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連続テレビ小説「ちゅらさん」146話「美(ちゅ)ら海の願い」ネタバレ

2001年9月18日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】146話のネタバレです。

現在は(2021年4月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

恵里は、和也の病気を治すため、小浜島に行くことを決めました。小浜島で長男の和也を亡くした静子は反対しますが、文也は恵里を応援します。恵里と和也は小浜島へ向かう途中、那覇の古波蔵(こはぐら)家に寄ります。恵里の様子に異変を感じたおばぁは、自分も小浜島に行くことにします。さらに静子や文也もきて楽しい時を過ごしますが、和也の病気は回復しません。そして、ついに恵里が腹部の痛みで倒れてしまいます。

146話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」146話「美(ちゅ)ら海の願い」ネタバレ

一風館
廊下

恵理「あの 私…。」

文也「どうしたの?」

恵理「和也を連れて 2人で小浜に行こうと思うんです。」

文也「え?」

サロン

文也「どうしたの? 突然。」

恵達「姉え姉え 小浜に行くの?」

恵理「うん。」

文也「どうして?」

みづえ「恵理ちゃん?」

恵理「はい。」

みづえ「私達 上で 和也君 見てるわね。」

島田「そうだね。」

恵理「すみません。」

文也「申し訳ありません。」

島田「いや いや。」

文也「恵理?」

恵理「和也 このまま何もしないでいるの 嫌なの…。 嫌。」

文也「それは 俺も分かるけどさ でも どうして 小浜なの?」

容子「私達 失礼しようか?」

柴田「そうですね。」

文也「いて下さい。」

柴田「でも 恵達君と祥子ちゃんは あれだけど。」

真理亜「そうだね。」

文也「何 言ってんです。 いて下さい。 家族でしょう?」

容子「文也君…。」

マンデリン

島田「さあ さあ はい…。」

サロン

文也「どうして 小浜なの?」

柴田「自然が いいという事? 和也君には 余り人のいない所… 東京じゃない方が いいって事?」

真理亜「それは おかしいでしょう?」

柴田「何でです?」

真理亜「ずっと 人のいない所で暮らす訳? 人のいない所 選んで 生きるの? そりゃ 治った事にならない。」

柴田「ま そりゃそうですよね。」

恵達「姉え姉え 俺も悪い事とは思わない 小浜は 精神的にも リラックスできる。 だからといって 和也の心の病気が 治るとは思わない。」

恵理「うん 分かってる。 分かってるさ。」

真理亜「ほかに 理由があるんだ?」

文也「恵理。」

恵理「これ。」

文也「これ… 俺の?」

恵理「そう 文也君の 宝物の箱に入ってた物。 和也君を 小浜に導いてくれた うちのチラシさ。」

回想

静子「病院の屋上のベンチ あの子の お気に入りの場所があって」

回想終了

文也「これが どういう意味?」

恵理「私の所に 落ちてきたさ。」

文也「え?」

恵理「私 和也に『何がしてあげられるのだろう』と 考えなから歩いてた訳。 そしたら 空から このチラシ 私のもとに 落ちてきたさ。 落ちてきたさ 私のもとに。 落ちてきた…。」

文也「これか?」

恵理「これは 運命だと思う訳。 神様が 私に『小浜へ行きなさい』って 言ってるんだと思う。 ね 文也君 そう思うでしょ? 神様が そう言ってる。『東京より 沖縄』とか そういう事じゃなく 神様が そう言ってるんだからさ。]

恵理「小浜に行けば 和也は きっと よくなるよ きっとそうだよ! 行きたい! どうしても 行きたい。」

容子「行くって どういう事? 向こうに住むっていう事?」

恵理「分かりません。 でも 和也が治るまで いたいの。」

祥子「仕事は?」

恵理「辞める。」

祥子「恵理…。」

恵理「和也を このままにしておくのは 嫌。 だから 一日でも早く行きたい。」

静子「私は嫌だな。 あの時の和也と 違うのでは? そう思うけど。 私の…。 私の産んだ和也はね 恵理ちゃん。 死に場所として 小浜を選んだのよ あの子は。 だから 嫌だな 私は。」

