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連続テレビ小説「ちゅらさん」106話「家族の風(かじ)」ネタバレ

2001年8月1日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】106話のネタバレです。

現在は(2021年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

恵里も文也も互いに忙しく、すれ違いの多い新婚生活がスタートしましたが、恵里には後輩ができ、仕事には充実感を感じていました。ある日、島田は縁を切ったはずの息子のために一風館を去ることになりました。部屋には、島田が住人一人ひとりにあてたお礼の手紙が残されていました。一方、メルヘン作家の真理亜が腹痛で入院しますが、盲腸の手術を拒否して脱走します。恵里は真理亜をみつけ、手術で死んだ妹の話を聞きます。

106話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」106話「家族の風(かじ)」ネタバレ

島田「息子の所へ行こうと思う。」

恵里「え?」

島田「そうしようと思うんだ。」

柴田「島田さん?」

容子「どういう事? もし話すのが 嫌だったら あれだけど。」

柴田「そうですね。」

島田「嫌じゃないよ。 私には 息子が2人いてね…。 2人とも 自分の家庭を 立派に つくっているんだが。 長男は銀行員で 次男は レストランを経営しているんだ。」

みづえ「今 いらしてのは?」

島田「次男の方なんだ。」

みづえ「そう…。」

島田「妻が亡くなって 私は 一時期 ぼけたようになってしまって…。 そんな時 2人の息子が 私の事で 言い争っているのを聞いた。 どっちが 私の面倒をみるか 要するに 押しつけあいだった。」

恵里「そんな!」

島田「それを聞いてしまった私は 居たたまれなくなってね。 黙って 家を出てしまったんだ。 息子と会うのは それ以来なんだ。」

容子「一緒に暮らそうと 言ってきたの?」

島田「現金なもんだね。 レストランの経営が うまくいかないらしいんだよ。 こう見えても 私は ちょっとした財産持ちでね。 長男と話し合って 私を引き取る という事で 権利をもらう事に…。」

恵里「そんなのって?」

文也「それでも 帰るんですか?」

島田「うん 帰ろうと思う。」

容子「でもさ 島田さん。」

島田「帰ろうと思う。 気の弱い子でね 次男は…。 しかも 見えっぱりでね。 私の所に来るという事は よっぽど 困っているんだろう そう思って。」

恵里「帰る事ないですよ 島田さん。 ひどいです。」

島田「ありがとう。 ありがとう 恵里ちゃん。」

恵里「島田さん。」

島田「それでも 帰ろうと思うんだよ。」

恵里「何で ですか?」

島田「恵里ちゃんの 沖縄の家族のように 温かくは ないかもしれんよ。 でも 私がつくった 家族だからね。 邪魔に されるだけかもしれない。 でも そんな家族を つくったのは この私だもんね。 うん…。」

北栄総合病院

祥子「どうしました?」

真理亜「いや 別に…。 今日は 誰も来なかったな…。」

祥子「そうですね。 恵達君 来なかったな。」

真理亜「うん… ん?」

祥子「あ!」

真理亜「何か あったのかな?」

ゆがふ

兼城「クーブイリチー…。」

柴田「お二人 誘わなくて よかったの?」

恵達「二人にしてあげた方が。」

柴田「そうだね。」

容子「みづえさん かわいそうだなぁ。」

恵里「帰らないと いけないんですかね 島田さんは。」

容子「うん。」

恵里「何か 分からなくなってきたさ。 家族って 何なんでしょうね?」

容子「そうだね。」

一風館

みづえ「気を利かしてくれたのね あの子達。」

島田「そうかな?」

みづえ「ええ。」

島田「みづえさん。」

みづえ「はい。」

島田「すまないね…。」

みづえ「何を おっしゃるんですか? 大心さん。」

島田「ん?」

みづえ「私は 家族をつくり損ねてしまった 人間だから。 あの戦争のお陰で。 下宿屋を始めたのも そのためかも…。」

島田「そうか…。」

みづえ「だから 大事にしてあげて下さい。 今日いらした あの息子さんだって いい人に違いないわ。」

島田「ありがとう。 みづえさんのコーヒーも もう 飲めなくなるね。」

みづえ「お別れ会をしないとね…。 腕を振るわないと いけないわね。」

ゆがふ

容子「柴田君。」

柴田「はい?」

容子「柴田君はさ どんな家族だった?」

柴田「そうですね。 家 牧場なんですよ。 おやじは とにかく 働き者だった。 朝 早いんですよ。 休みもないし 僕が起きた時には 働いてた。 おふくろもね 僕が寝た後も 何か 働いてたなぁ。 だから 働いてる記憶しかない。」

