ドラマダイジェスト

【行列の女神~らーめん才遊記~】2話ネタバレ

2020年4月27日放送の【行列の女神~らーめん才遊記~】2話のネタバレです。

らーめん才遊記はテレビ東京で放送しているドラマです。

現在は(2020年5月現在)Paraviでも視聴可能です。

テレビまたはParaviが見れない方やこのドラマに興味のある方はこの記事をご覧になってください。

あらすじ

芹沢(鈴木京香)は、新入社員・ゆとり(黒島結菜)に夏川(高橋メアリージュン)の仕事を見学するよう指示。ゆとりを快く思わない夏川は嫌悪感を露わにするが社長命令と一蹴する。夏川の依頼人はとんこつラーメン店を営む坂口。3カ月前にオープンしたものの客が入らず、夏川は土地柄に合うカフェ風の店構えに変えようとしていたが…。そんな折、偶然ゆとりの母が明らかになり、「清流企画」一同、騒然とする……。

2話ネタバレ

今や世界に誇る大人気国民食ラーメン。そのラーメン業界をけん引する一人のカリスマが居た芹沢達美、彼女の元に訪れる新たな依頼人とは・・・

汐見ゆとり「どんぐり山盛りラーメンの~♪」

汐見ゆとり「スープにハマって、さぁ食べよ~ワォ!胡椒が出なくてこんちきしょう♪おっちゃん一発殴らせろ~♪ヘイッ!」

芹沢達美「ヘイッ!じゃない。」

芹沢達美「暴力は駄目よ暴力は・・・外はから戻ってくる度にバカ歌聞かせるの辞めてくれない?頭がおかしくなりそうだから」

汐見ゆとり「私また歌ってましたか?」

河上堅吾「社長すいません。なんども注意しているんですが・・・」

須田正史「無意識みたいです。彼女。」

白坂隼人「徐々に鼻歌が出てきて最終的には熱唱っスよね。」

汐見ゆとり「そうなんですー。なんていうか、こう、溢れ出すラーメンへの愛情が自然と鼻と口から駄々洩れになっちゃって」

芹沢達美「壊れた蛇口か!」

汐見ゆとり「いや、でも私なりに退屈な仕事を楽しくこなそうかと」

芹沢達美「退屈な仕事?」

汐見ゆとり「だって私、来る日も来る日もコピー取りとデータ処理しかしてませんよ?困っているラーメン屋さんを助ける仕事が出来ると思ってたのに!」

須田正史「まだ入社して1週間の新入りだろう!なにを一丁前に!」

芹沢達美「そんなの関係ないわよ内の会社では、新入りだから雑用をさせるなんて前時代的なこと言うつもりないもの。求めているのは稼ぐ仕事をしてくれる人材だから、ねぇ河上さん?」

