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連続テレビ小説「ちゅらさん」121話「なんくる(自然に)子育て」ネタバレ

2001年8月20日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】121話のネタバレです。

現在は(2021年4月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

古波蔵(こはぐら)家では恵里が帰京することになり、父・恵文は寂しがり、母・勝子は母親としての心得を伝え、おばぁは子守歌を歌うなど、別れを惜しみました。帰京した恵里と和也は、一風館の住人から熱烈な歓迎を受けます。一方、弟・恵達は自作の歌を歌いたいと申し出ますが、音楽プロデューサーから売れないと言われます。そんな時、恵里の同僚・祥子に「夢を追ってほしい」と励まされ、恵達は祥子に「好きだ」と告白します。

121話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」121話「なんくる(自然に)子育て」ネタバレ

和也が産まれて 3か月がたちました。

楽しいねぇ 赤ん坊がいると。 見ているだけで 全然 飽きない。

あっという間の 3か月だったねぇ

古波蔵家

恵文「和也は 誰に似てるかね?」

恵里「う~ん どんなんかなぁ。」

勝子「口なんか 私に似てる…。」

恵文「そうねぇ そうでもないさ。」

勝子「何でよ じゃ 誰?」

恵文「あの 鼻筋なんかさ お父さんを ほうふつと させるものがある…。」

勝子「ないね そんなの。」

恵文「何で?」

勝子「ねえ 和也。」

ハナ「おじぃに似ていると思う。」

恵里「おじぃに? ホントに?」

ハナ「なんとなくね。」

恵尚「でもさ 遺伝子っていうの 古波蔵家は 濃い感じがする。」

恵里「どういう意味?」

恵尚「なんかさ うちと比べると 上村家の遺伝子は なんか 上品っていうかさ『お先にどうぞ』っていう そういう感じがするさ。」

勝子「そうかね?」

恵里「私は やっぱり この辺りなんか 文也君に似てると思うんだよね。 いい男になるさぁ 間違いないね。」

恵文「実家で のろけないでほしい 全く。」

勝子「そうだよねぇ。」

恵尚「でも 恵里も すっかり 親バカだねぇ。」

恵里「え? そうかなぁ。」

(和也の泣き声)

勝子「ごめんね ごめんね 驚いたね。」

恵尚「オフクロさんも 完全に おばぁだ。」

勝子「ん? 何て?」

恵尚「怖い顔されても おばぁは おばぁ。」

勝子「『ママ』って 呼ばせようかなぁ ねぇ 和也ぁ。」

恵文「『ママ』?」

(和也の泣き声)

勝子「どうした…? え? 何で 皆 黙るわけ?」

(4人の笑い声)

勝子「何が おかしいわけ?」

(4人の笑い声)

恵尚「でも 家に子供がいるって いいもんだね。 島袋の所の仕事 終わるさ いつも 寄り道してたけど まっすぐ帰ってくる 自分が いるわけ。」

恵文「お父さんなんか まっすぐどころか 仕事なんか ほっぽりだしてさぁ。」

勝子「文ちゃん そんなこと してるの?」

恵文「え アゲゲ いやいや あれ…。」

ハナ「バカだねぇ ホントに。」

恵文「ハハハ 楽しいねぇ。 恵里もさ ず~っとさ…。」

ハナ「もうすぐ 帰るんだよね 恵里。」

恵里「うん あさって。 文也君 迎えに来てくれるって。 あ でも 文也君来たら すぐ 私と和也と一緒に帰るんだよね。 なんかさ 大変らしいよ。 外科に移ってさ 一から 研修医 やり直しみたいだからさ。」

勝子「え そうなの?」

ハナ「何で 外科ね? 文也君は。」

恵尚「給料 いいのか?」

勝子「恵尚。」

恵尚「あ すみません。」

恵里「そんなんじゃないけどさ。」

回想

文也「外科に 移ろうと思うんだ。」

恵里「『外科』? え? 何で?」

文也「うん なんかさ… 最近 自分が 担当した患者さんがさ 内科的治療では 治らなくて 結局 手術することになって 外科に移るってのが 続いてさ なんか こう 少し モヤモヤとした気持になってるのもあるんだ。 正直 言ってね。」

恵里「ふ~ん でも 今からじゃ 大変でしょ?」

文也「うん 大変だよ。 でも 恵達がさ 曲 作ってくれたみたいにね 和也が産まれたことで なんか 新しい事に挑戦したくなった。」

恵里「うん… それは 何となく 分かる気がする。 力をくれるよね 子供って。」

文也「うん。 どう思う?」

恵里「どうって 私は 賛成だよ。」

文也「本当? よかった。」

恵里「でも うれしい。 相談してくれて。」

文也「当たり前でしょ 夫婦なんだから。」

恵里「そっか… 夫婦か… フフフ そっか… なんか いいねえ。」

文也「なんだ それ。」

恵里「だって… なんか いいさぁ。」

回想終了

恵里「というわけなんだよねぇ。」

勝子「はあ…。」

恵里「いいでしょう? 何でも話し合える いい夫婦って感じがするでしょ? ね 兄い兄い。 ハハハ。」

恵尚「痛いよ 恵里。」

恵里「あ ごめん ごめん ハハハ。」

ハナ「新婚さんだからね。」

勝子「そうだねぇ そのうちねぇ。」

ハナ「そうそう そのうちねぇ。」

恵里「何?」

ハナ「そのうち どうでもいいって事に なるさ ダンナのことなんかね。」

勝子「そうですよねぇ。」

恵文「そうそう どうでもよくなってくる…ん?」

(一同の笑い声)

