ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」114話「かりゆしの出逢い」ネタバレ

2001年8月11日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】114話のネタバレです。

現在は(2021年4月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

すれ違いの新婚生活も落ち着いた頃、二人は家と病院の仮眠室で、同時に幼い頃に死んだ和也の夢を見ました。数日後、恵里の妊娠がわかり、夢はその知らせだったのかと喜びます。一風館でもお祝いの食事会が開かれ、管理人のみづえは戦時中に失った息子の話をし、子どもは大事に育てるように諭します。恵里が産休に入る前日「看護師は一生できるいい仕事だよ」と声をかける看護師長の聡子。転勤が決まった聡子との別れでした。

114話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」114話「かりゆしの出逢い)」ネタバレ

ゆがふ

昨日の続きですが恵尚が自信を持って売り出した ゴーヤーマンハニーは 1か月たっても全然 売れなかったのです

恵達「これで ゴーヤーマンのもうけは チャラ?」

恵尚「ハハハ…。 はぁ…。 さてと…。」

恵達「何?」

恵尚「兄い兄いは旅に出る。」

恵里「またいなくなってしまうの。」

恵達「沖縄に帰らないの?」

恵尚「恰好悪くて 帰れないよ。」

恵里「ずっといればいいさ 東京に。」

恵達「ああ それでもいいさ。」

恵尚「ありがとう。 でも 俺 少し 自分を見つめなおしてくるさ。」

恵里「え?」

恵尚「恵里!」

恵里「ん?」

恵尚「ダ~ンと プレゼントしたかったけど 結局 こんな物しか 買えなかった。 お前の おなかの中の子供に。」

恵里「兄い兄い。」

恵尚「ごめんな。」

恵里「何 言ってるの うれしいよ! めちゃくちゃ うれしいよ。」

恵尚「そうか。」

恵里「うん ありがとうね 兄い兄い。」

恵尚「おう。 さてと…。 店長!」

兼城「はい 何ね?」

恵尚「表の札も取らないと いけないね?」

兼城「いいよ そのままで。」

恵尚「ん?」

兼城「そのままで いいさ。 いつ急に人気が出るか分からんよ。」

恵尚「いい人だね。 じゃ 行こうかね。」

恵達「また来てね 兄い兄い。」

恵尚「うん。 予定日は いつ?」

恵里「7月20日だよ。」

恵尚「それまでには 帰って来ようかね?」

恵里「うん。」

それから 5か月が たちました

北栄総合病院

恵里「あ!」

妊娠9か月 今日で看護婦さんの 仕事は しばらく お休みです

病室

患者1「何? 明日から産休なの?」

恵里「はい そうなんです すみません。」

患者2「どんな子が産まれるのか 楽しみだね。」

恵里「はい。」

藤田「産まれたら見せに来てよ。」

祥子「え? 藤田さん それまで ここにいるつもり?」

藤田「それも そうか。」

恵里「そうですよ。」

恵里「皆さんも早くよくなって下さいね。」

一同「は~い!」

一風館
ダイニング

真理亜「お!」

恵達「あ! どうも。」

真理亜「どうよりしてるねぇ。」

恵達「はぁ…。」

真理亜「どうした? うまくいかない?」

恵達「ええ。 真理亜さんは うまく書けない時は どうするんですか?」

真理亜「私? 書かないよ。」

恵達「は?」

真理亜「書けない時は 書かない。 それで 待のよ。」

恵達「何を?」

真理亜「『何を?』って そうね 神様が降りてくるのをさ…。」

恵達「『神様』?」

真理亜「うん。 そのうち『ああ 書きたいな』って 思う時が 自然にやって来るのよ。 いつだかは 分かんないけど…。 私の場合は あんたの姉え姉えよ。」

恵達「自然にかぁ?」

真理亜「そういう事。」

北栄総合病院
ナースステーション

一同「え~っ!」

聡子「そういう事なのよ。」

奈々子「いつですか?」

聡子「異動そのものは 来月かしらね。」

恵里「え? 私が戻ってきても 婦長は いないんですか?」

聡子「まあね。」

恵里「え~っ!」

祥子「私は どうなるんですか? 婦長が いないなんて 嫌です!」

聡子「何 言ってんのよ。 あ! 今日 飲みに行こうか? 上村さんの産休祝と 私の送別会って事で ね?」

ゆがふ

祥子 奈々子「お替わり!」

兼城「はい!」

柴田「はい ただいま!」

奈々子「ありがとう。」

祥子「どうも。」

奈々子「冗談じゃない! 今 せっかく うまくいってるのに 何ですか?」

祥子「あんまりです。 私 人間関係作るの 下手だから 嫌なんです。」

聡子「そんな事 言ってもねぇ。」

恵里「私も 休んで戻ってくる時 不安なんですよね。『仕事 分からなくなって しまうのでは』と…。 だから…。」

奈々子「何で今 婦長を代えるのかなぁ? 断って下さいよ 婦長!」

祥子「断って下さい!」

聡子「『断って』って… 私 出世するのよ。 一応 総婦長になるんだからね。 確かに 現場で 一緒には 働かなくなるけど…。 どっかに行く訳ではないし。 でも うれしいな。 ガッカリしてくれる人がいるって いいよね。」