河上堅吾「ああ、まあそれは、まあ」

芹沢達美「まあ、やる気は結構。じゃあそれっぽい仕事させてあげるから下の店手伝ってる夏川呼んできなさい!」

汐見ゆとり「はい!・・・ん?」

芹沢達美「どうしたの?」

汐見ゆとり「いえ、新入りに雑用をやらせないって言うなら私に夏川先輩を呼びに行けってのは矛盾している気が?」

芹沢達美「汐見?今までしていたのが雑用だとして夏川呼びに行くのはなんだと思う?」

汐見ゆとり「ざつよu」

芹沢達美「社長命令!!さっさといけーー!!!」

汐見ゆとり「はい!」

芹沢達美「全くもう」

場面変わり清流房にて

夏川彩「何?」

汐見ゆとり「社長から夏川先輩呼んでくるように言われて」

夏川彩「せっかくノッてきたところだったのに・・・すいませんあとおねがいします!」

スタッフ一同「はいよ」

移動中、夏川がゆとりに馴れ馴れしく話しかけるなオーラを出していることを伝える

場面変わり清流企画にて

芹沢達美「夏川。あなたのクライアントのお店、汐見も同行させてくれない?」

夏川彩「どうしてこの子を?」

河上堅吾「フードコンサルティング業務の実地見学です。もう仕事の方は完了間近なんでしょう?」

夏川彩「ええ、店の改装も新メニュー作りも済んであとは最終確認だけです。この子が見学することなんてもうありません」

汐見ゆとり「そうですよ。それにそんなのつまんないですし。」

夏川彩「はあ?つまんないって、あんた何様よ!」

汐見ゆとり「ええ?夏川先輩だって見学することなんかないって?」

夏川彩「だからってつまんないはないでしょう?」

芹沢達美「ああ、もううるさい。つべこべ言わずに指示に従いなさい。社長命令なんだから。」

夏川彩「あの、これって例の条件とは関係ありませんよね?」

芹沢達美「もちろんよ」

夏川彩「わかりました」

汐見ゆとり「なんですか?条件って?」

芹沢達美「んなこと聞いてる間に、夏川追いかけなさい。ほら行っちゃうわよほらほらほらほら」

汐見ゆとり「ああ本当だ!行ってきます!夏川先輩ー!」

河上堅吾「大丈夫ですかね?あの調子で?

汐見ゆとり「夏川次第よ。あの子を上手く活用できるかどうかはね。」

状況確認しながらの移動

夏川彩「クライアントはとんこつラーメン坂口3か月前に八草台駅前徒歩5分のところにオープン。ラーメンの味はかなりハイレベル。なのにオープン以来ガラガラで内に依頼してきた。その理由はこれ、」

