【 連続テレビ小説「純と愛」】9話のネタバレです。
あらすじ
夏菜主演によるNHK朝の「連続テレビ小説」父が営む沖縄・宮古島のホテルの再生を夢見る狩野純と、彼女を支える青年・愛が織り成すラブストーリー。。
9話ネタバレ
連続テレビ小説「純と愛」9話「ほんとうのかお」ネタバレ
オオサキプラザホテル
ロビー
純「あの人 あのグレイのジャケット着てる あの人の本性 見てほしいんだけど どう? 見える?」
愛「あの人は ずっと 泣いています」
純「ん?」
愛「泣きながら 女の人の名前を 何度も呼んでいます 前に その女の人と一緒に このホテルに泊まったことが あるみたいで」
純「え? その女の人って 誰? 分かる? ちょっと? え? どうしたん?」
愛「すみません ずっと見てると 頭が痛くなってくるんです」
資材置場
客室
北見「どうしました?」
純「何度もすいません 北見様 あの実は 宿泊記録を 調べさせてもらったんですけど もしかして 30年前 奥様と新婚旅行にいらした時 その時に泊まったのが この部屋なんじゃないですか?」
北見「まあ どうぞ」
北見「30年前 ここに来た時に 女房は凄く はしゃいでましてね こんな ステキなホテルに泊まれるなんて 夢にも思ってなかったって」
純「そうですか」
北見「それ以来は私は 仕事にかまけて 家のことから 子供のことから 全部 任せっきりで 本当は あいつが居なきゃ なんにも出来ないくせに 感謝もしないきゃ 優しい言葉の一つも かけず 仕事がうまくいかないと 当たって怒鳴りちらしたりしてね」
北見「去年の今日 女房が死んで やっと 気づいたんです そういえば あいつの笑顔を 見たのは ここに来た時が 最初で最後だったかもしれないって ですから なんとかして もう一度 ここに来て 一周忌の供養をしようと思ったんですがね きっと罰が当たったんですよ 今頃気づいたって 遅いって それじゃ」
純「チェックアウト なさる気ですか?」
北見「お隣さんが にぎやかだと 身に染みてね 1人は 寂しいです」
純「あの すみません あの もう少しだけ 待ってもらえませんか?」
北見「え?」
純「お隣のお客さんのことは 絶対に 必ず どうにかしますんで」
宿泊部
米田「だから なんだ?」
純「あの… ですから 騒いでるお客さんに静かにしてもらえないなら 出てってもらうわけには いかないんですか?」
米田「何バカなこと言ってんだ これ以上常連客を怒らせて もし 二度とウチのホテルを使わないなんて言われたら 年間1億の売り上げを お前補填できるのか?」
純「1億 1億って おっしゃいますけど 利益さえあがれば それでいいですか?」
米田「いい加減にしろ! お前 本当の社長になったつもりか?」
純「いや 私は ただ お客さんのために…」
米田「部長命令だ お前は 二度と この件にタッチすることは 許さん!」
純「ちょ ちょっと待って下さいよ 痛てて」
桐野「いい加減にしなさい」
純「桐野さんはどう思うんですか?」
桐野「1人のお客様を大切にするのもいいけど 自分の仕事は キチンとやってるんでしょうね?」
純「え?」
桐野「もうすぐ 団体のお客様が 到着される時間だと思うけど?」
ヤバッ
純「あっ ヤバい」
ロビー
純「あの すみませんでした あの 私」
皆川「文句ばっかり 言って 自分の仕事忘れてちゃ 世話ないな」
池野「世話ないな
田嶋「社長」
なんか お母ちゃんの 声が聞きたい
狩野家
善行「はい もしもし 狩野でございますが」
ゲッ! なんで お前が出るんだよ?
善行「はい? どちらさまで?」
純「あの もしもし」
善行「なんや?」
純「あの お母ちゃんいる?」
善行「今な ご近所に出かけてるわ 模合があるとか なんとか言うてな」
純「そっか じゃあ いいや」
善行「ああ」
純「あ! ちょっと待って あのさ 参考までに聞きたいだけど もしね 部屋で迷惑かけるようなお客さんが居たら お父ちゃんならどうする?」
善行「なんや それ? は? あれか? お前ひょっとして この俺を試してるんやな?」
純「あのさ 被害妄想も いい加減にしてくれる?」
善行「なんや その口の聞き方は? 言うとくがな お前は 家を出て行った人間や 気安く電話してくるな!」
純「そんなことだから 剛も出ていくのよ そのうちね みんな 家から いなくなるんじゃないの? お母ちゃんにもね 今のうちに ちゃんと優しくしとかないと あとで後悔しても知らないからね」
善行「後悔というのはな あとで悔やむと書くんや あとで後悔する なんて言い方は 日本語として間違てんのや そんなことも知らんのか?」
純「そんなことは今はどうでもいいの だから 逃げてないで こっちの質問に答えなさいよ」
善行「おう よう覚えとけよ お前みたいに 人に文句ばっかり 言うてな 結局は周りの人間にたくさんの人たちに 迷惑かけるやつのことを四文字熟語で なんて言うか知ってるか?」
純「あーー!」
善行「おっ!油断した」
晴海「誰からですか?」
善行「いやいや 間違い電話や」
晴海「そうですか?」
オオサキプラザホテル
休憩室
もう なんでこうなるのよ
純「うわー」
イスから落ちる
愛「フフ」
純「ちょっと! 何へらへら してんのよ? 人がこんなに悩んでるっつうのに」
愛「大丈夫ですか?」
純「大丈夫です!」
愛「何だか 純さん見てると色々と 面白くて」
純「のんきのなこと 言わないでよ ちょっと あんた的に良いアドバイスとか ないわけ? こっちはね 北見さんがチェックアウトしちゃおうとしてるのを 待ってもらってるわけ」
愛「すみません」
純「結局さ 親父に言われたみたいに 私は 文句ばっかり言って 人に迷惑ばっかりかけてるだけなのかな? ここで働くなら 気に食わなくても ここのルールに 従うしかないのかな? 私1人が ジタバタしたところで みんなに社長 社長って 言われてバカにされるだけだし 結局さ このホテルを 魔法の国に変えることなんか できないんだよ あぁ もういい もういい だったら」
愛「ダメです ダメです あなたは 自分で決めなくちゃ あなたの お客さんに喜んでもらいたい お客さんに笑顔になってもらいたい って思いがウソじゃないなら」
純「いや でも…」
愛「あなたが 本当に社長だったら 本当にここの社長だったら どうするんですか? すみません」
客室
純「ねえ? 今 私が なに考えてるのか 分かる?」
愛「静かにしてもらえないんだったら 出て行ってくれっていう?」
純「なんかあったら 助けてくれる?」
愛「いや 無理です 人の顔マトモに見れないし ケンカも弱いんで」
純「だよね」
愛「でも 困った時は トイレに行くっていうのは?」
純「え? ト? なんで?」
愛「あ いや トイレには 人生のすべても答えがあると 何かの本で読んだような気がするので」
なんじゃそりゃ?
純「っと…」
愛「頑張って下さい あの?」
純「ちょっと! ちょっと どこへ行くの?」
愛「ここで待ってますから」
(チャイムを鳴らす)
純「失礼します」
粕谷「なんや またお前か」
おじぃ 守ってね
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