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連続テレビ小説「純と愛」23話「ねむりひめ」ネタバレ

【 連続テレビ小説「純と愛」】23話のネタバレです。

あらすじ

地元・宮古島のホテルの再生を夢見て大阪で働き始めた狩野純と、彼女を支える不思議な青年・愛が織り成すラブストーリー第2巻。愛の温もりにすがった純。しかし、愛は純を突き飛ばして逃げて行ってしまい…。

23話ネタバレ

連続テレビ小説「純と愛」23話「ねむりひめ」ネタバレ

待田家

門が開く

純「え? なにこれ?」

おじぃ なんか 怖い

玄関

誠「来ると思った お帰り」

愛「ただいま」

純「あ…」

誠「パパはもう 帰ってきてるから もう1人も そろそろやない? あがって」

リビング

大西「失礼します」

誠「どう 愛(あい)ちゃん? 8年ぶりの我が家は?」

愛「まあ あんま変わんないかな」

誠「愛ちゃんには 今 私の本性が見えてるんやんな? 物凄い怖い顔とか してたりするん?」

愛「ほかの人に比べたら まあ 見れるかな って感じ」

誠「ふーん 中途半端やな」

愛「誠 俺も臭いの?」

誠「まあ 愛ちゃんも ほかの人に比べたらマシかな って感じ」

普通の兄妹がする会話じゃないよな

謙次「いらっしゃい」

純「あ 突然 お邪魔して申し訳ありません 愛くんとお付き合いをさせてもらおうと思っています狩野です」

え? 今の聞こえなかった?

誠「どうしたん? パパ?」

謙次「あなた一体 何者なんですか?」

純「え?」

誠「一体 なんなん? パパ?」

謙次「あ いや すみません」

純「こちらこそ」

謙次「気にせんとってください さ どうぞ お座りください」

純「ありがとうございます」

謙次「家内もすぐ 帰ってくると思うんで」

愛の部屋

純「お邪魔します おー ここが愛くんの部屋か 凄いな わ!凄い! こんな一杯 本当なんでも出来たんだね」

愛「あの 純さん」

純「ん?」

愛「もう帰りませんか?」

純「なんで? まだ おかあさんに挨拶してないじゃん」

かあさんが問題なんだ やっぱり

純「どれどれ 西洋音楽史 素粒子と宇宙? 難しい 音楽もある 面白い『ねむりひめ』」

愛「あ いや それは…」

純「あ! 慌てちゃって エロいもんでも隠してんでしょ?」

愛「そんなんじゃないです」

誠「帰ってきた ママが」

リビング

多恵子「くだらない論告求刑 永遠に続けるから もう めまいがして頭痛がして もう」

出た! これが 愛ママか

純「あの… お邪魔してます」

多恵子「大西さん」

大西「はい」

多恵子「今から 片づけないといけない仕事あるから お茶漬けかなんか 作ってくれる」

大西「はい」

多恵子「それから 明日 いつもの薬買っといてね あ こないだみたいに 間違えないでよ」

大西「はい」

多恵子「あなた」

謙次「なに? はい」

多恵子「今日 また 事務所に新しい依頼が2~3件来たんだけど 簡単な案件少し回してもいいかしら? もう私 手一杯で これ以上 無理だから」

謙次「うん 分かった 多恵子…」

多恵子「誠! あんた 勉強進んでるの? 言ったでしょ? 分からない問題とか 参考にしたい凡例知りたかったら いつでも言いなさい って」

誠「ありがとうございます」

謙次「多恵子 分かったから ちょっと 座ってくれよ お客様だし 愛も 久しぶりに 帰ってきたんだから 多恵子 さ どうぞ どうぞ」

純「あ はい」

多恵子「で?」

純「へ?」

多恵子「何の御用?」

愛「ご無沙汰してすみません」

多恵子「なにやってたの 今まで?」

愛「あの…」

多恵子「言いたい事があるなら 早くしてちょうだい」

愛「いえ…」

多恵子「一体 なぜ 出て行ったの? 何が不満なの? あなたの能力なら 優秀な弁護士に なれたのに 私たちに どれだけ迷惑をかければ 気が済むわけ? ちゃんと 説明責任果たす気はあるの? っていうか ちゃんと 人の顔見なさい!」