柴田 兼城「そうですね。」

聡子「そろいもそろって 何? 佐々木さん!」

奈々子「はい。」

聡子「何ですか あなたまで一緒に。」

奈々子「いい年してって言わないで下さい。」

聡子「フフフ…。 私は あなたの仕事 大好きよ。」

奈々子「え?」

聡子「確かな技術も 的確な判断力もある。 仕事は出来るけど みけんに しわ寄せて働くのではなく 周りの人達の気持も 分かってあげられる。 すばらしいわよ。」

奈々子「婦長…。」

聡子「安心して 私は 異動出来ます。 あなたがいるからね。 中町さん。」

祥子「はい。」

聡子「あなたは とっくの昔に 一人前になってるのよ。 分かってる?」

祥子「え?」

聡子「いつの間にか 一人前の看護婦に なってるわよ。 いい看護婦さんに。」

祥子「そんな…。」

聡子「何を心配してるの?」

聡子「そりゃ最初のうちは 先輩達が いかにも褒めやすい 優等生だったけど 今じゃ もう全然! 私達にも 平気で バンバン意見を 言うようになったでしょ? 人間関係なんて 心配する事ないよ。」

祥子「はい。」

聡子「上村さん。」

恵里「はい。」

聡子「いろいろあったね あなたとは…。 ひと言では 言えないくらいさぁ。」

恵里「はい。」

聡子「よかったね 看護婦になって。 よかった。 まったく 何? 戻って来てからの事は 心配?」

恵里「はい。」

聡子「冗談じゃないわよ! あなたには さんざん心配して その度に裏切られてきたのよ! もう絶対 心配しない。 絶対 してあげない!」

恵里「そんなぁ…。」

聡子「心配するな! 休んでも 体が覚えてるよ 仕事は…。 ね? いい仕事だよ 看護婦は。 一生 出来るからね。」

恵里「はい ありがとうございました。 本当に ありがとうございました。」

聡子「うん! 異動が決まったら 急に 肩が軽くなっちゃった。」

恵里「え?」

聡子「ねえ? 上村先生 肩凝りとか してない?」

恵里「え? そんな事 ないですけど。 何でですか?」

聡子「ま いいから 飲も 飲もう! こっち来て下さいよ! 乾杯して! 乾杯!」

柴田「おめでとうございます。」

聡子「どうもありがとう。」

一同「乾杯!」

一風館

恵里「あ! これ かわいい。」

容子「どれどれ? あ! 本当だ!」

真理亜「何かさ…。」

容子「どうしたの?」

真理亜「最近のあんたさ 大きくて邪魔! 部屋が狭く感じるというか…。 まるで相撲取りがいるみたいだよ。」

容子「確かに大分 イスが小さく感じる。」

恵里「容子さんまで?」

真理亜「産休だか なんだか 知らないけど ダラダラしちゃってさ。」

恵里「いいでしょう? あ でも…。」

容子「ん?」

恵里「何か不思議というか 東京来てから こんなに のんびりした事はない。」

容子「ああ そうか。 そうかもね?」

恵里「はい。」

真理亜「そのお菓子も 食べすぎなのでは? 栄養 偏るわよ。」

恵里「そうですかね?」

容子「気をつけないとね。 赤ちゃん産んで 元に戻すの難しいらしいよ。」

恵里「え?」

真理亜「もう無理かもね?」

恵里「そんな?」

容子「恵里ちゃん 一つ聞いていい?」

恵里「はい どうぞ。」

容子「子供 産むのって 怖くない?」

真理亜「私なんて 考えただけで パス。」

容子「友達で ブルーになって ノイローゼになる子いたけど 恵里ちゃん怖くない?」

恵里「う~ん 緊張もするし ドキドキとか しますけどね。 私 ホラ 看護婦で実際 お産も見学してますから。」

容子「そうなんだ。」

真理亜「ふ~ん。」

恵里「はい。」

真理亜「やめなさい!」

恵里「え?」

真理亜「終わり!」

2人「あ!」

甘いね 恵里は… どんなに知っていようが 自分の事とは違うさぁ。 まだまだ甘いねぇ

北栄総合病院
産婦人科病棟

恵里「じゃ 私 寄る所あるので。」

一同「はい 頑張ってね! バイバイ!」

診察室

春子「どうしたの? 今日は。」

恵里「母親学級で せっかくなので お顔を見ていこうと思いまして。」

春子「私の?」

恵里「はい。 あ これ 私の田舎のお菓子。 食べて下さい。」

春子「あら いいの?」

恵里「おいしいですよ。」

春子「ありがとう。」

(戸が開く)

看護婦「緊急帝王切開です!」

春子「分かった。 で 容体は?」

看護婦「母体も胎児も危ない!」

春子「オペの準備!」

看護婦「はい!」

115話

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