2001年4月26日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】22話のネタバレです。
現在は(2020年10月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
あらすじ
恵里の東京行き宣言に勝子は怒り、古波蔵(こはぐら)家は大混乱。翌朝、「おじいのところへ行きます」と手紙を残しておばぁが家出。あわてた恵里と勝子は、小浜島のおじいの墓でおばぁを見つけます。家族の心を1つにしようとしたおばぁ…。勝子は恵里の東京行きを許します。翌年、受験で上京した恵里が文也の家を訪ねると、すでに引っ越していました。同じ頃、小浜島に墓参りに来たおばぁは、墓の前で一人の青年と出会います。
22話ネタバレ
連続テレビ小説 ちゅらさん 第22回 ハイサイ!東京
恵里「東京に帰るんですか?」
容子「うん。 呼び戻されたわ。 沖縄のせいじゃないのよ 成績 悪いから帰るのではないの。」
恵里「なら よかった。」
容子「いろいろ 世話になりました。 楽しかった 沖縄。」
恵里「そうですか?」
容子「恵里ちゃんと お父様の お陰だね。」
恵里「『お父様』ってもんじゃないです。」
容子「恵里ちゃんに バス停で会って『サーターアンダギー』もらってさ。 お父さん 紹介してもらわないと 沖縄嫌いになって帰ってたかも。 本当 ありがとう。」
恵里「私は 何もしてないし…。」
容子「お父さんにも お礼 言いたいけど あれかな やっぱ 会わない方が?」
恵里「ああ…。」
容子「じゃあね 元気でね! もし 東京に来る事になったら 必ず訪ねてきて。 おいしい物 ごちそうする。 ウチに泊ってもいいし…。」
恵里「本当ですか? 本気にしますよ 私。」
容子「いいよ… じゃあね!」
恵里「はい…。 あ 容子さん! お願いが あるんですけど…。」
駐車場
恵里「よかったのかね 悪かったのかね…。」
容子「本当に ありがとうございました。 恵ちゃん。」
恵文「元気でね!」
容子「うん。 さよなら!」
恵里「あ~っ!」
容子「じゃあ!」
恵里「容子さん…。」
容子「ごめん。」
恵里「『ごめん』って 容子さん。」
容子「私 なんか 雰囲気に酔って…。 弱いのよ お別れとかに。」
恵里「はい?」
容子「それで 今までも 人生 たくさん失敗してきてるのよね。 飛行機の時間だ。 恵里ちゃん。 ごめんね 必ず東京 来たら 電話してね じゃあね!」
恵里「気をつけて! うわ!」
恵里「見なかった事にしよう。 忘れよう!」
恵文「やった! やった!」
橋
恵里「行くよ! 待ってろ 東京!」
そして あっという間に 季節は 秋から冬へ変わったのでございます。 が…
冬になっても 余り 沖縄は 変わらんね。 雪は降らんしさぁ
1991年2月
恵里「琉美子 これは どういう意味?」
琉美子「これは『すればするほど ますます』という意味の構文なの。」
恵里「ほう! さすが!」
琉美子「感心してる場合じゃないよ。」
恵里「はい 頑張ります。 一緒に キャンパスライフ 過ごそうね。」
琉美子「うん そうだよね。 ちょっと休憩。」
恵里「何?」
琉美子「これこれ!」
恵里「あ!」
2人「うわ~!」
琉美子「あ すてき!」
恵里「行ってみたいね!」
琉美子「もうすぐ 行けるさ。」
琉美子「恵里 もう バイトしなくていいの?」
恵里「お母さんが『勉強に専念しろ』と。 バイト代 全部 渡したよ。」
琉美子「へえ 偉いね。」
恵里「偉いんじゃないさ しょうがないの。」
琉美子「ふ~ん。」
2人「あ 雪だあ!」
恵里「琉美子は 行った事あるんでしょ?」
琉美子「親と旅行でね。 でも 全然ダメ。 田舎もんが行くような所ばかり。 こういう所は 全然 行った事ない。」
恵里「そう。 私 初めてだからかな? 何か 受けに行くだけで 緊張する。」
琉美子「ハハハ…。」
2人「おいしそう!」
楽器店
恵達「ギターを1本 もらおうかね。」
店員「あ どれ?」
恵達「あれさぁ! あと おまけも いろいろ お願いします。」
店員「おまけのスペア。 弦を張り替える時に 便利な ストリングワインダー。 手で巻くよりも何倍も速く巻ける。 特別に おまけ しようね。」
ライブハウス
ゆかり「古波蔵恵達?」
恵達「よう! あれ! 帰るとこ?」
