」
音「ありがとうございます。」
裕一「ご苦労様です。」
結果を確認する二人
裕一「ふう…。 ここだ。 いい?」
音「うん。」
裕一「ふう… せ~の!」
音「うそ…。」
裕一「何で?」
数時間後
裕一「久志~? 久志?」
裕一「久志~? どこ行っちゃったんだろう?」
音「ねえ 御手洗先生も 外の空気吸いたいって どこか行っちゃったし…。」
裕一「まあ 相当ショック受けてたからね~。」
音「まさか… 変な気 起こしてないよね?」
裕一「変な気って何?」
音「コロンブスに乗り込むとか…。」
裕一「ハハハ… まさか。 そんな さすがにね…。」
音「まさかね! アハハハ…。」
裕一「行ってくる!」
コロンブスレコード
御手洗「これ 間違いじゃないんですか?」
裕一「ちょ… ちょちょ… 何やってんの? 2人とも。」
御手洗「納得できませんわ!」
裕一「えっ?」
御手洗「私なんかより どうして こんなのが…。」
久志「どうこうとか説明してもらえますか?」
杉山「そう言われましても… 上が決めたことですし。」
裕一「そう… そうだよ。」
廿日市「いや~ 僕はね 君が受かると思ってたんだよ。 何か こう 後光がさしてたもんね。」
寅田「おかげさまで うちの父も喜んでますよ。」
廿日市「ハハハ はいはい… 帝都ラジオの会長さん そりゃ すばらしい。」
御手洗「もう1度 考え直して頂けませんか!?」
裕一「ティーチャー 落ち着いて!」
杉山「決定を覆すことはできません。 お引き取り下さい。 警備員 呼びますよ!」
御手洗「まあ… 脅すつもり? もういいわ。」
久志「あなたでは お話にならない。」
御手洗「これしきで諦めないから。 社長は どこ!?」
裕一「ちょちょ… ストップ ストップ! 2人とも 落ち着いて 落ち着いて。」
御手洗「社長は どこ?」
寅田「ねえ ねえ ねえ…。 負け犬が キャンキャンと… 見苦しいんだよ おっさんら。 特にあんた…。 本気で受かると思ってたの? フフフ。 自分の姿 鏡で見てみなよ。」
久志「君さ 誰に向かって 口きいてんだ?」
寅田「あんたこそ 僕が誰だか分かってんの?」
久志「言っとくが 彼の実力は 君の数百倍… いや 数千倍はある。」
寅田「はあ?」
久志「人の痛みが理解できないやつに歌を歌う資格があんのか?」
御手洗「もういいわ。」
久志「みんな 自分の可能性にかけて 必死に努力してきたんだよ! ちょっと顔がいいからってな 偉そうに…。(頭突きされる)うっ…。」
寅田「お疲れっした~。」
裕一「大丈夫?」
久志「あの野郎 許せん…。」
回想終了
保「そりゃあ 災難だってね。」
恵「やり返してやりゃいいのに!」
久志「そんな隙なかったよ。 さっさと逃げやがって。」
鉄男「けど おめえは逃げなかったんだな。」
裕一「昔なら いの1番に逃げてたのに。」
回想
久志「きっと 大事な本だよ。」
裕一「そうだ… き… 君 返しといてくんない?」
裕一「さすがだ 久志君。」
田中「古山先生は おりんしゃあですか?」
裕一「ま… まずい。 だ… 団長だ。」
裕一「あれ? うん? あ… 相変わらずの逃げ足。 久志?」
回想終了
裕一「見直したよ そこは。」
藤丸「けど… 研究生のお話 どうするの?」
回想
裕一「ちょっと… 起きれる? 立てる? ゆっくり…。」
廿日市「おい そこ!」
裕一「あっ すみません。 すぐに帰らせますんで。」
廿日市「君 ちょっと残って。 研究生として 契約してやっから。」
裕一「け け… 研究生?」
廿日市「デモの仮歌とったり 新人のかばんもったり。 うまく良きゃデビューできる。」
回想終了
久志「断る。」
裕一「おい!」
御手洗「駄目よ。 断っちゃ駄目。 こんな機会 めったにないのよ。 お金を頂きながら 歌の勉強ができるなんて。」
鉄男「確かに悪い話じゃねえ。」
久志「あんなやつの荷物持ちなんか したくないよ。」
御手洗「あなたなら すぐに追い越せるわ。 あなたは選ばれたの。 選ばれた以上 輝かなきゃ!」
音「私も この話 受けてほしいです。」
裕一「久志!」
久志「あんたに勝ててよかったよ。 正直… 勝てないと思った。」
御手洗「ありがとう。」
久志「必ず デビューするから。」
御手洗「約束よ! プリンス久志。」
このあと 久志は 1文無しの御手洗先生のために 夜の町へと 一稼ぎに向かいました。
