ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」42話「迷子のマブイ(魂)」ネタバレ

2001年5月17日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】42話のネタバレです。

現在は(2020年11月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

アルバイト先の「ゆがふ」の売上金を持って銀行に行く途中、恵里は、初恋の相手・文也にもらった思い出のスーパーボールを公園で落としてしまいました。探しているうちに売上金も盗まれ、途方に暮れる恵里。容子をはじめ一風館の住人の協力でスーパーボールは見つかります。「ゆがふ」の店長は「金はもういいよ」と慰めてくれました。数日後、弟・恵達が「ロックをやりたい」と、恵里の部屋に転がり込んできました。

42話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第42回 「迷子のマブイ(魂)」

一風館
マンデリン

恵達「東京は すごいね 音楽に関してもさ ギターは 写真でしか見た事ないのや 有名アーチストが 使ってたのが 展示してある。 CDも 何でもあるという感じ。」

恵達「今日は 楽しかった。 今日は 渋谷を回ったから 明日は 西新宿に 行ってみようと思う。 音楽の雑誌に バンドの募集 かけてみようと思う。」

恵達「でも 連絡先 ここ 電話ないし どうしようかね? 聞いてるの? 姉え姉え!」

恵里「え?」

恵達「どうしたの?」

恵里「恵達 ごめん 悪いけど。」

恵達「何?」

恵里「ちょっと黙ってて。」

恵達「は?」

恵里「今 頭の中で もやもやっと 形に ならないものが もう少しで 見えてくるようね そんな感じがする。」

恵達「はあ?」

恵里「だから 黙ってて。」

恵達「分かった。」

恵里「ごめんね。」

恵達「あ…ギターは?」

恵里「OK。」

恵達「ありがとう。」

恵里「いいえ。」

早朝

恵里「そうかぁ!(大声)」

飛び起きる恵達w

恵達「どうした?」

恵里「私 決めたよ!」

恵達「はあ?」

恵里「よ~し 頑張るぞ!」

ゆがふ

兼城「昼間 営業したい?」

恵里「お願いします やらせて下さい!」

兼城「でもね…。」

恵里「お願いします。 この間の人が 料理食べて 喜んでくれた時 胸に ささる気持ちを 感じたんです。 あの人が してくれた笑顔を もっと見たいんです。」

恵里「おばぁや お母さんから教わった家庭料理を 私なりに アレンジして いろんな人に食べてもらいたい。 喜んでもらいたいんです。 好きなんです そういうのが。 そういう仕事がしたかったんです。 お願いします。 それに 沖縄料理店って 沖縄以外の人が 入りにくい。」

恵里「泡盛 飲んだり 歌ったり踊ったりしなくても 昼間 沖縄料理 食べたいと思う人 いると思うんです。 その人達に このお店をですね…。」

兼城「分かったさ 恵里ちゃん!」

恵里「え? いいんですか?」

兼城「こういう店を営業するためには 調理師免許を持ってる人が つまり 俺が 一緒でないとね。」

恵里「そうなんですか?」

兼城「いいか どうせ 昼間も寝てるだけ。やってみるか そこまで言うなら。」

恵里「ありがとうございます! うわぁ いそがしくなりますね これから。 メニューとか決めないと。」

兼城「そうだね。」

恵里「頑張ります! 絶対 商売繁盛させてみせます。」

兼城「頑張ろうね!」

恵里「はい!」

沖縄

古波蔵家

勝子「文ちゃん しっかりしてよ。」

恵文「出来ませ~ん。」

勝子「もう…。」

恵文「恵里どころか 恵達まで いなくなってしまったんだから。」

勝子「そりゃ そうだけど。」

ハナ「恵尚が 今 帰ってきたら 人気者なのにね。」

勝子「そうですよね 今 帰ってくればね。」

恵文「そういう事 言ってるのではない。」

ハナ「子供は いつか いなくなるものだ。」

勝子「そうですよね。」

恵文「分かってるさ そんな事。 だから 今は せめて嫌な訳さ!」

ハナ「ん… 鳴るよ。」

恵文「恵里かね?」

ハナ「うん。」

(電話の呼び鈴)

