ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」113話「かりゆしの出逢い」ネタバレ

2001年8月10日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】113話のネタバレです。

現在は(2021年4月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

すれ違いの新婚生活も落ち着いた頃、二人は家と病院の仮眠室で、同時に幼い頃に死んだ和也の夢を見ました。数日後、恵里の妊娠がわかり、夢はその知らせだったのかと喜びます。一風館でもお祝いの食事会が開かれ、管理人のみづえは戦時中に失った息子の話をし、子どもは大事に育てるように諭します。恵里が産休に入る前日「看護師は一生できるいい仕事だよ」と声をかける看護師長の聡子。転勤が決まった聡子との別れでした。

113話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」113話「かりゆしの出逢い)」ネタバレ

一風館

恵里「はい。」

母親になることは 大変なことなんだよ 恵里。

勝子さんの気持 おばぁには よく分かるさぁ

古波蔵家

勝子「分かった?」

一風館

恵里「はい 分かりました。 え?」

古波蔵家

勝子「だから… 恵里は 東京で 産むの?」

一風館

恵里「なるべく 大丈夫なかぎり 働きたいしさ。 それに 務めてる病院の産婦人科に かかってるから 安心さんぁ。」

古波蔵家

勝子「そう… そうか。」

恵文「やっぱりねぇ。」

勝子「仕事続けて大丈夫なの? 体の方。」

一風館

恵里「大丈夫さぁ! もし 何かあっても 病院だからね。」

古波蔵家

勝子「何言ってるの! 笑い事じゃないでしょう! 恵里。」

一風館

恵里「え? …はい ごめんなさい。 はい… はい… おやすみなさい。」

ダイニング

みづえ「はい。」

恵里「ハハハ 怒られてしまいました。」

みづえ「なんて?」

恵里「はい あなたが 大丈夫でも おなかの子が大丈夫じゃない時があるからって 自覚が足りないと。 こんなに あるんですよ これ 見て下さいよ。]

恵里「『沖縄では 妊婦は ヤギを食べてはいけない』『島ラッキョウは たくさん 食べたほうがよい』『入った戸口から 出なくては いけない』『トイレ掃除を 一生懸命しなくては いけない』」

みづえ「ウフフフ。」

恵里「ウフフフ。」

みづえ「心配なのよ お母さんは 遠く離れているんだもの…。 心配だと思うわ。 子供を産んだ 経験が あるんですものねぇ。 自分の かわいい娘が あの大変な思いをすると思うと 気が気じゃないでしょう。」

恵里「はあ そうですかね。」

みづえ「そうよ。 恵里ちゃんが 何歳になっても 親にとっては 小さな子供なの。 どんなに 大人になってもね。」

恵里「はい。」

みづえ「感謝しなさい。」

恵里「はい。」

みづえ「そう。」

古波蔵家

恵文「やっぱり 東京で産むのか つまらんねぇ。」

勝子「そうだねぇ。」

ハナ「しかたないさ。」

勝子「そうですねぇ。」

恵文「遠いねぇ 東京は…。」

勝子「うん…。」

恵尚「あの… ですね。」

勝子「ん?」

恵尚「さっきの話の続きだけどさ。」

勝子「ああ… 恵尚 あのさ。」

恵尚「何?」

勝子「ゴーヤーマンで もうかったお金が あるんだったら それは あなたが 自分のために 使いなさい。」

恵尚「え? いや だってさ。」

勝子「そうしなさい。」

恵文「そうさ そしたら いいよ。」

ハナ「であるね。」

恵尚「俺のため?」

勝子「そうだよ。」

恵尚「そう… かね?」

勝子「うん。」

ゆがふ

恵達「ゴーヤーマンなんだけど。」

恵里「あ 問い合わせが あったとか…。」

恵達「少し売れてるみたいなんだ。」

恵里「え? 本当に?」

恵達「なんか ファンの子が 買ってるみたい。」

恵里「へえ ファンねぇ あんたの? いるんだね?」

恵達「うるさいな。」

恵里「ハハハ で もうかってるわけ?」

恵達「うん 少しはね。 在庫分は もう 制作費は 払ってるから チョットは お金 入ってる訳でしょ。」

恵里「そうなんだ。」

恵達「でも 余り調子に乗ってないと いいけどね。」

恵里「そうだねぇ。 ところで あんた 最近 どうなの? 余り 話してないけど。」

恵達「まあね なんか… よく分からんさ。」

恵里「何が?」

恵達「考えすぎなのかね おれは。 すぐに これでいいのかと 思ってしまうわけよ。」

恵里「ん? 何?」

恵達「もう バンドの曲 少ないからさ しかたないんだけど 同じ曲ばかり やってて モヤモヤしてくるんだよね。 だから 新しい曲書きたいんだけど それも うまくいかないし…。 気持は 焦るしよ。」

恵里「なんか 余り楽しそうじゃないね。 あんなに 好きで 始めたのにさ。」

恵達「え?」

恵里「好きで始めたんだったら 好きなように やればいいさ。 周りの人のこととか こうしないと いけないなとか 考えすぎ。 少しは 姉え姉えを 見習いなさい。」

恵達「姉え姉えを 基準にするなよ そっちは 考えなさすぎなんだよ。」

恵里「何に それは…。 これでも もうすぐ お母さんなんだからね 私は。」

(島唄)

恵達「なんか 楽しそうだなぁ。」

(戸が開く)