二人「♬『夢もぬれましょ 潮風夜風 船頭可愛いや エー 船頭可愛いや 波まくら』。」
御手洗先生は ミュージックティーチャーに戻るべく 豊橋に帰っていったのでした。
古山家 裕一の仕事場
音「ご苦労様です。」
裕一「うん。」
音「はかどってる?」
裕一「うん。 ここんとこ 久志に付きっ切りだったからね。」
音「久志さん デビューできるといいね。」
裕一「まあ あとは 本人の頑張り次第かな。 ありがとう。」
音「裕一さん 楽しそうだったよ。」
裕一「えっ? 音だって。」
音「うん… 久しぶりに歌に携われて 楽しかった。」
裕一「なら よかった。」
音「私 やっぱり 歌が好き。 裕一さん 華が もう少し大きくなったら 私 レッスン始めようと思うんだけど どう思う?」
裕一「えっ? いいと思う! 僕にできることがあったら 何でも協力するから!」
音「ありがとう! 頑張って!」
裕一「はい。 ありがとう。」
音「フフッ。」
裕一「アハハハ…。」
コロンブスレコード
廿日市「え~ 専属歌手として契約いたしました 寅田君です。」
「よっ!」
寅田「帝央大学1年 寅田熊次郎です。 父は 帝都ラジオの会長を務めております。 どうぞ よろしくお願いします。」
廿日市「… で こちらが 研究生として 契約いたしました佐藤君です。」
久志「ただいま ご紹介 賜りました 佐藤久志です。 帝国音楽学校 声楽科を首席で卒業いたしました。」
久志「こちらで お世話になりますからには 必ずや 皆さんに新しい景色をご覧頂けますよう 精進いたします。」
廿日市「君のデビュー曲だけど 今 古山君が書いてるから 上がり次第 即レコーディングね。」
寅田「古山? 誰ですか?」
廿日市「古山裕一。 『船頭可愛いや』の。」
寅田「いや 知らないけど。 別に 何でもいいですよ 有名な人の曲なら。」
廿日市「うんうん…じゃあ 今度会う時までに うちの作家の名前と曲名 全部 言えるように勉強しといて。」
寅田「フフッ そんな必要あります? それじゃ 失礼します。」
廿日市「お前さ あんまり なめてると 痛い目遭うぞ。 言っとくが 俺は まだ1ミリも お前を認めちゃいない。」
廿日市「上が気に入ってるのは お前の歌じゃなくて 看板だから。 努力しないで売れなかったら 即契約解消な。 覚えとけ。」
久志「研修生の件 廿日市さんが 上に掛け合ってくれたそうで。 ありがとうございました。」
廿日市「あのガキだけじゃ もたねえと 思っただけだ。 1番 歌のうまいやつは テイコクに声かけられて 辞退しやがるし。 やってられっかよ。 もう スター気取りか。」
久志「必ず そうなりますから。」
廿日市「フッ どいつもこいつも…。」
古山家
音「うん… すごくいい!」
裕一「あっ 本当!? よかった。」
音「ご苦労様です。」
裕一「はい。 ありがとう。」
華「お母さん早く食べようよ!」
音「そうだね。」
裕一「うん! 頂きます。」
音「頂きます。」
華「頂きます。」
裕一「はあ~ よかった よかった。 頂きま~す。」
久志「裕一 いるか!?」
裕一「はあ? 久志?」
音「今日 初出勤だったんですよね?」
久志「それより 今度の新曲は?」
裕一「う… うん。 新曲 これ。 け… 結婚式? どうしたの? 結構ね いいのが 出来たんだよ もう~。」
久志「駄目だ こんなの。」
裕一「ちょっと…。」
音「どうして? すごくいい曲じゃないですか。」
久志「だから 駄目なの! これは 僕がもらう。」
裕一「駄目駄目… 返して! 駄目だよ!」
久志「これじゃあ あいつ 売れちまうだ。」
音「売れなきゃ こっちが困るの!」
裕一「明日 納品なんだよ!」
久志「これは僕が歌う!」
裕一「駄目だって!」
久志「僕が歌う!」
裕一「破いちゃ駄目! 危ない 危ない…。 駄目… ちょっと! ちょっと!」
玄関の方から声が聞こえる
「ごめんくださ~い!」
裕一「はい?」
「こちら 古山先生のお宅でしょうか?」
裕一「はい! ちょっと待って。 とりあえず 飯 食ってけ。 曲げないでね それ 本当に もう。 華… 華 ちょっと見といて 見といて。」
裕一「は~い! はい… はい。 うん? どちらさんでしょうか?」
「古山先生でいらっしゃいますか?」
裕一「はい。」
「僕を弟子にしてくれねえでしょうか!?」
裕一「うん?」
「お願いします!」
裕一「で… 弟子? えっ? 弟子!?」