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連続テレビ小説「ちゅらさん」26話「涙のアンダギー」ネタバレ

2001年5月1日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】26話のネタバレです。

現在は(2020年11月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

受験の結果は不合格でしたが、東京で自分のやるべきことを探したいという恵里。東京行きを反対され、恵里は弟・恵達の助けを借りて家を出ますが、手荷物の中には手作りの菓子と家族の声のカセットテープが入っていました。上京した恵里は、沖縄で知り合った旅行代理店に勤める容子の住むアパート「一風館」に落ち着きます。管理人のみづえ、メルヘン作家・真理亜、会社員・柴田、なぞの老人・島田らとの新しい暮らしが始まります。

26話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第26回 「涙のアンダギー」

恵里「文也君? 文也君!」

琉美子「恵里!」

近くにいるのに気づかない2人

文也「そんな訳 ないよな?」

琉美子とぶつかる文也

文也「すみません。」

琉美子「恵里 やっと 見つけたよ! どうしたの? 恵里?」

恵里「今… 文也君が いたような気がして。」

琉美子「え? 本当に?」

恵里「うん。」

琉美子「でも 子供の時から 会ってないのでは? 分かるの?」

恵里「分かるよ 私には分かる。 今のは 文也君。 分かるよ 私には…。」

沖縄

古波蔵家

落ち着かない恵文

恵達「うっとうしいんだけど。」

勝子「邪魔なんだけど 文ちゃん。」

恵文「だけどもうすぐ帰ってくるんでしょ? 恵里は。」

勝子「そうね。」

恵文「『そうね』って。 あれ? おばぁは。」

勝子「帰りは 明朝だって。 宮良のおばぁの所で 話してたら 最終に 乗り遅れたんだって。」

恵文「何を やってたのかね? あの おばぁは?」

勝子「恵里に『大事なお知らせがある』と 言ってたけど 教えてくれないの。」

恵文「何が『大事なお知らせ』? それどころじゃないさ 恵里は!」

恵達「お父さんが うろうろしても しょうがないだろ。」

恵文「分かってる そんな事は!」

恵達「もう 試験は終わってるんだから ジタバタしても どうにもならない。」

勝子「そうよね。」

恵文「バカだな お前達は! 大事なことさ 帰ってきた時に どうやって迎えるかという事は。」

勝子「そう?」

恵文「そうさ。 大事なのは…。恵里は最初に『ただいま』と 入ってきた時の顔さ。 されを見て 一瞬で 判断する事 分かるか? いつものように『ただいまぁ!』と 帰ってきたら それは 試験を受けた感じが 良かったという事さ。」

勝子「なるほど。」

恵文「ところが へなへなっと『ただいま てんてんてん…』な感じだと それは 良くなかったという訳さ。 おまけに『ふぅ』」

恵文「なんて ため息ついていたらさ それは 最悪の場合だよ。 そういう時は 絶対『どうだった』と聞いたらダメだよ。 普通に 近所から帰ったみたいに『あ! お帰り!』とやらなくては。 分かるか?」

勝子「普通にね。」

恵文「そう ふつう~にな。」

勝子「『普通』って どんなふうに言えば?」

恵達「でも 姉え姉えは 試験が出来ないくらいで へなへなに ならないよ。」

勝子「そう。 聞いた事ないよ そんなの。」

恵文「そう?」

恵達「ありえないよ『ただいま…てんてんてん』なんてさ。 それに ため息? あの女はね 何があっても ケロッとしてる。」

勝子「そうだよね。」

恵文「そうかぁ ハハハ…。」

(玄関の開く音)