兼城「はい いらっしゃい!」

恵尚「ああ ハハハハハ ハイサイ!」

恵達「やっぱり…。」

恵里「予感は あたったねぇ。」

兼城「はい 兄い兄いか。 久しぶりね。 ちゃーがんじゅうねぇ …ずっと元気だったかねえ」

恵尚「はい 店長 21世紀も近いのに 相変わらず チマチマ 商売してるね。」

兼城「悪かったね。」

恵尚「ハハハハ 気にしない 気にしない。 あ 店長。 エ~イ けさ 取れたばっかり。 市場で 買ってきたさぁ。」

兼城「うわ これは うれしいね。」

恵里「すごい すごいね。」

恵達「景気いいんだね。」

恵尚「ああ なんの なんの。 ハハハハ。」

古波蔵家

勝子「東京かね? 恵尚は。」

恵文「であるかねぇ。」

ハナ「そうかもしれんねぇ。」

勝子「私 なんか 冷たかったかな…。」

恵文「何が?」

勝子「うん ほら なんか あの子 ゴーヤーマンのことで 何か考えてた。 もう少し 聞いてあげれば よかったかなって 最近 どこにも行かないで まじめに やってたのにさ なんか 冷たかったかなって…。」

恵文「そんなこと気にする子では ないさ 恵尚は…。」

勝子「うん そうかな。」

恵文「そうさぁ。」

ハナ「今ごろ『ゆがふ』で 魚のマース煮 食べて 騒いでるさ。」

勝子「え? 何で 魚のマース煮って 分かるんです?」

ハナ「なんとなくね。」

恵文「おばぁへの道は 深いねぇ。」

勝子「そうだねぇ。」

ハナ「そうさぁ。」

(勝子と恵文の笑い)

ゆがふ

恵尚「う~ん やっぱり 魚のマース煮は 最高だね。 な 真理亜ちゃん。」

恵達「で?」

恵尚「ん?」

恵達「兄い兄い なんか もくろみ あって 来たんだろ? 違うの。」

恵里「そうさ 何? 兄い兄い。」

容子「もくろみ?」

柴田「何ですか?」

恵尚「知りたい? エヘヘヘ もう少し飲んでから 話そうと思ったけど 知りたい?」

恵里「知りたいさ 早く言って。」

真理亜「おいしい これ。」

恵尚「真理亜ちゃん 興味もって もう少し。」

真理亜「え? あ はい。」

恵尚「うん。 え~ それでは 私 古波蔵恵尚が お送りする ゴーヤーマンに次ぐ 第2弾を発表したいと思います!」

(ファンファーレ)

恵尚「じゃん! ゴーヤーマンハニーさぁ! どうね!」

(カネの音)

恵尚「あれ? どうしたの? かわいいさぁ ねえ。 なあ 恵里?」

恵里「いや 私も 大人になったからさ…。」

恵尚「え? 真理亜ちゃん?」

真理亜「ごめん。 私は よく分かんないわ。」

恵尚「あらら え?」

(戸がひらく)

恵尚「おう おとうと。」

文也「ああ どうも。」

恵尚「どうね? おとうと。」

文也「ああ かわいいですね。」

恵尚「だろ?」

恵里「あ 文也君。」

文也「え? なんか まずいことでも。」

恵達「あのさ 兄い兄い。」

恵尚「何?」

恵達「まさか もう 作ってるといか…。」

恵尚「当り前さ 今ごろ 島袋製作所 フル操業さ。 待ってろよ 恵里。 金のベビーベッド 買ってあげるから。」

恵達「余り 無理しないで。 今回は たまたまなんだからさ もうかったんだったら 自分の好きなことに使えばいい…。」

恵里「うん。」

恵尚「なんね… なんね 皆して 自分で 使え使えって訳? 分からんな。 なに…。 別に… 俺は 欲しい物なんて 何もないさ。」

恵達「え?」

恵里「兄い兄い?」

恵尚「俺はよ 古波蔵家が 好きさ。 おばぁや オヤジさんや オフクロさんや 恵里や恵達が 大好きさ。 皆 知ってるかどうか 知らんけどよ 俺は 恵里や恵達と 父親が 違うさ。」

文也「え?」

容子「そうなの?」

恵尚「ほらな そんなの 全然 感じさせないだろ? オフクロさんに聞いたけど こいつら 高校生の時に そのこと 知ったわけさ。 でもよ その後 会ってもよ これっぽっちも そんなの 態度に出さなかった。」

恵里「当たり前さ そんなの。」

恵達「そうだよ。」

恵尚「でもよ… 俺は うれしかったさ うれしかった。 だからよ 俺はよ 古波蔵家や 恵里や恵達に 喜んでもらいたいだけさ。 こうやって 売れたのも 恵達の お陰だからよ それに対しても なんか こう お返ししたいしよ。]

恵尚「産まれてくる 俺の甥っこか 姪っこか 知らんけど それでも なんか ダ~ンって お返ししたい。 もうかったからってよ 別に 自分のために使ったって ちっとも うれしくとも 何ともないさ!」

恵里「兄い兄い…。 ありがとう 兄い兄い。」

恵尚「うん…。」

容子「これ… いいと思うよ ゴーヤーマンハニー。」

恵尚「ん?」

柴田「そうね 悪くないですね。」

文也「ええ。」

恵尚「そう思う? おとうと。」

文也「いけてますよ。」

恵尚「やっぱり…。 やっぱり そうだよね。 いけてるよね? ハハハハハ。」

恵尚「店長 ここをさ『ゴーヤーエンタープライズ』の東京本社に しといたから。」

兼城「え? ここね?」

恵尚「うん。 ほれ 名刺も作ってある。」

(恵尚と兼城の笑い声)

恵尚「気分がいいねぇ。 踊ろうかねぇ。 ハハハハ。 黒島君。」

黒島「はい。」

恵尚「ミュージック スタート!」

黒島「はい。」

(三線と手拍子)

いい子だねぇ 恵尚は… でも 大丈夫かねぇ おばぁは チョット 心配さぁ

114話

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