ま そんなわけで 恵里は 楽しく ノンビリしておりました

北栄総合病院

一方 文也君は といいますと 外科手術の準備で 大変なようでございますねぇ

ゆがふ

(戸が開く)

恵達「どうも…。」

祥子「どうも… すみません 遅くなってしまって。」

恵達「いや… こっちこそ すみません。 どうぞ。」

祥子「あ はい。」

祥子「え?」

恵達「だから あの曲を もう一回 やり直せたのは 祥子さんのお陰だと思うから ありがとう。」

祥子「あ いや そんな…。 うれしいな。」

恵達「あ…。 それと これ。 音 余りよくないけど 自分で録音したヤツだし 姉え姉えと 祥子さんに…。」

祥子「え? 私に?」

恵達「よかったら。 あ なんか つまらなかったら なんか上に録音しちゃって いいですからね。」

祥子「そんなこと するわけないでしょ!」

恵達「え? …はあ。 はい。」

祥子「うれしいです。 一生 大事にします。」

恵達「いえ それほどのものじゃ…。」

祥子「(泣き声)」

おやおや おやおや おや? ま 恵達はこのあと また 困った事に なるのでした。 悪いね それは また分かるから

古波蔵家

いよいよ 明日 恵里と和也は 東京へ戻ることに なりました

恵文「ふ~ 帰るんだねぇ。」

恵里「うん。」

勝子「頑張んなさいよ 恵里。」

恵尚「頑張れよ 恵里。 東京へ行くよ 和也に会いに…。」

恵里「うん。」

勝子「恵里。」

恵里「はい。」

勝子「明日からは あなたが 和也を守るんだよ。」

恵里「うん。」

勝子「和也の母親は 恵里しかいないんだよ。 しっかりしないと いけないよ。」

恵里「はい。」

勝子「誰でも そうだけど いっぱい 悩むと思うし 母親としての自信なんて そう簡単に もてるもんじゃない。 お母さんだって 今も 自信なんか ないさ。」

恵里「え?」

勝子「でもさ 恵里 ほかの人と 比べては いけないよ。 ほかの人が どうしてようが 関係ないさ。 和也の母親は あなたなんだから あなたしかいない…。 分かる?」

頷く恵里

勝子「子供についても そうだよ。 ほかの子と比べるのは やめなさいよ。 和也は 和也なんだから。 ほかの子と比べて あれが まだ 出来ないとか これが出来ないとか 比べるのは やめなさい。」

勝子「あなたが ちゃんと 愛情を注いであげれば ちゃんと 育っていくさ。 必ず いい子に育てっていくから。」

恵里「うん。」

勝子「最後に もう一つだけ…。 もう これくらいのころからね あなたがすること しゃべること 何でも この子は 見てるよ ちゃんと 見てるよ 子供は…。」

勝子「だからといって よそゆきする 必要はないさ。 恵里のままでいいから。 子供だからといって 甘くみちゃいけないよ。 何もかも 見られているか。 分かった?」

恵里「はい。」

勝子「大変なことだよ 親になるっていうのは。」

恵里「はい。」

勝子「うん。」

恵尚「恵里が 親か… すごいね。」

恵里「ヘヘヘ 頑張る。」

恵文「恵里?」

恵里「はい。」

恵文「いつでも 帰っておいでね。 いや お父さんは 恵里や和也に いてほしくて 言ってるんではないよ。 ここは 恵里の逃げ道だから。 人間には 逃げ道が必要だと お父さんは 思うわけよ。 張りつめて頑張るのも 大切…。」

恵文「だけど 心のどこかに 逃げ道は あった方がいい…。 ここは 沖縄は古波蔵家はさ つらいことがあったり どうしようもない時の 恵里の逃げ道さ。 甘いと言われても お父さんは 気にしないよ いつでも 恵里が 安心して 甘えられるように 待ってるさ お父さんだちは…。」

恵里「お父さん… ありがとう。」

恵文「うん。」

ハナ「♪『いった~ あんま~ ま~かいが~ べ~べ~ぬ 草刈いが』」

恵里「あ… この歌 聴いたことある。」

恵尚「俺も ある。」

勝子「お母さんが あなたたちに 歌ってあげたからさ。」

恵里「え?」

ハナ「♪『あんぐゎ~ そ~てぃ コッコイ いった~ あんま~ ま~かいが~ べ~べ~ぬ 草刈いが べ~べ~ぬ まさ草や』」

恵里「何でかねぇ… 何で 涙が出てくるのかねえ。」

一風館

文也「ただいま!」

恵里「ただいま!」

静子「お帰り!」

容子「お帰り!」

恵里「どうも… ただ今 帰りました! 本当に いろいろ…。」

(あやす声)

(和也の泣き声)

皆から愛されて うれしいさぁ 和也 恵里…

122話

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