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連続テレビ小説「ちゅらさん」141話「和也の涙(なだ)」ネタバレ

2001年9月12日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】141話のネタバレです。

現在は(2021年4月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

恵里たちの住む一風館に祥子も越してきて、さらににぎやかになりました。ある日、拾った財布を交番に届けようとした和也は、財布の持ち主に呼び止められ、叱責されてしまいます。それ以来、他人を怖がるようになった和也。心に傷を負い、治すには時間がかかると心療内科で言われました。恵里も原因不明の腹部の痛みを覚え、かつての恋敵・遥に診てもらいます。自分も病に冒されていることを知り、恵里はある決意を固めます。

141話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」141話「和也の涙(なだ)」ネタバレ

一風館
サロン

♪『かあさんも 長いのよ ジャンジャカ ジャ~ン』

柴田「ハハハハ うまい うまい。」

(拍手)

容子「うわ~! カッコいい!」

恵理「ただいま~!」

和也「お母さん お帰りなさい。」

恵理「お帰り。」

柴田「お帰りなさい。」

恵理「柴田さん 容子さん すみません。」

柴田「何 言ってるんですか ね。」

容子「うん。 あ そうだ 恵理ちゃん。」

恵理「はい。」

容子「チョット 真理亜ルーム 行こうか。」

恵理「あ はい。」

容子「うん。」

恵理「和也 ごめんね もうチョット 恵達と 遊んでてね。」

柴田「じゃ 和也 もう一回 いこうか。『ぞうさん』いくぞ いくぞ。 せ~の!『ぞうさん ぞうさん』」

グアテマラ

恵理「え? 和也が? 変って どういうことですか?」

容子「変っていうのは あれかもしれないけど なんか いつもと様子が 違うような気がしたんだよね。」

恵理「どういうことです?」

容子「なんかさ いつも 和也君 友達とワーワー遊んでるでしょ。」

恵理「はい。」

容子「でも なんか 今日はさ 部屋の隅で ポツンと座っててさ。」

恵理「え?」

容子「なんか いつもの和也君と 違ったんだよねぇ。 なんとなくね。」

恵理「はあ そうですか…。 何か あったのかな。」

真理亜「想像できないなあ 私が行く時もピョンピョン 跳んでる。」

恵理「そうですよね…。」

容子「なんか ごめんね。 取り越し苦労だと思うんだけど 柴田君も『一応 恵理ちゃんに 報告だけしといた方がいい』って 言うしさ。」

恵理「そんな ありがとうございます。 教えて頂いて うれしいです。 特に 変わった様子は なかったと思うんですけどね。」

真理亜「怒られたりとか したのかもね。」

恵理「ああ なるほど。」

真理亜「分かんないけど。」

容子「保育園からの帰り道とかも いつもと変わらないようには 見えたんだけど 違うようにも 感じるし…。」

真理亜「まあ 子供だって いろいろあるし。」

恵理「え? いろいろって? たとえば どうことですか?」

真理亜「分かんないけどさ 保母さんと 合わないとかさ 苦手な子供がいるとかさ あるでしょう。」

恵理「ああ そうですね。 私 明日 それとなく のぞいてみます。」

容子「うん そうだね。」

恵理「ありがとうございました。」

真理亜「ああ 大変だね 子供 育てるっていうのは。 いや 私なんかはさ いいとこ取りっていうか 楽しいことだけ やらせてもらってるけどさ 一人の人間を 育ててるんだもんね。」

恵理「はい でも 楽な方だと思いますよ 和也は…。 心配させられることとか 全然ないし…。」

容子「そうだよね だから 取り越し苦労なのかな 私たちの。」

真理亜「だといいけどね。」

恵理「はい…。」

サロン

柴田「いきなり そのデカイの…。」

恵達 柴田「うわ~!」

和也「こわれちゃいました。」

柴田「こわれちゃいました。」

容子「大丈夫みたいねぇ。」

真理亜「うん。 お~い 和也。 紙芝居してんのか? 何してんの それは。」

和也「粘土。」

マンデリン

文也「へえ そんなことが あったの?」

恵理「うん…。 明日 私 早いからさ 早めに 保育園に行こうと思ってる。」

文也「俺も 行くよ。」

恵理「え?」

文也「明日は 昼のオペだけなんだ。 だから 一緒に行こう。」

恵理「うん ありがとう。」

文也「うん。 でも 元気ない和也って 想像できないなぁ。」

恵理「そうだよね。」

保育園

保母「こちらです。」

保母「3日ほど前でしょうか。 前みたいに 皆と遊ばなくなって。」

恵理「そうですか…。」

文也「何か あったんでしょうか?」

保母「いえ。 お友達と 何かあったということはない思います。 全然 遊ばないわけではないし 私たちにも 普通に接してます。 食欲もありますし。」

文也「そうですか。」

保母「人見知りみたいな そんなふうになる時期なのかも しれません。」

恵理「保育園に行くのを 嫌がる様子も ないんですよね。」

保母「そうですか。 まぁ 私たちも なるべく 気をつけてみます。」

文也「はい。 よろしく おねがいします。」

恵理「よろしく おねがいします。」

保母「行きましょうか。」

恵理「はい。」

恵理「和也。」

和也「あ!」

文也「おう 和也。」

和也「今日は2人だねぇ。」

保母「よかったね 和也君。」

和也「うん。」

文也「何 描いてたんだよ。 見せて 和也。」

和也「ダメ!」

文也「ケチだなぁ。」

一風館
玄関前

3人「せ~の!