恵里「ただいま…。」

勝子「お帰り!」

恵里「うん…。 (ため息)」

一同「うわ…。」

勝子「どうだっ…!」

恵文「お茶!」

勝子「ごめん。」

恵里「ちょっと疲れたから 寝ようね。 おやすみ…。」

勝子「おやすみなさいませ。」

バカだね この 3人は。

恵里がボ~ッとしてるのには 違うわけ あるさぁ

恵里の部屋

恵里「絶対そうさぁ 私には 分かる。 絶対 文也君さ。

翌朝

恵文「いいかい? 普通だよ? 試験なんか なかったみたいにさ。 絶対に『どうだった?』なんて 聞いたらダメ。 分かったね 勝子。」

勝子「はい。」

恵里「おはよう。」

勝子「おはよう。」

恵文「おはよう。 さ 食べようね。」

恵達「そうだね 食べようね。」

恵文「頂きますか?」

一同「頂きます。」

ハナ「ただいま 今 帰ったよ!」

恵里「あら! おばぁ?」

ハナ「恵里 試験どう? うまくいったね?」

恵文「おばぁ!」

ハナ「何?」

恵里「あ 試験? すっかり忘れてた。」

恵文「忘れた方がいいさ。 あんなものは。」

恵里「は?」

ハナ「で どうだった?」

恵里「ばっちりだよ。 自信あるよ!」

恵文 勝子「え?」

恵達「あれ?」

恵里「何?」

恵文「あれれ?」

ハナ「恵里 びっくりしないでよ。 小浜で 文也君と 会ったよ。」

恵里「え?」

ハナ「いい男に なってたさぁ。」

恵里「なんで 小浜に 文也君が いるの?」

ハナ「なんでか分からんさ。 おばぁにも。 恵里に『よろしく』って。」

恵里「それ いつ?」

ハナ「昨日さ。」

恵里「『昨日』? ウソでしょ。」

ハナ「ウソじゃないさ。 和也君の木の前で チャント 会ったよ。 話も したさ。 文也君におお父さん亡くなったって。」

恵文 勝子「え?」

恵里「そうなんだよね 本当に 文也君だ。 じゃ 違うんだ。」

ハナ「何が?」

恵里「文也君 今 どこに住んでるって?」

ハナ「東京でしょ?」

恵里「だから 東京の どこよ? 前の住所に いないんだから。」

ハナ「それは 知らない。 『急いで島を出ないと 今日中に 東京に帰れない』と言ってた。」

恵里「え? そうなの 東京に? やっぱり そうだったんだ。 文也君だったんだ。 おばぁ 文也君 ほかに 何か言ってた?」

ハナ「『皆に よろしく』って。」

恵里「それから?」

ハナ「それだけさ。」

恵里「私の事 言ってくれた?東京の大学 受験してるって。」

ハナ「言ってない。 急いで帰ったから…。」

恵里「言ってないの?」

ハナ「言えなかったね。」

恵里「あ~ そっかぁ。」

恵文「あの… 話が 全然 分からないんですけど。」

恵達「そうだよ! 何なんだよ 一体!」

恵里「何が?」

勝子「恵里は 文也君と会ったの?」

恵里「うん。」

ハナ「違う。 会ったのは おばぁさ。」

恵里「だから…。」

恵文「試験は 出来ちゃった訳なの?」

恵里「何? 『出来ちゃったの?』って。」

恵達「出来ちゃったのに 何で『ただいま てんてんてん』なの?」

ハナ「何?『てんてんてん』てのは?」

恵達「心配して損した。」

恵里「何の事?」

勝子「ちょっと待って! 恵里は 文也君と会った訳?」

ハナ「会ったのは おばぁ。」

恵里「そうなんだけど。」

勝子「ああ! もう! 最初から ゆっくり説明を。 まずは 東京へ行って どうだったのか? 試験は どうだったのか 報告から するのが 当たり前でしょ? 皆 心配してたんだから。」

恵里「ごめんなさい。」

そして

恵里「という訳でした。」

ハナ「あるもんだね そういう事が。」

恵里「うん あるもんなんだね。」

勝子「本当 そんな偶然がね。」

恵達「本当に 文也君だったの? 姉え姉えが会ったのは。」

恵里「間違いないさ。」

恵里「もし そうだとしたら…。」

ハナ「運命… かねぇ。」

恵里「でしょ! 小指と小指が 赤い糸で結ばれてる という感じが するでしょ?」

恵達「あほらし。 部屋 戻るわ。 昨日 お父さんの いびきで よく寝られなかったからさ。」

恵里「なんで いびきの話するの! ロマンチックな話 してるのに。」

(恵文のせきばらい)

恵里「何?」

恵文「お父さんは 面白くないね。」

恵里「何で?」

恵文「全然 面白くないさ。 試験は 出来ちゃうし 運命の再会だし 全然 面白くないね。 さ 仕事でも行ってこようねぇ。」

勝子「そんな顔しないの。 1番心配してたの お父さんだよ。 『試験が うまくいくように』って お祈りしてたんだから。」

恵里「え?」

玄関

恵里「行ってらっしゃい お父さん!」

恵文「発表は いつでしょうか?」

恵里「5日後。」

恵文「ふ~ん 面白くないねぇ。 じゃ 行ってこようかね。」

恵里「行ってらっしゃい。 …おばぁ!」

それからの恵里は 絶好調で ございます。

東京での生活資金を貯めると言って アルバイトも また始めました

カメラマン「いつまでしゃべってんの?」

恵里「すみません。」

カメラマン「撮りますよ!」

恵里「はい! バター!」

(シャッター音)

恵達も それなりに 絶好調なので ございました

相変わらず面白くないのが この男でございますが。 ま ほっとくとして…

いよいよ合格発表の日を迎えました

勝子「そろそろ?」

恵里「うん…。」

ハナ「鳴るよ。」

恵達「え?」

(電話の呼び鈴)

恵里「もしもし…。」

容子「もしもし 恵里ちゃん?」

恵里「はい 恵里です。 え?」

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