汐見ゆとり「店が土地柄と合っていない。明らかにチグハグですね。それでこのお店を救うための作戦?ああ!もうー夏川先輩置いていかないでくださいよー」

クライアントのラーメン屋に到着

汐見ゆとり「ここが夏川先輩の。凄い!【noodle cafe TMY】 ラーメン屋さんじゃないみたいです!」

坂口琢磨「夏川さんお待ちしてました」

夏川彩「坂口さん、こんにちわ」

店内へ案内される二人

夏川彩「どうですか?改装後の店内は?」

坂口琢磨「いやーまだ他人の店で働いているみたいですよ。修行時代もずっと飾り気のない店でばかり働いていましたから。」

汐見ゆとり「あの?そもそも、どうしてこんなオシャレな街でとんこつラーメンの店を?」

夏川彩「あっ!内の汐見です」

坂口恵「主人が独立を考えていた時期に不動産屋をやっている私の親戚から紹介してもらったんです。これだけ駅の近くならきっと繁盛するだろうって、でも・・・」

坂口琢磨「目論見が甘かったですねー。夏川さんのご指摘を受けて自分たちの勉強不足を思い知りました」

夏川彩「このエリアは比較的裕福な家庭が多い高級住宅街なの。そうなると客層は奥さんや」

夏川彩「子供を中心としたファミリー層がメインになってくる。」

夏川彩「でも以前のとんこつラーメン屋だと匂いもキツイし子供連れやミセスには入りにくい。」

夏川彩「だから、この街の女性客が入りやすいスタイルに全面改装したわけ、こういうテーブル席だと」

夏川彩「回転率は悪くなるけど、その分ドリンクやサイドメニューを増やして客単価も上げているしね」

汐見ゆとり「おお!凄い!何もかも計算済のコンサルティングでまるで芹沢社長みたいです」

ちょっとそれ、褒めすぎだって。

清流企画

芹沢達美「褒め過ぎよ。どう考えても」

芹沢達美「この間ここのラーメン食べたけどインパクト重視で味は単調だったわ。なのにこんな高評価つけちゃって!」

有栖涼「読者もラーメンファンも新しいもの好きですから。多少はその辺も考慮しないとぼくの商売成り立たないんで」

須田正史「純粋に味だけで評価しないんじゃ日本一のラーメン評論家の名前が廃りますよ有栖さん?」

有栖涼「あれー?須田君までそんな風も言う?しっかり味で評価しているからこそ【らあめん清流房】はここ10年ずっとランキングでトップ10入りしているんじゃないか」

芹沢達美「当然の結果よ!そんなのうれしくもなんともない!」

そういいながら読んでいた雑誌に注目する芹沢

芹沢達美「ねえ河上さん、これって汐見のの父親?」

河上堅吾「そうですね。貰った書類にも確か・・・」

場面変わりnoodle cafe TMYにて

坂口恵「お待たせしました」

坂口琢磨「お待たせしました」

汐見ゆとり「これが夏川先輩の考えた新メニューですかー」

夏川彩「そう麺にはパスタで使用するデュラムセモリナ粉をブレンドしてスープは丸鶏ベースの塩味にバジルとオリーブオイルで作った香味油を浮かしたの」

汐見ゆとり「具にはカプレーゼとルッコラ!つまりイタリア風ラーメンですね!じゃあいただきます」

夏川彩「ん~!美味しい!試作を繰り返した甲斐がありましたね!これなら文句なしで看板メニューになりますよ!」

坂口琢磨「ありがとうございます。」

坂口恵「でも、本当に大丈夫なんでしょうか?とんこつラーメンから全然趣向が変わって私は少し不安なんですけど」

夏川彩「大丈夫ですよ。ご主人の腕は確かですから!」

坂口雄大「ただいまー。父ちゃん!俺、学校の友達にお店が新しくなるって宣伝しといたよ!」

坂口琢磨「そっかーありがとうなー。じゃあオープンしたらお客がバンバン来て忙しくなるぞ!」

坂口雄大「この人、夏川のお姉ちゃんのお友達?」

夏川彩「同じ会社のね。ちょっと汐見!」

汐見ゆとり「あっすみません」

坂口琢磨「あの何か気になることでも?」

汐見ゆとり「”バンバン”じゃなくて”パラパラ”かなって?」

坂口親子「”パラパラ”?」

汐見ゆとり「というより”スカスカ”というか?」

坂口親子「”スカスカ”?」

夏川彩「何よ言いたいことがあるならハッキリ言えば?」

汐見ゆとり「つまりですね。このラーメンだと”ガラガラ”の予感が!」

坂口親子「”ガラガラ”⁉」

坂口琢磨「”ガラガラ”ってこの店がですが?

