ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」25話「涙のアンダギー」ネタバレ

2001年4月30日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】25話のネタバレです。

現在は(2020年10月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

受験の結果は不合格でしたが、東京で自分のやるべきことを探したいという恵里。東京行きを反対され、恵里は弟・恵達の助けを借りて家を出ますが、手荷物の中には手作りの菓子と家族の声のカセットテープが入っていました。上京した恵里は、沖縄で知り合った旅行代理店に勤める容子の住むアパート「一風館」に落ち着きます。管理人のみづえ、メルヘン作家・真理亜、会社員・柴田、なぞの老人・島田らとの新しい暮らしが始まります。

25話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第25回 「涙のアンダギー」

受験開始

とにもかくにも 恵里の入学試験が 始まったようでございます。 皆 応援してるからねぇ。 頑張れよ 恵里!

さてさて おばぁは ねえ…

ハナ「誰かね? 文也君かね?」

文也「おばぁ。」

ハナ「大きくなったねぇ 文也君。 お父さん お母さん 変わりないねぇ?」

文也「母は 元気なんですけど 父は 5年前に 事故で 亡くなりました。」

ハナ「ホントに?」

文也「ええ。 だから 今は 母と 2人なんです。」

ハナ「そうねぇ 優しそうな人だったけどねぇ。」

文也「ええ。 おばぁ 僕ね 医者になろうと思ってるんです。」

ハナ「お医者さんに? 文也君が…。」

文也「うん…。 もう ここには いないんですか? 民宿は? やめちゃったんですか?」

ハナ「文也君たちが 最後の お客さん だったさぁ。 今は 沖縄にいるだよ。」

文也「沖縄?」

ハナ「沖縄本島の那覇に いるよ。」

文也「そうなんですか…。 あっ! ごめんなさい 僕 船に 乗らないと 次のに載らないと 今日中に 東京に帰れないんです。」

ハナ「そうねぇ。」

文也「じゃ お元気で。 恵里は 元気ですか?」

ハナ「元気だよ。 恵里は あのころと全然変わらんさぁ。」

文也「そうですか。 じゃ 恵里や恵達や 皆さんに よろしく!」

ハナ「あの… 恵里はね 今 東京の 大学に 受験に行ってるんだよ。」

ハナ「おや しまった 肝心な事 言い忘れたかねぇ。 私としたことが… バカ…。」

文也「全然 変わらない… か。」

東京

恵里「終わったさぁ。 大丈夫だよねぇ 文也君。 うん。 合格 間違いなしさぁ。」

恵里「琉美子! 終わったねぇ?」

琉美子「うん…。」

恵里「どうした?」

琉美子「うん 疲れたねぇ。」

恵里「容子さんに おいしいもん おごってもらおう。」

琉美子「うん。」

レストラン

容子「でも 大変よね。 受験か…。 私にも そういう頃が あったな。」

恵里「そうなんですか?」

容子「そりゃ そうよ。」

琉美子「結局 うまくいったんですか?」

容子「ううん 最悪。」

琉美子「最悪って?」

容子「私って 実は よく転ぶのよ。」

恵里「知ってます。」

容子「そう? あ でね 大学受験で あなたたちみたいに 東京に出てきて 試験当日の朝 階段で 思いっきり こけて…。」

恵里「え?」

容子「落下! もう ドドドドって 階段の上から下まで 一気に落ちたのよ。 今でも 覚えてる。 あれ? と思ったら 今まで 自分が いた場所が はるか上にあって 私は なぜ ここに 寝てるんだろうとか 思ってさ。」

恵里「うわぁ!」

容子「あの頃は うら若き乙女だった。 だから もう 恥ずかしくて その場で死んでしまおうかと…。 今じゃ もう 全然 何とも思わなくなったけどね。」

琉美子「試験は どうなったんですか?」

容子「うん 受けられなかったの 結局。 何しろ 左手 骨折してたからね。 そのまま 救急車で 病院直行。」

恵里「あらぁ…。」

容子「一番 行きたかった大学は 受けられなかったけど ほかの大学に入ったわけ。 での その時の救急隊員の人が言った。 『きっとね 神様が 【ほかの大学に行きなさい】って言ってるんだよ』って。」

恵里「へえ…。」

容子「あの時は なかなか そうは思えなかったけど 今はね これでよかったと思ってる。 ま あの時 受けてたら 受かったか どうか 分からないけど 今とは きっと 違う人生 送ってるかな?」