なんだ? この昆虫を踏み潰すような 言い方は…

愛「すみません」

純「ねえ 愛くん トイレって どこかな?」

愛「はい?」

トイレ

なんか 良い事言って 励まさなきゃ

純「辛いかも知れないけど 頑張ろう… ごめん こんなことしか言えなくて」

愛「いえ ありがとうございます」

リビング

純「すみません あの 戻りました」

謙次「あ」

愛「あの お母さん」

頑張れ 愛

多恵子「人の時間を奪うのは 重罪だってこと分かってる あなたたち?」

愛「あの お母さん さっき 部屋で この本を見つけました 子供のころ よく読んでくれましたよね 眠る時」

多恵子「忘れたわ そんなこと」

愛「僕は 死んでも忘れません 本を読んでくれてる時の お母さんの顔が 大好きだったから」

多恵子「何が言いたいの?」

純「お母さんの顔を見ることが出来ないんです 今は」

多恵子「え?」

誠「人の本性が 見えるんだって愛ちゃん」

多恵子「なにバカなこと」

愛「純のお葬式の時 初めてお母さんの心の声が聞こえてきました『なんで 双子のくせに あなたが適合しないんだ この役立たず」って ずっと僕のことは 責めていましたよね それだけじゃない 切り替えの早いお母さんは『でも 死んだのが 出来の悪い 純の方で良かった あとは愛が弁護士になってくれれば それでいい 純のことは 早く忘れよう』」

愛「って 自分の事を 慰めだした その時のあなたの顔は 普段見ているのとは 全く違って まるで別人で それはもう 生死のはに耐えられないような とても酷い顔をして…」

多恵子「取り消しなさい! 自分の弁護をするために そんな いい加減な主張するのは やめなさい!」

謙次「多恵子」

誠「ママ 私だってね」

純「あの… 私は信じます 愛くんの言ってること 全部信じます」

多恵子「あなた 一体 何者?」

また それかよ

純「ご挨拶 遅れました 私 愛くんとお付き合いをさせてもらおうと思ってる 狩野… 狩野純です」

多恵子「純… あなたのせいで おかしくなったみたいね 愛は」

純「私は 愛くんが おかしいだなんて全然思いません」

多恵子「なぜ? 根拠は?」

純「えと… あの… この世には 不完全な男と 不完全な女しかいないからです」

なにを言ってるんだ私は…

多恵子「あなたは ゴキブリみたいな人ね」

純「え?」

ゴキブリ言うたか 今?

多恵子「別に悪い意味じゃないのよ ゴキブリが 現れると どんな人間でも アクションを起こさざるを得ないでしょう? 悲鳴あげて逃げ出す人もいれば 殺虫剤あわてて探す人もいる でも私は すくに叩きつぶす方なの もう二度と現れないでもらえますか? この家に」

謙次「多恵子」

多恵子「愛 あなたも 同じよ 私はこれから あなたも 死んだものと思います」

謙次「多恵子 それは言い過ぎだろ」

多恵子「仕事があるんで 失礼」

純「ちょっと 待って下さい」

愛「お母さん ありがとうございます そう思っててもらった方が 僕も楽です でも 1つだけ いいですか? この本だけは 貰っていってもいいですか?」

おじぃ なんか 最悪の結果に なっちまったよ

謙次「待ってください! 純さん」

純「はい」

謙次「私も 愛の言ったこと信じます」

純「え?」

謙次「実は私も 8年前から 人と話しをすると 耳鳴りがするんです」

ウソ!

純「え?」

謙次「でも なんでか あなたとは 全然大丈夫やって… 息子のこと よろしくお願いします」

嗚咽する愛

純「ちょっと 大丈夫?」

おじぃ この人の一生を背負うことが出来るのかな? 私…

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