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連続テレビ小説「ちゅらさん」104話「家族の風(かじ)」ネタバレ

2001年7月31日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】104話のネタバレです。

現在は(2021年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

恵里も文也も互いに忙しく、すれ違いの多い新婚生活がスタートしましたが、恵里には後輩ができ、仕事には充実感を感じていました。ある日、島田は縁を切ったはずの息子のために一風館を去ることになりました。部屋には、島田が住人一人ひとりにあてたお礼の手紙が残されていました。一方、メルヘン作家の真理亜が腹痛で入院しますが、盲腸の手術を拒否して脱走します。恵里は真理亜をみつけ、手術で死んだ妹の話を聞きます。

104話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」104話「家族の風(かじ)」ネタバレ

一風館
グアテマラ

CDプレイヤー『まいごのまいごの こねこちゃん』

真理亜「うわ 何で よりによって『犬のおまわりさん』?」

CDプレイヤー『あなたのお家は どこですか お家を聞いても わからない 名まえをきいても わからない』

モカ

容子「うわ! 何?」

管理人室

CDプレイヤー『犬のおまわりさん 困ってしまって ワン ワン ワン ワン』

みづえ「かわいい歌。」

ブルーマウンテン

柴田「痛っ!」

2人「あっ!」

CDプレイヤー『まいごのまいごの こねこちゃん』

恵達「何だ?」

廊下

カセットテープ『この子のお家は どこですか からすにきいても わからない』

柴田「あれ? 島田さんではないの?」

島田「上!」

グアテマラ

容子「真理亜ちゃん どうしたの?」

恵里「真理亜さん!」

柴田「どうしました!!」

恵里「恵達 救急車!」

恵達「はい!」

恵里「どうなふうに痛いですか? しゃべれる範囲で教えて下さい!」

真理亜「止めて!」

恵里「え?」

真理亜「音楽 止めて… 恥ずかしい…。」

CDプレイヤー『ニャン ニャン ニャン ニャン ないてばかりいる こねこちゃん」

恵里「真理亜さん!」

北栄総合病院

恵里「大丈夫ですよ。 絶対 大丈夫ですからね! 大丈夫ですよ!」

文也「恵里! あ! 真理亜さん どうしたの?」

恵里「右下腹部の痛みを 訴えてまして。 何日か前から痛みは ありましたが 我慢できる範囲だったので 我慢していたそうです。 熱はありません。 脈拍は正常。」

真理亜「看護婦さんみたい。」

恵里「は? 何 言ってるんですか?」

奈々子「ギャグ言えるから 大丈夫かな?」

真理亜「大丈夫じゃないわよ。」

文也「ちょっと失礼します。」

真理亜「痛てて!」

文也「アッぺかな?」

看護婦「そのようですね。」

恵里「大丈夫ですよ。 私ついてますから。」

真理亜「『アッぺ』って何? 死ぬの? 私。」

文也「俗にいう盲腸ですね。」

真理亜「盲腸!」

文也「はい。」

真理亜「何だ…。」

奈々子「『何だ』じゃないですよ。 ほっとくと危険な病気なんです。」

恵里「そうですよ。 でも 大丈夫ですからね。」

病室

文也「どう? 眠った?」

恵里「うん。」

文也「朝から勤務でしょ? 恵里 大丈夫。」

恵里「うん 大丈夫。 起きた時 誰もいないと 心細いと思うから。」

文也「そっか。」

恵里「うん。」

文也「あのさ 真理亜さんなんだけどさ。」

恵里「え?」

一風館

みづえ「大丈夫かしら? 真理亜ちゃん。」

島田「恵里ちゃんに任せておけば 大丈夫。」

容子「真理亜ちゃん 助けを呼ぶのに 島田さんが倒れた時の事 思い出したんだね。」

島田「え?」

柴田「僕も島田さんかと思った。」

島田「おいおい。」

恵達「夜中のオペラ事件ですね。」

島田「もういいよ。」

恵達「大丈夫かな?」

容子「でも恵里ちゃん 恰好よかったね。」

柴田「そうですね。」

恵達「俺も ちょっと 驚きました。」

(電話の呼び鈴)

