料飲部
池内「料飲部長の池内です 桐野部長をお願いします 分かりました」
正直 これは 良かったかも
廊下
男「え 米田さんと露木さんが」
男「なんじゃ これ」
そして 早期退職者の 募集と個人面談 ようするに リストラが始まった
会議室
多恵子「これは あくまでも 任意ですが 私たちとしては 早期退職者の優遇制度をご検討いただきたいと思っております」
リストラ対象は 給料が高い割に英語が苦手だったり 新しい組織に残すとマイナスになる部長たち ベテランで
多恵子「長年 オオサキでご尽力いただいたことは 総支配人から 伺って 感謝しておりますけれども 新会社になったら これまでのような コストは 保証できないんです」
米田「多少に そういうのは 気にしませんから 今 英語も勉強しています」
多恵子「退職金は 上乗せして 再就職の斡旋も いたしますので 新しい人生の選択をお考えになっては いかがでしょう?」
露木「今 やめるわけには いかないんですよ 嫁入り前の娘が2人 いること 総支配人かて ご存じでしょう? この通りです お願いします」
多恵子「早期退職者制度をよく ご検討ください」
休憩室
おかげで みんな 戦々恐々で
千香「どうしよう ねえ どうしよう?」
純「え?」
千香「私なんか 絶対やめさせられるよ」
純「大丈夫だよ 私たち 若いし 給料も安いからさ リストラ候補になんか ならないから」
千香「でも 私 英語 あんまり得意じゃないし お客さんと接するの 苦手だし」
そ そこは 直そうよ 今からでも
廊下
水野「なんか みんな 落ち着かないね」
純「いいですよね 水野さんは 絶対 リストラとか されないし」
水野「ちょっと いい?」
純「おお」
水野「新会社になっても 先行き怪しそうだし コンシェルジュの俺の能力を発揮できるホテルにならない気がするんだよね」
純「いや そんなことは」
水野「実はさ 他のホテルにヘッドハンティングされてるんだけど よかったら 一緒に来ない?」
純「え?」
水野「君がロビーウエディングをやった 話しをしたら そういう やる気のある人材が 是非欲しいって」
純「でも 私は…」
水野「沈みかかってる船からはさ 早く抜け出さないと 俺は 純を救いたいんだよ ね?」