勝子「もしもし 恵里? うん…。 え? ジューシーの作り方?」

東京

一風館

恵里「うん あ そっか ありがとう あとさ…。 アンダンスーについても 知りたいんだけど…。」

沖縄

古波蔵家

勝子「それは 代ろうね おばぁに。 はい おかあさん。」

ハナ「もしもし 恵里。 うん。 それはね 適当。 うん それも適当。 そして あれは 少しのはず…。」

東京

一風館

恵里「おばぁのは 少しとか適当ばかりさ 全然 作り方にならないさ。」

沖縄

古波蔵家

ハナ「おばぁは いちいち計って作ったりしてないさ。 分かった 代ろうね。」

恵文「あれ!」

勝子「もしもし…。」

恵文「もういい出ない。」

勝子「あれはね…。」

東京

一風館

恵里「うん ああ そうか。 ありがとう え? ああ このメモの事? フフフ…。 まだ ないしょ。 そういえば お父さんは?」

沖縄

古波蔵家

勝子「お父さん? いるよ。 代ろうね。」

恵文「は… もしもし お父さんだよ! 何と言うかね?」

ハナ「そろそろ切れるね。」

勝子「え?」

恵文「元気で やってるか?」

東京

一風館

恵里「うん 元気だよ。」

沖縄

古波蔵家

恵文「何か困った事 ないのかね?」

東京

一風館

恵里「うん ないよ。(切れる音) ま いいか。」

沖縄

古波蔵家

勝子「どうしたの?」

恵文「答えなかったさ 恵里は。」

勝子「え?」

恵文「『何か困った事が あるのか』? と言う 父の問いかけに 恵里は 何か言おうとして 答えずにに切ってしまったさ。」

勝子「は?」

ハナ「お金が切れただけの事だろ?」

勝子「そうよ。」

恵文「いや違う。 あれは 私へのメッセージさ。 『お父さん助けに来て』と きっとそうさ。」

ハナ「バカタレ!」

勝子「文ちゃん いいかげんにして…。」

恵文「だから 今のは…。」

勝子「ダメ 東京に行くのは!」

恵文「はい。」

ハナ「(ため息)」

東京

ゆがふ

恵里「どうぞ!」

恵里「どうですか?」

兼城「うん… うまいね。」

恵達「うん いける!」

容子「うん いいよ!」

真理亜「45点。」

容子「またか…。」

恵里「作り直します。」

恵達「また?」

恵里「真理亜さんみたいな人に 食べてもらえる店にしたい。 真理亜さん!」

真理亜「何?」

恵里「もう一度。」

真理亜「私 忙しいんだけど。」

恵里「お願いします。」

容子「つきあってあげて 友達でしょ?」

真理亜「友達じゃないわよ!」

真理亜「もう分かったわよ! もう!」

沖縄

古波蔵家

手紙から恵里の住所を確認する恵文

恵文「はあ(ため息)」

恵文「集金の日か…。」

中身を確認する恵文

島袋製作所

島袋「お電話 代りました。 あ 古波蔵のおとうさん。」

古波蔵家

恵文「島袋君 ごめんね。」

島袋製作所

島袋「は?『ごめんね』って 何がです。 もしもし?」

古波蔵家

恵文「本当に ごめんね。 悪いと思ってるさ じゃ!」

島袋製作所

島袋「もしもし…。 もしもし?」

東京

ゆがふ

恵里「どうぞ。」

兼城「うん うまいね さっきのよりも。」

恵里「そうですか?」

恵達「うん うまい これ好き。」

恵里「本当に?」

容子「本当だ おいしくなってる。」

恵里「真理亜さん。」

真理亜「今日は これが最後だからね。」

真理亜「64点。」

恵里「え?」

恵達「微妙な数字だな?」

兼城「喜んでいいのかね?」

容子「いいんでしょ? 増えてる訳だし。」

恵里「そうですよ 一歩前進です。 今日は ありがとうございました。」

沖縄

古波蔵家

勝子「ただいま。 あれ? 何か変ですよね。」

ハナ「妙な気持ちがするね 今日は。」

勝子「私も…。 そういえば 文ちゃんは?」

ハナ「さあ 知らんさ。」

勝子「仕事だったかしら? 今夜。」

ハナ「昨夜 泊まりだったね?」

勝子「そうでしたよね。 まさか? ねえ。」

ハナ「お金 持ってないでしょ? お金…。」

勝子「そうですよ。 ん?」

ハナ「何?」

勝子「ここに置いておいた 島袋さんの お金。 あれ? あれ?」

ハナ「やられたね 勝子さん。」

勝子「やられた? まさか!」

東京

一風館

マンデリン

さあ 恵里 光が見えてきたね。 頑張るんだよ!

43話

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