ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」43話「東京ゆんたく」ネタバレ

2001年5月21日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】43話のネタバレです。

現在は(2020年11月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

突然、父・恵文が一風館にやってきました。恵里が心配で見に来たというのです。弟・恵達と恵文の歓迎会が開かれようとしていた夜、母・勝子まで現れました。翌日、古波蔵(こはぐら)家の主催で一風館の住人を招待して、恵里の誕生会が開かれました。「子どもたちは古波蔵家の宝物、よろしくお願いいたします」と頭を下げる両親に心を打たれ、恵里は恵文の三線(さんしん)に合わせて、琉球舞踊を披露します。

43話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第43回 「東京ゆんたく」

ゆがふ

兼城「昼間 営業したい?」

恵里「はい お願いします。 やらせて下さい。」

兼城「でもね 恵里ちゃん。」

恵里「お願いします。 私 この間の人が 料理食べて 喜んでくれた時 なんか こう 胸に刺さるっていう 気持ちっていうか 感じたんです。」

恵里「感じてしまったんです。 あの人が してくれたみたいな笑顔を もっともっと 見たいんです。 私。

兼城「どうせ 昼間は ゴロゴロ寝てるだけか。 やってみるか そこまで言うなら…。」

恵里「はい! ありがとうございます。」

沖縄

古波蔵家

ハナ「何?」

勝子「ここに置いといた 島袋さんのお金…。」

ハナ「やられたねぇ。」

勝子「やられた? え? まさか。」

ハナ「あのバカ!」

勝子「あ!」

ハナ「何?」

勝子「あれ…。」

(2人のため息)

東京

一風館
マンデリン

(物音)

恵達「ん?」

恵里「何?」

恵達「いや なんか 三線の音聞こえただろ?」

恵里「はぁ? そう? 聞こえないよ。」

恵達「気のせいかな?」

恵里「そうでしょ? ねえ これ アンマー定食って どう?」

恵達「うん いいよ。」

恵里「そう?」

恵達「うん。 そうだ…。 こういうの どうかな?」

恵里「私 今のとこ 好き。」

恵達「サンキュー。」

恵里「うん。」

(ノック)

恵里「誰だろ? 容子さんかな?」

恵達「今日は 仕事で出かけるって…。」

恵里「そうか そうだよね。」

(ノック)

恵里「は~い!」

玄関

恵里「あ!」

恵文「恵里! 恵達!」

恵達「え?」

恵里「どうしたの? お父さん。」

恵文「来ちゃった!」

恵里「は?」

恵達「何だよ? それ。」

恵文「はぁ ここが 恵里の部屋ですか。 結構 きれいにしてるねぇ。 へえ… ドッコイショと!」

恵文「どうしたの? 2人とも。 何 立ってるの? 座りなさい。 久しぶりに お父さんに会ったからって 緊張することないさ。 ハハハハハ。」

恵達「誰が 緊張してるかよ。」

恵里「『どうしたの?』っていうのは こっちのセリフだよ。 そっちこそ どうしたの? お父さん。」

恵文「いや だからね。」

恵里「だから 何?」

恵文「来ちゃった。」

恵達「は?」

恵里「何さ『来ちゃった』って…。 あのさ『来ちゃった』ってのは よく 恋愛ドラマで 主人公の男の人と ヒロインが うまくいきそうな時に 男の人の昔の彼女が 現れた時に 言う言葉さぁ。 『来ちゃった』って」