恵達「うちと えらい 違いだね。」

恵里「であるね。」

柴田「古波蔵家とは違うのかもしれない。 おやじ しゃべる人じゃなかった。 でも 家族は ずっと一緒でした。 何しろ 家から隣の家に行くのに 歩いて 20分くらい かかりました。」

恵里「へえ…。」

容子「私のうちは 長野なんだけど もう メチャクチャ 厳しい家でね。」

恵里「あ そうなんですか?」

容子「父は 学校の先生でさ。 ガチガチの堅物。 口にひげ はyして 真面目一筋 怖くてね。」

文也「へえ?」

容子「私は 高校卒業するまで メチャクチャ 箱入り娘 門限7時よ。」

恵達「7陣!」

容子「そうよ。 男の子から 電話かかってきても 取り次いでくれないのよ。 その男の子に お父さんが お説教しちゃったりするの。『きみは今 女の子の事 考えてて いいのか? もっと考える事があるだろう』とか 言っちゃってさ。」

恵里「へえ すごいですね。」

容子「大学卒業してから その反動で 遊びすぎ もう大変よ。」

兼城「そんなに?」

容子「そうよぉ。 私ね弟と2人なんだけど 実家には 弟が一緒に住んでて 子供がいて。 たまに帰ると 大変よ。『どうして結婚しないんだ』と…。 お見合い写真 山のように そろえて 待ってるのよね。」

兼城「容子さん 東京には 俺がいると 親に言えばいいさ。」

容子「ははん…。」

兼城「笑って流さないでちょうだい!」

容子「古波蔵家は だいたい分かるけど 文也君は?」

文也「僕ですか? 僕の場合は 家族で何かしたという 思い出 あんまりなくて…。 兄貴 小さい頃からずっと入院して 大変だったと思う。 父も母も。 でも 家の中は 暗いとかいう 雰囲気はなくて…。」

文也「そういうとこ 父も母も 僕のこと 考えてくれてたんだなと思って。 子供心にも それが分かって 家では わざと ふざけたりして。 なんか 笑ってほしいなと思って。 ませた子供だったかもしれない。」

容子「それで そんなに気が付く 気遣い屋さんになったのね?」

文也「そうなんですかね?」

柴田「やっぱり 影響しますよね 家族って。」

容子「だから 恵里ちゃんには ぴったりなんだよ。」

恵里「そうですか?」

恵達「僕も やっと 肩の荷が下りますよ。」

容子「お疲れさま。」

恵達「ありがとうございます。 頑張ってね 文也君。」

文也「うん 頑張る。」

恵里「ちょっと! 何ね? 本当に!」

北栄総合病院

真理亜「へえ 島田さんがね。」

恵里「何か 寂しいですよね。」

真理亜「そうだね。」

恵里「はい。」

真理亜「でも…。」

恵里「でも あれですよね。」

真理亜「ん?」

恵里「私は 沖縄の古波蔵家しか 知らない訳ですから どうしても それを中心に考えてしまうというか 何が正しいとか そういう事じゃないんです。」

恵里「私はすぐ 家族はこうだとか思って しまうんですけど そうじゃないんですよね。 人それぞれな訳だから 家族の数だけ 種類があるんですよね。」

真理亜「そうね。」

恵里「はい。」

そして島田さんのお別れ会に日が やって参りました

一風館
入口

ダイニング

みづえ「よういしょ!」

一同「お~っ!」

恵里「すごいね 今日のは!」

みづえ「でしょう!」

文也「これ 何料理なんですか?」

みづえ「フランスの宮廷料理の アレンジですの!」

文也「すげえ!」

みづえ「でしょう。(つまみぐいする恵達)こら!」

恵達「すみません…。 柴田さん! ダメですよ。」

柴田「え?」

容子「柴田君!」

柴田「取れる訳ないでしょ! すみません。」

入口

島田「よいしょと!」

ブルウマウンテン

恵里「島田さ~ん 準備OKですよ! 島田さ~ん 島田さん!(ノック)島田さん! 島田さん?」

柴田「どうしたの?」

恵里「島田さん 反応ないんですよ。」

一同「え~っ!」

中にはいる一同

恵里「島田さん?」

手紙をみつける恵里

恵里「島田さん…。」

107話

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