ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」30話「涙のアンダギー」ネタバレ

2001年5月5日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】30話のネタバレです。

現在は(2020年11月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

受験の結果は不合格でしたが、東京で自分のやるべきことを探したいという恵里。東京行きを反対され、恵里は弟・恵達の助けを借りて家を出ますが、手荷物の中には手作りの菓子と家族の声のカセットテープが入っていました。上京した恵里は、沖縄で知り合った旅行代理店に勤める容子の住むアパート「一風館」に落ち着きます。管理人のみづえ、メルヘン作家・真理亜、会社員・柴田、なぞの老人・島田らとの新しい暮らしが始まります。

30話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第30回 「涙のアンダギー」

恵里「行ってくるね!」

という訳で恵里の 家出は 無事に成功しました。でも あれだけ 皆 出ていく事を 知っていて あれだけ 温かく送り出されて 家出といえるかどうかは ま いいでしょう

という訳で 恵里の東京生活は 始まった訳でございます

一風館

(ノック)

容子「は~い。」

恵里「古波蔵恵里です。」

容子「来たなぁ!」

恵里「はい 来てしまいした。」

容子「入って。」

恵里「失礼します!」

容子「お母さんから聞いてるよ。 すてきな お母さんだね。」

恵里「はい 最高のお母さんです。」

容子「ムチャクチャするね 恵里ちゃんもね。 住む所も 仕事も お金も そんなに持ってないんだって?」

恵里「はい。 まるで 1960年代の若者みたいだ。」

恵里「そうなんですか?」

容子「私も よく分かんないけど。」

恵里「あの 発表の時は ありがとうございました。 嫌な事 頼んじゃって。」

容子「ううん。 琉美子ちゃんは?」

恵里「琉美子は 沖縄の大学へ。」

容子「ふ~ん そうか。」

恵里「あ そうそう。 これ どうぞ。」

容子「あ サーターアンダギー。 牧志市場の2階にある お店のは おいしいんだよね。」

恵里「これ おばぁと お母さんが 作ったので もっとおいしいです。」

容子「ありがとう。 まず 住む所なんだけどさ。」

恵里「はい。」

容子「このアパートの部屋 1つ空いてるけど。」

恵里「本当ですか? 住みたいです。 ここ好きです。 小さい ゆっくりした電車も好きだし。 本当に空いてるんですか? ついてるな 私。」

管理人室

みづえ「沖縄からねぇ。」

恵里「はい。」

みづえ「大変だったわね。」

恵里「はい。」

みづえ「太平洋戦争の時は どこにいたの?」

恵里「え? 私ですか?」

みづえ「どこにいたの? あなたは 大丈夫だった?」

恵里「私は まだ生まれてませんでした。 お父さんも お母さんも 戦後生まれですし おばぁちゃんは その頃は 小浜島という離島なので 大丈夫でした。 でも 機銃掃射っていうんですか? その島にも あったよです。」

みづえ「そう。」

恵里「はい。」

みづえ「分かりました。 はい これに署名捺印。 ね…。 保証人は 池端さんが なるのね?」

容子「はい。」

恵里「よろしくお願いします。」

みづえ「これ『マンデリン』 はい。」

恵里「『マンデリン』?」

マンデリン

恵里「うわぁ ここが私の部屋か。」

容子「よかったわね 契約成立で。」

恵里「はい。」

容子「さっきの ぼけたふりしてたの。」

恵里「え? 『ぼけたふり』」

容子「ああやって 人を見るんだって。 人間性が でるらしいのよ。」

恵里「そうだったんだ。」

容子「全然ぼけてない。 そのうち分かる。 会社に顔だしてくるけど 夕方には戻るから 歓迎会しよう?」

恵里「はい。」

容子「じゃね!」

恵里「今日から よろしく!」

グアテマラ

(ノック)

恵里「こんにちは! 痛ぁ!」

真理亜「何?」

恵里「私 今度『マンデリン』に 住む事になりました 古波蔵恵里。」

真理亜「だから 何?」

恵里「沖縄から出てきたんです。 これ 私のお母さんと おばぁが 作った 沖縄のお菓子。 サーターアンダギーです。 どうぞ!」

真理亜「いらない。」

恵里「ちょっと待って下さい。 『よろしくお願いします』という事で。」

真理亜「何を よろしくするの?」

恵里「これから 困った時があったら お互いにたすけあったりとか。」

真理亜「私 あんたの助けなんか いらない。」

恵里「え?」

真理亜「それに あんたを助けるつもりも 全くないから 受けとれない。 じゃ。」

恵里「ちょっと!」

真理亜「私 忙しいんだけどな。」

恵里「せっかく お母さんと おばぁが 作ってくれたんで どうぞ。 おいしいですから。」

真理亜「『まずいから』と言ってんでないわ。 日本語 分かんないの?」

恵里「待って下さい!」

真理亜「いいかげんにして! 何なの?」

恵里「東京に人って 皆そんな感じ?」

真理亜「は?」

恵里「容子さんは 例外かな?」

真理亜「どっから来たって言ってたっけ?」

恵里「沖縄です!」

真理亜「何 胸はってんの? 沖縄の人って 皆 同じ性格なの?」

恵里「そんな事は ないですよ。 お父さんは て~げ~だし…。 適当って意味ですけど。 お母さんは しっかり者で おばぁは 何ていうんだろう? どういう性格なんだろ?」

