連続テレビ小説「なつぞら」第154話「なつよ、あっぱれ十勝晴れ」【最終週】

優「優ちゃんもやりたい!」

坂場「ついでに 僕もやりたい。」

なつ「あっ いや イッキュウさんは やめた方がいいと思う。」

坂場「えっ…。」

なつ「触るよ~って… こうやって 上から 数 数えるようにやって。 そう そう そう そう… おっ 上手!」

居間

剛男「そうかい 搾乳できたのかい?」

千夏「はい。 ソラみたいにできました。」

優「優ちゃんもできた!」

剛男「優ちゃんもかい。」

拓男「僕もできるよ。」

砂良「あんたは張り合わなくていいの。」

(笑い声)

なつ「じいちゃん イッキュウさんと私のテレビ 見てくれた?」

泰樹「うん…。」

坂場「どうでしたか?」

泰樹「うん…。」

剛男「熱心に見てたさ。 毎週 欠かさず見てた。 ね お義父さん。」

泰樹「うん…。 ちょっと… ちょっと疲れた。 先に休む。」

富士子「はい。」

なつ「じいちゃん 大丈夫?」

富士子「うん? 大丈夫さ いつものことだから。 今日は 動いた方でないかい。」

照男「じいちゃんは もう のんびりさしてやればいいべ。」

富士子「年だもね 自然現象。」

寝室

なつ「本当に… 昔の私と千遥みたいだね。」

千遥「あのころは… こんな布団で 眠った記憶はないけど。」

なつ「そうだね… 覚えてんの? よく生きたね。」

千遥「育ててくれて ありがとう。」

なつ「何言ってんの…。 千遥がいてくれたから あのころは生きられたんだよ。 結局 つらい思いばかりさせたけど…。」

千遥「でも 私 浮浪児でよかったって 今は思ってるよ。」

なつ「千遥…。」

千遥「今まで 出会えた人がいるから…。 元気でいてくれて ありがとう お姉ちゃん…。」

なつ「こちらこそ…。 生きててくれて ありがとう… 千遥。」

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