夏川彩「あんた!いきなり何言ってんのよ!」

汐見ゆとり「いやハッキリ言えって言うから」

場面変わり清流企画にて

河上堅吾「やっぱりそうだ。カメラマンの汐見亮二」

芹沢達美「ああ、内も取材受けたことあったのねー」

河上堅吾「それだけじゃ、ありません。もしかしたら、内はとんでもない子を採用したかも知れません」

場面変わり外を歩くゆとり

汐見ゆとり「はあーどうしようー」

白坂隼人「あ!ゆとりちゃん!」

汐見ゆとり「あれ!白坂さん!どうしてここに?」

白坂隼人「ああー外回りだよ!そっちこそどうしたの?夏川さんに付いていくように言われてたよね?」
汐見ゆとり「それがですね・・・」

回想 noodle cafe TMYにて

坂口琢磨「どういうことですか”ガラガラ”って?」

坂口恵「何がダメなのか説明してください!」

夏川彩「ちょっと来い!」

汐見ゆとり「痛い痛い痛い、先輩暴力はダメです暴力は」

夏川彩「何考えているのよあんたは!!お客様の目の前で!!」

汐見ゆとり「感じたままを言っただけですよ私は」

夏川彩「ふざけないで!だからあんたなんか連れてきたくなかったのよ!もう!いいから会社に戻って!それと社長には余計なこと言うんじゃないわよ?わかってる?」

汐見ゆとり「余計なことって?じゃあなんて言えば?¥」

夏川彩「夏川さんのコンサルティングは完璧でした。あれなら大成功間違いなしです。はい、リピート?」

汐見ゆとり「夏川さんのコンサルティングは完璧でした。あれなら大成功間違いなしです。」

夏川彩「OKじゃあ、さっさと消えな!」

回想終了

白坂隼人「まあそれは怒られても仕方ないんじゃない?でも理由はなんなの?その”ガラガラ”の予感ってやつ?」

汐見ゆとり「なんとなくなんです。”ワクワク”が全然ないっていうか?」

白坂隼人「なんとなくねー。でもそれが当たっちゃったら結構夏川さんきついだろうなー。今回は絶対失敗できない案件だし。」

汐見ゆとり「失敗出来ない案件?」

白坂隼人「うん、実はね。夏川さn」

ふくよかな女性「隼人きゅん見ーつけた。もう会いたかった。隼人きゅん、何度連絡しても出てくれないんだから。で、何この女?」

白坂隼人「会社の同僚です!」

白坂隼人「仕事関係の知り合いで」

ふくよかな女性「ちょっと、他人行儀なこと言わないでよ!私と隼人きゅんの仲なのに、私もう旦那と別れる準備も出来てんだから。」

汐見ゆとり「白坂さん!まさか?」

白坂隼人「誤解だって!昼間からそんな変な冗談辞めてくださいよ奥さん」

ふくよかな女性「私は本気よ本気!女ってのはねー幸せのためならとことん欲張りになれるものなのよー」

汐見ゆとり「じゃあ私はこれであとはお二人でごゆっくりどうぞー。お二人でごゆっくりー。」

白坂隼人「誤解したまま行かないで、ゆとりちゃん、ゆとりちゃーん・・・」

場面変わって noodle cafe TMYにて

夏川彩「あとは店内の装飾についてなんですが」

坂口恵あのー夏川さん、さっきの汐見さんって人が言っていたことなんですけど」

夏川彩「あーあの子入社して1週間の新米なんで何にもわかってないんですよ。こちらのお店は大繁盛間違いなしですから!」

坂口琢磨「でなきゃ困りますよ。その為になけなしの貯金をはたいたんですから!」

坂口恵「そうですよ。もしお客さんがきてk」

坂口雄大「母ちゃん、お客さんきっと沢山来てくれるよ」

坂口恵「うん、そうね」

場面変わり清流企画にて

須田正史「お疲れー」

汐見ゆとり「あれ?須田さん一人ですか?

須田正史「河上部長と白坂は外回り社長は新作の試作中」

汐見ゆとり「あー、さっき偶然白坂さんと会いましたよー」

須田正史「どうせまた女連れてチャラチャラしてたんでしょ?外食産業の下調べには女性と親しくなるのが一番とか言ってるけど、ありゃ、そろそろ刺されるね。或いはチャーシューのようにタコ糸で縛られて海にドボンだ!」