真理亜「あんたさ もしかして…。」

恵里「え?」

真理亜「バ~カ! 沖縄の人も 皆 個人個人 違うでしょ? 東京も 同じ。 『東京の人』なんていう人間 いないの 皆 違うの。 分かった?」

恵里「ああ なるほど。」

真理亜「じゃ!」

恵里「ちょっと待って下さい。 よろしくしてくれなくて結構。 これ 受け取って下さい。 受け取ってくれるまで動きません。 受け取れ!」

1F

柴田「ちゃんと持てよ!」

恵里「こんにちは!」

柴田「こんにちは!」

恵里「今日から『マンデリン』に住む事になりました 古波蔵恵里。 これ 私のおばぁと お母さんが 作った お菓子です。『よろしくお願いします』という事で。」

柴田「わざわざ ごていねいに…。 あ! 痛っ!」

恵里「大丈夫ですか?」

柴田「大丈夫です。」

恵里「ひょっとして お引越し?」

柴田「とんでもない!」

恵里「そうですか。今度とも よろしくお願いします。」

柴田「こちらこそ。」

「先輩 引っ越しは?」

柴田「そんなもの する訳ないだろ。 俺は ここが好きなんだよ 早く戻せ。」

恵里「じゃ!」

柴田「かわいい!」

グアテマラ

サーターアンダギーにご満悦の真理亜w

ブルウマウンテン

(ノック)

恵里「いないのかな? いらっしゃったんですか?」

島田「何?」

恵里「2階の『マンデリン』に引っ越してきた 古波蔵恵里といいます。」

島田「あ そう。」

恵里「これ おばぁちゃんと お母さんが 作った お菓子なんです。」

島田「そう。」

恵里「もしかして お独りなんですか?」

島田「うん。」

恵里「おいしいお菓子です。 お茶 いれましょうか?」

島田「ありがとう。」

恵里「よろしくお願いします。 ホント 東京の人も いろいろだね。」

沖縄

恵文「電話こないね 恵里から。」

勝子「こないと思う すぐには。」

恵文「そうかね。」

ハナ「一応 家出だからね。」

電話の呼び鈴が鳴る

恵文「俺がでる!」

東京

受話器を置く恵里

恵里「まだ早いか? 仕事も決まってないし。」

沖縄

恵文「もし!(発信音)何 今のは? なんかあったのか? 恵里に。」

東京

ゆがふ

容子「どうも!」

恵里「うわ!」

兼城「容子さん いらっしゃい!うれしいな。 ウチは 沖縄の人だけきてほしい。 容子さんは例外さ。 なぜかというと 美人だから。」

容子「ありがとう じゃ ここに。 恵里ちゃん。 あんた ここ。」

兼城「美人が3人だね… 今日はね。 何? この男は? まさか容子さんの男かね?」

容子「まさか」

一同「ハハハ…。」

柴田「笑いすぎです!」

兼城「違うか? しょうがないさ 嫌だが。」

柴田「どうも…。」

容子「同じアパートの柴田君ね。」

兼城「男の名前 聞いても覚えないよ。」

真理亜「酒!」

兼城「あ?」

真理亜「酒!」

兼城「はい ただいま。 何か怖いな。」

容子「店長 彼女ね…。」

兼城「沖縄の顔だね どこね?」

恵里「小浜島です。 古波蔵恵里です。」

兼城「そうかそうか。 皆! 沖縄の出身だよ!」

(歓声)

容子「(携帯電話の呼び出し音)」

真理亜「酒!」

兼城「今だすよ。」

容子「☎『はい 分かりました。 今すぐ伺います。』 恵里ちゃん ごめん。 仕事で トラブルあって 私 行かないと。 店長! 私のツケね。」

兼城「はいよ。」

容子「後 よろしく。」

兼城「おいしいね 沖縄の料理は世界一。いやぁ やっぱり沖縄はいいさ。 海も人も食べ物も 世界一さ。 それに比べて東京はダメだよ。 全然ダメ 人の住む所ではないよ。」

恵里「はあ…。」

真理亜「だったら帰れ!」

恵里「え?」

31話

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