島田「ん?」

容子「あ! 私 出る。」

容子「もしもし あ! 恵里ちゃん! え? 盲腸?」

容子「『盲腸』…。」

島田「あ そう…。」

北栄総合病院

恵里「大丈夫です 私 ついてますから。 そのまま 入院する事になりますが パジャマとか 持ってきて頂けます?」

一風館

容子「分かった 私 持っていく。 うん 分かりました。 え? 名前?」

北栄総合病院

恵里「『城ノ内真理亜っていうのは ペンネームなんじゃないか』と 文也君。 あ 上村先生が言うんですけど どうなんですかね?」

一風館

容子「そうなのかな ちょっと待ってね」

容子「ねえ みづえさん。」

みづえ「何?」

容子「真理亜ちゃんって ペンネーム? 本名あるの?」

柴田「え?」

恵達「そうなんですか?」

みづえ「あるわよ。」

北栄総合病院

容子「よかったわ大した事なくて。」

恵里「はい。」

容子「ペンネーム だったんだね。」

恵里「はい。 なんかイメージ 違いますよね? 真理亜さんは『真理亜さん』って感じですよね。」

容子「そうだね。」

恵里「容子さんは 知らなかったんですか?」

容子「あのアパートに来た時は『城ノ内真理亜です』って言ってた。」

恵里「へえ!」

容子「かわいかった。 丸い眼鏡かけてね かわいい花柄のワンピースなんか 着て。」

恵里「え!」

容子「それでさ。『今後こちらに住む事になりました 城ノ内真理亜ですぅ』って言って。」

恵里「想像できないねぇ。」

容子「だよね。 あ よそう あんまり言うと しかられるから。」

真理亜「何?」

2人「おはよう!」

真理亜「まさか ここで『ゆんたく』してた わけじゃないでしょうね。」

恵里「何 言ってるんですか そんなわけ ないでしょう?」

真理亜「分んないわよ あんた達の事だから。」

容子「病気の時ぐらい 憎まれ口 たたくもんじゃありません。」

真理亜「ふん。」

恵里「あ 真理亜さん。 しばらく入院する事になります。」

真理亜「え! 入院?」

恵里「後で 担当の医師と看護婦から 説明がありますからね。」

真理亜「あ そう!」

恵里「はい。」

容子「恵里ちゃんに言って 個室にしといてもらったからね。 あんたみたいなのは 大部屋じゃ ダメ。 部屋の人にも 迷惑だしね。」

真理亜「何 それ!」

容子「分かった? 看護婦さんの言う事よく聞くのよ。」

恵里「そうですよ。 看護婦さんの中には私も含まれる。 厳しいですよ。 覚悟して下さいよ。」

真理亜「何よ 分かったわよ。」

恵里「真理亜さん ご家族は?」

真理亜「いない そんなもの。」

恵里「え?」

真理亜「いないの!」

(ノック)

奈々子「失礼します! あ お目覚めですか? 田中さん。」

真理亜「え! な 何で『田中さん』なの?」

奈々子「え? 田中久子さんでは?」

真理亜「うわ!」

恵里「あ すみません。 カルテは ペンネームでは ダメなので 容子さんに聞いて…。」

容子「みづえさんから聞いたの。」

恵里「すみません。」

真理亜「私の名前は城ノ内真理亜だからね。『田中』と言っても返事しないから。」

奈々子「いや でも…。」

恵里「真理亜さん それじゃ 困るんです。」

真理亜「あ そう! 分かった。」

恵里「すみません。」

真理亜「帰る!」

恵里「真理亜さん!」

容子「何やってんのよ!」

真理亜「そこの紙袋 よこしなさいよ!」

恵里「ダメですよ!」

容子「危ないでしょ!」

真理亜「うるさ~い!」

奈々子「し~っ!」

ナースステーション

聡子「しょうがないわね。 そこまで かたくななんじゃ。」

恵里「はい。」

奈々子「本気で帰ろうとしてたね。」

祥子「そうなんですか?」

恵里「気をつけてね。『田中さん』なんて言ったら 噛みつくかもしれませんからね
! 皆さんも 気をつけて。 本当に 噛みつきますから!」

聡子 奈々子 祥子「うわ!」

真理亜の病室

祥子「どうですか? 田中さん。」

真理亜「ん!」

祥子「ごめんなさい!」

そんな訳で 真理亜さんの入院生活は スタートしました。 虫垂炎の場合 しばらくは絶食なのだそうです。 食いしん坊の真理亜さんには つらいねぇ

柴田がお見舞いに

柴田「どうですか? 具合の方は?」

恵里「食べられないんですよ 真理亜さん 何も。」

柴田「あ そうですよね 食べたら大変! 恵里さんに。」

恵里「え?」

島田がお見舞いに

島田「これ みづえさんと僕から。 ハハハ…。」

真理亜「ありがとう。」

恵里「じゃ 私 飾っておきましょう。」

真理亜「あ…。」

容子がお見舞いに

容子「何よ 元気そう!」

真理亜「うっ!」

恵里「ちょっと! 容子さん!」

容子「ごめん。」

真理亜「う~っ!」

恵達がお見舞いに

恵達「元気の出る曲1曲 歌いますか?」

真理亜「え?」

祥子「え? 本当に? やった!」

恵達「いえ 冗談ですよ。 ここ病院だし。」

祥子「あ そうですよね。」

真理亜「ん?」

兼城がお見舞いに

兼城「どうね? 早く帰ってきて。」

真理亜「ありがとう。 あ!」

兼城「ん?」

恵里「どうしたんですか?」

真理亜「店長 ヤギ汁の においがする。」

兼城「さっき仕込んでたから ごめんね。」

真理亜「食べたい!」

ゆがふの常連客がお見舞いに

常連客1「早く よくなってよ。」

常連客2「そうよ。 皆 待ってるからね。」

常連客3「ここで 元気の出る 島唄 やっとくか?」

恵里「あの… ここ 病院なので 静かに…。」

105話

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