汐見ゆとり「ドボン!」

須田正史「あっ、そうそう社長が戻った調理室に顔出せって」

調理室に移動するゆとり

芹沢達美「もどったのね。夏川は?」

汐見ゆとり「えーと?」

芹沢達美「あなた一人で先に帰ってきたのね。多分夏川に余計な事言って怒らせちゃって」

汐見ゆとり「なんでわかるんですか?」

芹沢達美「絶対そうなるだろうなと思った。で、どうだった?夏川の考案した新メニューは?」

汐見ゆとり「夏川先輩の大成功はコンサルティングで・・じゃなくて・完璧でした!」

芹沢達美「文法滅茶苦茶だけどよくわかったわ。多分あなたの予想は当たってるんだろうし。これ味見してみる?」

汐見ゆとり「いいんですか?鯖節と宗田節でとった香味油、それに気揚げ醤油がブレンドしてありますね。凄く”ワクワク”する味です。」

芹沢達美「流石、味覚の基礎がよく出来ているわねどこで覚えたのかまだ聞いていなかったけど」

汐見ゆとり「私昔から料理はそれなりに得意で」

芹沢達美「それだけ?」

汐見ゆとり「それだけ、それだけです。失礼します。」

芹沢達美「裏は取れた・・かしらね?」

場面変わりどこかのフォトスタジオ

汐見の父親の元へ河上が訪問する

場面変わり清流企画にて

汐見ゆとり「おはようございます」

夏川彩「あんたって奴は

汐見ゆとり「なんですか?何も話してないですよ昨日のことは何も話してないですよ」

夏川彩「当然でしょ。昨日のこともムカつくけど、あんたの正体を知ってますますムカついてんのよ、こっちは」

汐見ゆとり「正体?」

河上堅吾「汐見さん、昨日あなたのお父さんにお会いしてきてお話を伺いました。あなたのお母さんのことも!」

芹沢達美「あなたがあの料理評論家橋爪ようこの娘だったとはねー」

回想にて汐見亮二に話を伺う河上

汐見亮二「内はもう5年前に離婚しちゃいましたけど、でもゆとりは昔からようこさんの英才教育を受けてましたし」

河上堅吾「それならどうしてお嬢さんは内の会社に」

汐見亮二「いやーあの、それはねーあの、実は僕があの子にラーメンを食べさせちゃったもんですから」

回想終了

河上堅吾「お父さんに連れられて初めてラーメンを食べたのが半年前だったわけですね。」

汐見ゆとり「ええ、それまではラーメンみたいなジャンクフードを食べるのは母から禁止されていましたので」

河上堅吾「ジャンクフード!」

汐見ゆとり「いえ、それは母がいつもそういっていただけで」
芹沢達美「でしょうねー、何せラーメン業界とっては天敵みたいな人だから、あなたのお母さんは」

白坂隼人「全国6か所に支部を持つ橋爪クッキングスクールの総帥。メッチャ大物じゃん!」

須田正史「その上バリバリの自然派食品原理主義者だもんなー」

汐見ゆとり「すいません母のことを話したら採用されないんじゃないかと思いまして」

河上堅吾「当然です。というかですね。このまま汐見さんに内で働いてもらうわけには」

汐見ゆとり「首ですか?私?」

芹沢達美「河上さん、勝手に話進めないで、親がどうなんて関係ないし、汐見はラーメンが好きなのよね?」

汐見ゆとり「好きです!私一生ラーメンに捧げても構いません!」

芹沢達美「ほら!本人がこういってんだから。大丈夫よ!」

河上堅吾「今後、トラブルの種にならなければいいんですが。」

芹沢達美「その時はその時!正体がわかってスッキリしたっていうのでいいじゃない」

場面変わりnoodle cafe TMYに来たゆとりと夏川

オープン初日の繁盛している店内に満足する夏川だったが

2日目も繁盛している様子

3日目は少し減っている様子

4日目は客足が激減。

5日目遂に客足が完全に遠のいてしまった。

リニューアル前と同じ状況に不満をもつ店主

夏川は早急に対策を考えなければならないが・・・

場面変わり清流企画にて

河上堅吾「夏川さんの案件上手くいっていないようですね。」

汐見ゆとり「えっ?」

河上堅吾「表情を見ていればわかりますよ。まっ、社長は最初からそれを予想していたわけですが」

汐見ゆとり「予想していたってどうしてですか?」

河上堅吾「夏川さんの新作メニューに疑問を持っていたようなので、汐見さんを見学に付けたのもそれが理由でしょう。」

汐見ゆとり「そんな、わかってたのにどうして?」

白坂隼人「夏川さんの為だよ。夏川さん元々らあめん清流房の厨房スタッフとして働くのが希望でね。実家がラーメン屋だから、その店継ぐために芹沢社長に弟子入りしたいって。」

河上堅吾「しかし社長は清流企画の社員として彼女を採用しました。コンサルティング業務を通じてお店を成功させるノウハウや多様な味の世界を学ばせたいという親心からだったんわけですが。彼女はあくまで職人になることに拘っている。そこで社長は一つ条件を出したんです。」

汐見ゆとり「条件?」

河上堅吾「彼女一人の力でコンサル案件を連続5件成功させれば彼女を専属の厨房スタッフにすると」

白坂隼人「で、今回がその5件目なんだ」

汐見ゆとり「ああ、だからあの時」

白坂隼人「あっ夏川さん」

夏川彩「社長は?」

河上堅吾「今日は須田君と恒例の食べ歩きです」

汐見ゆとり「食べ歩き?」

河上堅吾「気になるお店は自分の舌で確認しにいくのが社長の流儀なんです」

河上堅吾「毎回須田君の方が先にギブアップしてますよ。」

河上堅吾「多いときは1日8軒回るくらいですからね。」

汐見ゆとり「1日8軒!」

河上堅吾「真似できませんよ今の私には」

夏川彩「汐見、ちょっと来て」

夏川に調理室に連行される汐見

夏川彩「言っとくけど私、あんたのことムカついてんだから。親への反抗でラーメンを仕事にしょうとしているような奴とは口も聞きたくないし」

汐見ゆとり「いや別に反抗しているわけじゃ・・・」

夏川彩「だけど教えてほしいの、どうして新メニューのあのラーメンを食べて”ガラガラ”になるって思ったのか。」

汐見ゆとり「夏川先輩、この間、余計な手出しも口出しもしてほしくないって言ってましたし、むかついてて口も聞きたくないんですもんね?こういう場合?人として取る行動は?」