容子「行った大学で知り合った友達とも 出会わなかったわけだし 恋人とかもね。 だから よかったと思ってる。」

恵里「ふ~ん…。」

容子「あ 発表 どうするの? 来るの? 見に。」

琉美子「はい 私が代表して 見に来ます。」

恵里「私 お金ないんで ウフフフ。」

容子「そうだ 私が 見に行ってきてあげる。」

恵里「え? 容子さんが?」

容子「だって もったいないでしょ。 そのためだけに 東京に来るのは。 それにさあ 1人で 2人分見に行く 琉美子ちゃんも かわいそうだし。」

容子「もし… 恵里ちゃん ごめんね 琉美子ちゃんが合格して 恵里ちゃんが ダメだった場合 琉美子ちゃん 心から 『やった』って 喜べないでしょ?」

恵里「ああ そうか。」

容子「それにね その逆の場合は もっと 最悪でしょ?」

恵里「逆は ないですけど… そうですね そうだね。 ごめんね 琉美子 変な事 頼んで。」

琉美子「ううん。」

容子「だから そうしなさいよ 私が 1番で 見にいって 電話してあげるから 2人に。」

恵里「そうしてもらう?」

琉美子「うん 1人じゃ 心細かったし お願いします。」

容子「OK。 じゃ これに 2人の電話番号と受験番号書いて。」

恵里「はい。」

(携帯電話の呼び出し音)

容子「あ! チョットごめんね。」

席を立つ容子

容子「ごめんね 急に 仕事ができちゃって。 時間まで ゆっくりしてってね。 足りなかったら どんどん頼んで いいんだからね よく来る店なの。 そう頼んであるから。 あ それに 発表は まかせて ちゃんと 電話するから。 それから 羽田までの道 大丈夫? 大丈夫よね 気をつけつのよ!」

容子「ね。 それから え~と…。 じゃ… じゃあね ホント ごめんね! じゃあね…。 あ!」

コケる容子

恵里「大丈夫ですか?」

容子「あ 大丈夫 大丈夫。 慣れてるから。 じゃあね。」

再度コケる容子w

容子「すみません。」

琉美子「面白い人だねぇ。」

恵里「うん…。」

恵里「私さぁ 東京に来て なんか 感じたんだ。 ここには 私の居場所っていうか あるんじゃないかなって。 なんかさ 感じたんだよねぇ うん… なんか 感じた…。」

琉美子「そう…。」

恵里「試験の時も 思った。 いろんな所から 試験受けに来てるでしょう。 こういう人たちが 集まって この東京って あるんだなって なんか それって スゴイなって。」

恵里「いろんな人たちの いろんな気持ちが あふれててさ… だから なんか エネルギーみたいなものが あるのかなあって…。」

琉美子「そう…。」

恵里「ん?」

琉美子「私… 今日 ダメだった。」

恵里「え?」

琉美子「私は 東京にいるだけで なんか 緊張してしまって 昨日も ホテルで 全然眠れなかったし。 今日も なんか 周りの人が怖くて 気になってさあ 全然ダメだった。」

琉美子「私は ダメ いつも そうさ。 本当に 欲しいものは 手に入らないんだよね。 受かるのは きっと 恵里だよ。」

恵里「何 言ってるの? 大丈夫さぁ 絶対 大丈夫さぁ 琉美子なら…。」

琉美子「どうして?」

恵里「どうしてって。」

琉美子「何で そんなこと 分かるの?」

恵里「だってさぁ 琉美子は…。」

琉美子「ダメだったって言ってる人に 大丈夫とか 簡単に言わないで。 前にも 行ったけど恵里のそういうとこ チョット 嫌い。」

恵里「琉美子…。」

琉美子「悪気はないのは 分かってるけど チョット むかつく。 誠のことだって そうさ。」

恵里「誠?」

琉美子「誠に 社会人野球のテスト合格の事 『私に知らせろ』って 言ったでしょ?」

恵里「うん…」

琉美子「そういうの 本当に 嫌…。 恵里は 人のこと 考えてるつもりだろうけど かえって 人のこと 傷つけてることだってあるんだよ。」

恵里「琉美子…。 ごめん…。 ごめんなさい。」

琉美子「もう いいよ 私も 言いすぎた。 チョット イライラしてたからさぁ。 ごめん。」

恵里「ううん。」

琉美子「行こう そろそろ 時間だから…。」

恵里「うん。」

店を出て黄昏る二人w

横断歩道で文也とすれ違う恵里

文也に気付き振り返る恵里

琉美子「恵里 どうしたの? (信号)赤になるよ~。」

恵里「文也君…?」

琉美子「え? チョット 恵里!」

文也を捜しに行く恵里

恵里「文也君…。 文也くん…。」

恵里を捜す琉美子

琉美子「恵里!」

琉美子の言葉に反応する文也

26話へ

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