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連続テレビ小説「ちゅらさん」107話「家族の風(かじ)」ネタバレ

2001年8月3日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】107話のネタバレです。

現在は(2021年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

恵里も文也も互いに忙しく、すれ違いの多い新婚生活がスタートしましたが、恵里には後輩ができ、仕事には充実感を感じていました。ある日、島田は縁を切ったはずの息子のために一風館を去ることになりました。部屋には、島田が住人一人ひとりにあてたお礼の手紙が残されていました。一方、メルヘン作家の真理亜が腹痛で入院しますが、盲腸の手術を拒否して脱走します。恵里は真理亜をみつけ、手術で死んだ妹の話を聞きます。

107話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」107話「家族の風(かじ)」ネタバレ

一風館
ブルウマウンテン

恵里「島田さん…。」

北栄総合病院
真理亜のいる病室

(ノック)

真理亜「はい。 どうぞ。 島田さん。」

島田「ハハハ やあ どうだい?」

真理亜「ええ。 あ あれ? 今ごろ お別れ会だったんでしょ?」

島田「うん てれくさくてね どうも…。 きみなら 分かってくれるだろ?」

真理亜「まあね。 小学生が 転校してく訳じゃ ないもんね。」

島田「泣けてしまいそうだから。」

真理亜「え?」

島田「真理亜ちゃん ありがとう 世話になったね。」

真理亜「そんな 私は 何も…。」

島田「幸せになってくれよ。 それじゃあね。」

真理亜「あ!」

島田「ん?」

真理亜「元気でね…。 フフフ 死なないでよ。」

一風館
ダイニング

柴田「じゃ… 読みます。『一風館の皆様 せっかく 私のために集まって 別れの会を開いてくれるというのに 逃げるように去っていく わがままを お許し下さい。 どうも そういう席は てれくさくて 苦手です。 本当に 申し訳ない。 ですが お世話になった皆さんには ひとこと お礼と お別れが 言いたくて ペンを取りました』」

柴田「『池端容子さん… あなたの ほがらかで おおらかな笑顔が 私は 大好きだった。 仕事を愛し誇りを持ち 恵里ちゃんや 真理亜ちゃんを 妹のように かわいがる そんな あなたを 2人とも 頼りにしている。 2階の3人は とても すてきな関係だと思います。 これからも 頑張って下さい。 ただし 余り お酒を 飲みすぎないように』」

柴田「『柴田幸三君… きみは いい男だ。 きみのような男は いつか必ず 幸せになれる。 そうでなくては 世の中 間違っている。 私は そう思う。 ただ これからは もっと 自分を 出しなさい。 きみは 人のことを考えすぎて しまうところがある 世話になりました』」

柴田「『上村文也君 きみと恵里ちゃんが 結婚すると聞いた時 私は 本当に うれしかった。 世の中 まだ 捨てたもんじゃないという気持に させてくれた。 ありがとう かつて 医者だった者として もっと きみと話がしたかった。』」

柴田「『それが 残念です だが 短い間だったけれど きみを見ていて 私には分かる。 きみは いい医者に なれる。 確かな技術を持ち そして 患者の痛みも 分かる。 そういう医者に きみは きっと なれる。 頑張って下さい 恵里ちゃんと お幸せに』」

柴田「『古波蔵恵達君』」

恵達「はい。」

柴田「『きみには 頼みがある。 私のオーディオや レコードを 譲りうけてもらえないか? 息子の家に持ち込む訳にもいかん。 さすがに 捨てるのは忍びない。 私は クラシック音楽が 好きだった。 だが 音楽というものには ジャンルとか 世代とか そんなものは ないんじゃないだろうか。』」

柴田「『きっと 私が聴いてきた音楽だって きみにとって 無駄には ならないと思う。 そして きみは そんなふうに どんな人でも楽しめる 感動できる そんな音楽を作ってほしい。 きみなら 出来る。 ロックのことは 私には 分からない。 だが… 恵達君の優しさが にじみでているロックが 私は好きだった。 頂いたCDは 大切にします。 私の宝物です』」

柴田「『そして… 古波蔵恵里さん。 あなたには 本当に ビックリさせられた。 今どき こんな子が いるのかと ビックリさせられどおしだった』」

恵里「島田さん…。」

柴田「『きみのことは もう とても 手紙では 語り尽くせない。 でも 恵里ちゃん… 本当に ありがとう。 私は きみの お陰で 一度 捨てた人生を取り戻した きみの お陰で 人と触れ合う事の 楽しみや喜びを もう一度 感じることが できた。』」

柴田「『きみが来てからの一風館は 本当に 楽しかった。 本当に 本当に 楽しかった 天職である 看護婦の仕事 頑張って下さい。 きみなら 大丈夫。 それでは 皆さん お元気で さようなら 島田大心』」

みづえ「さあ 食べましょうか。 ね 食べよう。」

容子「そうだね。」

柴田「そうですね 食べましょう 恵里さん。」

恵里「はい。」

恵達「なんか… あれだな。」

恵里「ん?」

恵達「なんか… 卒業式みたいでしたね。」

容子「ハハハ そうだね。 卒業式のあと 教室に戻って 先生に一人一人 言葉もらってさ。 あったねぇ。」

柴田「ありましたねぇ。」

恵里「ありました ありました。 最後 皆で泣いてしまってね。」

みづえ「さあ 食べましょうよ。 たくさん 作ったんだから。 フフフフ。」

恵里「あ そうだ 管理人さん。」

みづえ「ん? 何?」

恵里「管理人さんだけ 別の手紙なんですよね。」

みづえ「そう。」

容子「何? 読まないの? ねえ 読まないの?」

みづえ「うん あとで こっそり 1人で 読むの。」

恵里「え~! あ でも そうか。」

みづえ「ウフフフ そうよ。 大事な 大事な 恋文ですもの。 ウフフフ。」

恵里「そっか…。」

ブルウマウンテン

ベートーベン『交響曲第九番』

管理人室

マンデリン

恵里「島田さん 大丈夫かな。」

文也「うん。」

恵里「家族か…。 私たちも 新しい家族を つくるんだよね。」

文也「そうだね。」

恵里「自分たちで つくるんだよね。」

文也「うん。」

108話

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