夏川彩「ごめんなさい・・・」

汐見ゆとり「はい、もっと気持ちを込めて!」

夏川彩「もういい!あんたの助けなんか必要ない」

汐見ゆとり「あっいや、冗談です冗談です、私も協力しますからー、でもまだわかってないんです。”ガラガラ”の予感がした理由が」

夏川彩「はあ?あんた人に謝らせといてなんなのそれ?」

そこに須田が食べ歩きでダウンして胃薬を求めてやってくる

須田正史「うぅぅ、いぃぃ、胃薬を・・・」

芹沢達美「だらしないわよ須田。たった6杯でギブアップなんて、ラオタとして修業不足なんじゃないの?須田!」

須田正史「面目ない!面目ないです!!うっ」

芹沢達美「で?あなた達は?二人とも申告な顔をしているけど」

夏川彩「いえ、別に」

芹沢達美「ちょうどよかった今から二人とも付き合いなさい」

そして移動する3人

汐見ゆとり「社長そんなに急いでどちらへ?」

芹沢達美「ラーメン屋!今日これから、あと3軒行くつもりだから!」

汐見ゆとり「3軒!まさか歩いていくんですか?」

芹沢達美「当たり前でしょ?食べ歩きなんだから」

夏川彩「因みに1軒目の場所は?」

芹沢達美「鎌田!」

汐見ゆとり「鎌田?何キロあると思っているんですか?死にますよ、これ絶対死にますよ!」

ラーメン屋にて

芹沢達美「だらしないわねー全く」

汐見ゆとり「社長がタフ過ぎるんですよ。体も胃袋も。」

芹沢達美「ラーメン屋はタフでないとやっていかれないわよ?大体美味しいラーメンをお腹いっぱい食べる為にこうやって運動してるんだから」

汐見ゆとり「あっ!」

芹沢達美「でも女は大変よね?美味しいものを食べようと思うと」

夏川彩「社長!私達今日はこれで失礼します。」

芹沢達美「うん、私は次の店行くから」

汐見ゆとり「社長の言葉で”ガラガラ”の理由がわかりました。女性ってつまり欲張りで食いしん坊なんだー」

清流企画の調理室にて

夏川彩「つまりイタリア風ラーメンだと味付けも量も上品過ぎて食事としての満足度が低かったってことよね?」

汐見ゆとり「母の料理教室を手伝ってる時もそうでした。奥様達が多いクラスですと毎回こんな感じでした。」

汐見ゆとり「それはもうとんでもない食欲で!」

そしてすっかりと意気投合した二人でした。

noodle cafe TMYにて

早速試作段階の新メニューのつけ麺を提案する

この立地ならではの言い訳の要素を模索することを伝えて店を後にする

店を出た夏川はゆとりにTMYのTは琢磨。Mは恵。Yは雄大。坂口家族のイニシャルからきていることと雄大の夢が自分と同じで店を継ぐことであると説明する。

場面変わって夏川の実家の元ラーメン店にて

夏川彩「私の夢はもう一度この店を復活させることなのだから芹沢社長の下で修業して腕を磨きたいと思って」

汐見ゆとり「社長が出した条件のこと聞きました。」

夏川彩「そ、コンサル案件連続5件成功なんて楽勝と思ってたんだけどさ、でもダメだね今のままじゃ」

汐見ゆとり「どうしてですか?まだ時間はありますよ」

夏川彩「私こんな風に思ってたから、他所のお店の成功を手伝ってる暇なんかないのにって、坂口さんの奥さんにはそれを見抜かれちゃってた。やっぱりもう一度一から勉強し直さなきゃ!」

場面変わり清流企画にて

社長!noodle cafe TMYを繁盛させる為にアドバイスをください!

それがあなたの出した結論?