恵理「おかあさん。」

静子「ごめんね。 賛成してあげられなくて。」

マンデリン

文也「恵理。」

恵理「ん?」

文也「小浜 行ってみれば?」

恵理「え?」

文也「俺は信じるよ。 恵理の『どうしても 行きたい』って気持 信じる。」

恵理「文也君…。」

文也「母さんの事は 心配するな。 俺が言っとくから。」

恵理「ごめんなさい。」

文也「うん。 頼むな 和也を…。」

恵理「うん。」

北栄総合病院
総婦長室

聡子「そう 事情は分かった。」

恵理「申し訳ありません。」

聡子「謝る事は ないわよ。 でも 本当に 驚かされてばっかり あんたには。」

恵理「すみません。」

聡子「よくなるといいね 和也君ね。」

恵理「はい 絶対なります。」

聡子「何 一生の別れみたいな顔をしてんのよ。 悪いけど 心配は しないわよ あんたの事はね。」

恵理「はい。」

聡子「うん。 また戻っておいで 待ってるから。」

恵理「婦長…。」

聡子「『総… 婦長』」

恵理「あ そうか。」

資材置場

遥「むちゃくちゃ…。」

恵理「ごめんなさい… あ でも。」

遥「言わないわよ。 絶交 嫌だもん 私。」

恵理「え?」

遥「3週間 それが 限界。 それ以上 帰ってこない時は 上村先生に 連れ戻しに行ってもらう。 分かった?」

恵理「3週間…。」

遥「そう それ以上は 絶対 許さない。 私から 絶交するよ。」

恵理「はい。」

遥「うん 薬のみなさいよ ちゃんと…。」

恵理「はい 分かりました。」

遥「頑張れ!」

恵理「うん 頑張るさ。」

遥「昔 ここで話した時は 恋のライバルだったよね。」

恵理「うん。」

ゆがふ

恵理「すみません 本当に わがままばっかりで。」

秀美「そうか 大変だね そりゃ。」

恵理「はい。」

秀美「頑張って行ってらっしゃい。 母と妻と看護婦と…。 しばらく看護婦は 休めばいいよ。 また出来る。」

恵理「はい。 ありがとうございます。」

奈々子「戻ってくるのよ。 あんたが いないと 笑えるネタがなくなる。」

恵理「は?」

奈々子「戻ってきてよね。」

兼城「恵理ちゃん 八重山のてぃだ(太陽)に よろしくね。」

恵理「はい。」

兼城「食べて 飲んで 俺のおごりさ な! 遠慮なく。」

秀美「え!」

兼城「え?」

秀美「そんな事 この私に 言っていいの?」

兼城「は?」

秀美「『うわばみ』といわれた この私に! ホホホ… ビール あと4本ね! そうだ。 夫と子供3人 呼ぼう。」

兼城「そんなの呼ばないで。」

秀美「何すんのよ 人の携帯に。」

兼城「ちょっと待って下さいよ!」

秀美「もしもし! お父さん!」

兼城「来たら バチ当たるよ。」

一風館
玄関前

そして いよいよ 旅立ちの朝です。

静子さんは 見送りには 来てくれませんでした

恵理「じゃ 行ってきます。」

和也「行ってきます!」

容子「恵理ちゃん!」

恵理「はい。」

容子「大丈夫?」

恵理「はい。」

みづえ「行ってらっしゃい!」

恵理「はい 行ってきます。」

島田「気をつけてね。」

恵理「はい ありがとうございます。」

祥子「恵理 頑張れ!」

恵理「うん。」

柴田「楽しんでおいでね 和也君。」

和也「うん 牛いるんだって 小浜にも。」

柴田「そう…。」

真理亜「あのさ…。」

恵理「はい。」

真理亜「キジムナーに よろしく。」

恵理「え? はい。 信じてるんですか?」

真理亜「そんな訳 ないでしょ バカ! 行ってこい!」

恵理「はい。」

恵達「姉え姉え!」

恵理「フフフ…。 じゃ 行ってきます。」

和也「行ってきます!」

147話

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