恵理「和也。」

和也「何?」

恵理「なんかさ 保育園で 嫌なこととか ある?」

和也「ないよ。」

恵理「そう。 なんかあったら お母さんや お父さんに 言わないといけない。 分かる?」

和也「うん。」

古波蔵家

♪~(三線)

勝子「おかあさん? 胸のワサワサは どうですか?」

ハナ「なくならないねぇ。」

勝子「そうですよねぇ。」

恵尚「ここんとこ そればっかりだね。」

恵文「でえあるよねぇ 変なことは嫌だからね。」

勝子「私だって そうさ。 大丈夫かな 東京は。」

ハナ「うん…。」

恵尚「東京に 電話すれば いいさ。」

恵文「そうだね してみたら 勝子。」

勝子「うん…。」

一風館
サロン

静子「もう おいしい。」

恵理「和也 おいしい?」

和也「うん。」

みづえ「そう うれしいわ。」

島田「本当に おいしいね。」

和也「あ そうだ 絵 見せるよ。」

一同「え~!」

容子「何の絵?」

文也「さっき 見せてくれなかった…。」

柴田「へえ。」

恵達「何の絵かね?」

祥子「うん。」

静子「もしかして 私かな?」

文也「やっぱり パパかなぁ?」

真理亜「和也 将来の奥さんかな?」

一同「ハハハハ。」

和也「ジャ~ン! ほら 柴田。」

恵理「柴田さん。」

柴田「僕ですか?」

容子「あら。」

島田「どれ どれ あら 似てるね。」

柴田「僕ですか…。」

文也「なんか やけちゃうな。」

真理亜「うん。」

静子「うん なんか ずるい。」

祥子「でも 似てる。」

恵達「であるね。 うまいさ 和也。」

容子「そうだね よく特徴つかんでるね。」

柴田「そうですかぁ?」

恵理「柴田さん 描いたわけ? 和也。」

和也「違うよ それ 柴田じゃないよ。」

文也「え? じゃ 誰だよ 和也。」

和也「牛だよ。」

柴田「ウシ…。」

容子「あら!」

一同「プッ!」

(一同の爆笑)

静子「今 誰か 似てるって 言ってなかった?」

祥子「さあ?」

恵達「誰だったかね。」

真理亜「はい この2人 この2人。」

祥子「ああ 真理亜さん。」

(電話の呼び鈴)

みづえ「あら。」

恵理「私 出ます!」

恵達「沖縄の おばあちゃんかな?」

柴田「ありがとう。」

廊下

恵理「もしもし? あ お母さん? …うん。」

古波蔵家

勝子「あのさ 恵理 何か 変わったことない? 皆 元気?」

一風館

恵理「うん 元気だよ。 変わったことも 特に ないよ。」

古波蔵家

勝子「そう よかったさ。」

一風館

恵理「そっちは?」

男「すみません。 遅くなって すみません。 管理人さん おふろの排水溝 見にきたんですけど。」

サロン

みづえ「あら いけない 忘れてた。 すみません こっちへ お願い…。」

廊下

工事の男1「失礼します。」

恵理「あ もしもし?」

サロン

工事の男2「お食事中でしたか。 いや 遅くなって すみません。」

みづえ「いえいえ いいんですよ。」

工事の男2「あれ こんな小さい子がいるんだ 一風館さんに。 こんにちは。 あ こんばんはか。 ハハハハハ…。」

廊下

恵理「あ そうなんだ。 …うん。」

サロン

文也「どうしたんだ 和也。」

恵理「ん?」

静子「和也?」

廊下

恵理「あ ごめんね。(電話を切る)」

恵理「和也…。」

恵理「和也…。 和也… 大丈夫だよ。 和也…。

玄関前

恵理「和也…。 どうしたの? 和也。 お母さんに 言ってごらん。 和也… 何を そんなに 怖がってたわけ?」

文也「和也…。 どうした? おじさんたち 怖くないだろ? ん?」

和也は 何も 言いませんでした。 きっと 自分でも よく 分からないのだろうねぇ

サロン

祥子「あ 恵達君。」

恵達「ん?」

祥子「那覇 電話した方が… 心配してると思う。」

恵達「あ そうか そうだね。」

みづえ「そうね その方がいいわね。」

恵達「はい。」

古波蔵家

勝子「何でかね 和也に 何か あったのかねぇ。」

恵尚「うん そうだね。」

恵文「電話してみたら。」

勝子「うん でもさ… あ!」

2人「ん?」

ハナ「鳴るよ。」

(電話の呼び鈴)

一風館

恵達「もしもし? …うん。 びっくりした? いやね けがとか病気とか そういうんじゃないからさ あんまり 心配しないで。 うん …うん じゃあね。」

古波蔵家

恵文「何て? 恵達。」

勝子「なんか 大人の人の顔 見たら 急に 泣きだしてしまったって。」

恵文「ん?」

恵尚「和也がね? あんな 人なつっこい子だのに。」

恵文「であるよね。」

ハナ「であるね。」

勝子「大丈夫かなぁ。」

一風館
マンデリン

静子「ねえ 恵理ちゃん。」

恵理「はい。」

静子「心配するなって いっても 無理なのは 分かってるけど。 余り 思い詰めちゃ 駄目よ。 子供ってね 意外と 明日になると ケロッと 全部 忘れるなんてことあるから。 本当 分かんないから 子供って。」

恵理「はい ありがとうございます。」

文也「ありがとう 母さん。」

静子「うん。」

恵理は 心配で心配で たまりませんでした

142話

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