汐見を見学につけたのも食べ歩きの時の会話も全部社長のくれたヒントでした。でも今の私にはそれを生かし切る実力がありません。クライアントのことを最優先で考えたいんです!お願いします。」

わかったわ。じゃあこれを見なさい。これ汐見のお父さんが撮った写真よね?あなた達が求めている答えはこれよ。

バーニャカウダ!

場面変わりnoodle cafe TMY

有栖涼「いやーしかしよく出来てますね、これは、この平麺に合せた」

有栖涼「つけ汁、これは濃厚とんこつにアンチョビが加えられているのかー」

汐見ゆとり「そうなんです!バーニャカウダの要素を取り入れるなら、野菜スティックだけじゃなくてつけ汁にもと思いましてー」

有栖涼「このコッテリとした味に約200gの麺のボリュームはイタリアラーメンとは段違いの満足感です」

芹沢達美「有栖さんが満足なら上出来ね。上品な外見とは裏腹に実はガッツリ食べたがっている。この界隈の女性客のニーズにばっちり合致しているし、野菜たっぷりヘルシーという言い訳の要素も兼ね備えている。」

芹沢達美「それにつけ麺の方がラーメンより遥に取り分け易いから子供連れの客に喜ばれるわ。麺の量を増やして子供用のつゆを付けた親子セットみたいなのを出せば集客効果がもっと上がるかもね!」

汐見ゆとり「流石です!そのアイディア早速提案してみます」

坂口琢磨「芹沢社長、この度は本当にありがとうございました。」

坂口恵「おかげ様で客足も好調です。夏川さんにも手伝っていただいて。」

一時期はコンサルティングの不備でご迷惑をおかけいたしました。遠慮なく使ってください。

夏川彩「社長、ありがとうございます」

芹沢達美「コンサル自体には成功したけど条件は満たせなかった。文句はないわね?」

夏川彩「もちろん!私これからはもっと本気でコンサルティング業に向き合います。」

芹沢達美「そう、頑張んなさい!」

芹沢雄大「お姉ちゃん」

夏川彩「ん?」

芹沢雄大「ずっと内で働きなよ。それで僕のお嫁さんになって!」

夏川が雄大からプロポーズされたところで客が来たので仕事に戻るメンバー

汐見ゆとり「良い顔してますね、夏川先輩。」

芹沢達美「あなたのおかげよ。」

そういって店を後にする芹沢とゆとり

場面変わって清流企画

河上堅吾「よし、コンサルは円満終了!これから戻ってくるそうです」

白坂隼人「結果的に良かったですね。」

河上堅吾「まあね。今回は汐見さんも多きな問題を起こさなかったようですし」

須田正史「まだ気にしてるんですか?母親のこと?社長も言ってましたけど本人には関係ないんですし」

河上堅吾「君たちは知らないからそういうことを言うんです。何しろ相手は社長にとって因縁の相手ですからね」

さっきから何?ニヤニヤして?

汐見ゆとり「だって社長さっき今回の件は私のおかげだって」

そうよ!3パターン考えてた展開の内一番理想的な形になったから

汐見ゆとり「3パターン?」

芹沢達美「パターン1」

芹沢達美「汐見が別の新メニューを開発して夏川の手柄を横取りする形でコンサル成功。夏川は条件をクリア出来ず汐見に対する怒りと憎しみを糧にやる気を出す」

汐見ゆとり「はあ?」

芹沢達美「パターン2」

芹沢達美「夏川と汐見が協力して新メニューを開発してコンサル成功。やっぱり夏川は単独では条件をクリア出来ず実力不足を認識してやる気を出す」

汐見ゆとり「それが一番理想的じゃないですか」

芹沢達美「パターン3」

芹沢達美「夏川と汐見が協力しても新メニューが出来ず私に泣きついてコンサル成功。夏川はやる気を出すし、私はあなた達に実力の差を見せつけることが出来て最高に気持ちがいい」

汐見ゆとり「なんですか?それ?じゃあ褒められたってぬか喜びしていた私の気持ちはどうなるんですか?」

芹沢達美「これっポッチも興味ないわね。あなたの気持ちなんか」

汐見ゆとり「歌いますよ。私ここで歌いますよ!」

芹沢達美「いいけど、500メートル離れなさい!社長命令!!」

3話へ

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