ゆかり「うん。 あ じゃあね!」
恵達「うん じゃあ…。」
我那覇「おう 買ったか!」
恵達「ついに 買いました!」
我那覇「やったね。」
我那覇「おう! いいギターだ。」
恵達「そうですか? 初めて見た時から『これだな』と。『売れちゃうんでは』とヒヤヒヤでした。 恋に似てますよね。 これ おまけ…。 これも よく分かんないけど おまけ。 うれしいですね おまけ。」
我那覇「うん。」
ギターをぶつける我那覇w
我那覇「すまん すまん。」
恵達「お願いしますよ 僕の人生の中で 1番 高い買い物だったんですからね。」
我那覇「ダメだな それじゃ ロックじゃないぜ。」
恵達「え? ダメ?」
我那覇「ギタリストはね 服を着こなすように ギターを持たな ならん。 分かるか?」
恵達「なんとなく。」
我那覇「女の人と一緒。 2人っきりになった時 ハァ~とやる。 人前でやっちゃ ダメだよ。 ワイルドに恰好つけなくちゃ!」
恵達「『ワイルド』ね。」
我那覇「おう! どうだ ギター弾いてみる? 音出してみる?」
恵達「いいんですか?」
我那覇「おう!いいよ ほかに客 誰も いないし…。」
恵達「はい!」
妄想
我那覇「ギター 古波蔵恵達!」
妄想終了
我那覇「どうだ?」
恵達「快感!」
古波蔵家
勝子「明日ですね 恵里の受験。」
ハナ「どうかねぇ? 恵里は。」
勝子「頑張ってますよ。 ひょっとすると ひょっとするかも…。 寝てないのでは? 追い込みで…。」
ハナ「ほう…。 やる時は やるからね 沖縄の女は。」
恵文「少し 邪魔してこようかねぇ…。」
勝子「文ちゃん やめなさいって!」
恵文「大丈夫 のぞいてくるだけさ。」
勉強中の恵里
♪~三線の音
恵里「お父さん?」
♪~三線の音
恵里「三線なら あっちで弾いて。」
恵文「ん…。」
ノック
恵里「はい!」
恵文「ちょっと いいかね?」
恵里「何? 邪魔しに来たの?」
恵文「違うよぉ。」
恵里「じゃ 何?」
恵文「明日さ…。 恵里の出発の時 見送れないさ お父さん 仕事で…。」
恵里「うん 分かった。」
恵文「どうなの? 頑張ってる?」
恵里「頑張ってるよ。」
恵文「『て~げ~』で 頑張るさ。」
恵里「『て~げ~』じゃ ダメなの!」
恵文「でも いいもんさ…。」
恵里「何が?」
恵文「何にしても 頑張ってる姿ってのは いいもんさ。 東京へ 行く 行かないが 別としてね。」
恵里「ん?」
恵文「精一杯 頑張っておいで 恵里!」
恵里「うん! ありがとう お父さん。」
恵文「てな訳でさ… 恵里…。」
恵里「何?」
恵文「容子さんに会うよね 絶対 会う。」
恵里「何でよ!」
恵文「これ。」
恵里「何よ これ?」
恵文「海ぶどう。 容子さん 好きだった。」
恵里「は?」
恵文「東京じゃ 食べられないでしょ?」
恵里「さあ?」
恵文「渡してよ 頼むさ ね!」
恵里「いいけどさぁ。」
恵文「沖縄を 忘れてほしくない訳。 分かるでしょう?」
恵里「それだけ?」
恵文「お父さんを 忘れてほしくない訳。 なんちゃって!」
恵里「娘に言うかな? 普通 そういう事。 お母さんは 私の友達として 容子さんの所に行くの 許したの。」
恵文「分かってるさ。」
恵里「分かってないさ ちっとも。 父と娘の いい場面だったのに ぶち壊しさ まったく!」
恵文「もう1回 やるか? いい場面。」
恵里「結構です。 もう。」
ついに 恵里が 東京へ 受験に行く日が やってきたのでございます
出発当日
恵里「じゃ 行ってくるね。」
勝子「頑張ってね。」
恵里「うん。」
勝子「気をつけてよ。」
恵里「はい。」
ハナ「みやげは いらんよ。」
恵里「はい。」
恵達「姉え姉え…。」
恵里「うん…。 行ってくるね。」
勝子「行ってらっしゃい。」
数時間後
勝子「そろそろ 着いた頃ですね?」
ハナ「速いねぇ。」
勝子「そうですね あんなに遠いのに。 今頃 どうしてますかね? 初めての東京。」
ハナ「きっと 人の多いのに驚いて カチカチに なってるはずよ。」
勝子「そうですね 恵里は 電車も乗った事ないんですから。」
東京
恵里「うわ! すごいね 琉美子!」
琉美子「あ うん…。」
恵里「やっほ~! 東京は 楽しそうさぁ。」
恵里「この すごい数の人の中に 文也君も いるんだね。」
琉美子「え?」
恵里「なんでもないさぁ。」