恵文「そうなの?」

恵達「姉え姉え。」

恵里「何?」

恵文「そんな事は どうでもいいでしょ。」

恵里「エヘン! だから 何しに来たの? お父さんは。」

恵達「そうだよ。」

恵文「『何しに』って 決まってるでしょう 私はね きみたちの親だからさぁ。」

恵里「だから?」

恵文「だから 心配で 様子を見にきた。」

恵里「あ そうか。」

恵文「『あ そうか』じゃないでしょう。 2人して 家出してしまってさ 古波蔵家の平均年齢は ぐ~んと 上がってしまったんだ。」

恵里「そうだよね。 心配かけて ごめんなさい。 でも 何で お父さんの?」

恵文「え? そりゃ ふだんは お母さんや おばぁに 好きにさせてるけど 大事な時は やっぱり お父さんでしょう?」

恵里「そうか そうだよねぇ。 お母さんや おばぁに 任された?」

恵文「もちろんであるさぁ。 ハハハ『ここは ひとつ 古波蔵家を代表して お父さんに ぜひ』ってさ お母さんも おばぁもね。」

恵文「お父さん 『嫌だ』って言ったんだよ けど 『けど 『どうしても』って言うからさ。」

恵里「へえ…。」

みづえ「恵里ちゃん 電話よ! 那覇から!」

恵里「お母さんだ! は~い! 今 行きま~す!」

恵達「どうしたの?」

恵文「いやいや 何でもないさぁ ハハハハ。」

管理人室

恵里「どうも…。」

恵里☎「もしもし? うん 恵里だよ。 ちょっと前に お父さん 着いたよ。 え? 『やっぱり』って… は?」

沖縄

古波蔵家

勝子☎「でもね 恵里 怒らないでね。 お父さん あなたたちのことが 心配で心配で たまらないのよ あなたたちがいないとつまらない。 少し 相手してあげて。 お父さんに お母さんから 伝言 いい?」

東京

一風館

恵里☎「うん。 はい 分かりました。 ん?」

沖縄

古波蔵家

勝子☎「だから 一応 容子さんには近づかないように 注意しといて。 ご迷惑だから ね?」

東京

一風館

恵里☎「うん 分かった。 おやすみなさい。」

恵里「ありがとうございました。」

みづえ「面白い お父様ねぇ。」

恵里「え? もう 伺いました?」

みづえ「ご丁寧に ごあいさつ頂いたわよ。 『娘と息子を よろしくお願いします』って 何度も何度も 頭 下げてらした そしてね 黒砂糖 頂いたの。 おいしいわね。」

恵里「ええ 沖縄は 長寿の島ですから…。 長生きの秘訣ですよ 黒砂糖は。」

みづえ「そうですってね お父様からも お聞きしたわ。」

恵里「そうですか。」

みづえ「そんなに長生きしても どうっていう訳じゃないけどね。」

マンデリン

恵里「お父さん?」

恵文「ん?」

恵里「お母さんからの伝言だよ。」

恵文「え?」

恵里「『怒ってないから 早く 帰ってらっしゃい』って…。」

(安堵の息)

恵里「分かった?」

恵文「はい 分かりましたでございます。」

恵達「やっぱり 勝手に出てきた… 何が 古波蔵家を代表してだよ 全く…。」

恵里「家出と同じさぁ 全く…。」

恵文「家出した人に 言われたくないさ。」

恵達「おばぁと お母さんが お父さんが 行くのを許す訳ないと思ったんだ。」

恵文「何でよ。」

恵達「えっと 朝一番の飛行機は 何時だったっけかね。」

恵文「いやいや チョット 待ちなさい。 せっかく 出てきたんだからさ。 お母さんも 『なるべく早く 帰ってらっしゃい』と言ってるし。」

恵里「『なるべく』なんて 言ってない 私。 勝手に 足さないで。」

恵達「そうだよね。」

恵文「いやいや そこはもう 言わなくたって 分かるさ お父さんには…。 夫婦というものは そういうもんさぁ。」

恵里「でも ありがとう。 管理人さんに あいさつに行ってくれたんだね。」

恵文「何 言ってる。 当たり前さぁ。 娘と 息子が お世話になってるから 親として あいさつするのは 当然。 そうでしょう? ほかの人は 夜遅いから 明日にしようね。」

恵里「うん ホントに すみませんでした。 ほら 恵達 あんたの方が 罪は重いんだからねぇ。」

恵達「何で?」

恵里「あんたの方が近いんだから 家出。」

恵達「そんなの 関係ないさぁ。」

恵里「あるさぁ 私のは もう 時効だもんねぇ。」

恵達「何で? ズルイよ そんなの。」

恵文「いいさぁ どっちでも。」

恵里「そうだね お父さんも 家出してきたんだもんね。」

恵文「いや お父さんのは 全然 意味が違うさ。」

恵里「同じさぁ。」

恵文「恵里 それは 違うよ。 そりゃ 形は まるで 家出のように見えるが お父さんは お前たちの事が心配で 様子を見にきたんだよ。 自分の事で家出するのと 訳が違うさ。 親はね 心配なんだよ 子供の事が。」

恵文「近くにいないと 余計に心配さ。 つらい思いをしてないだろうか 住んでいる所は 安全なのか 周りの人に 迷惑をかけていないか 心配なんだよ。 そりゃ お父さん 勝手に出て来たけど その気持ちは お母さんだって おばぁだって 分かってくれてるさ。」

恵里「お父さん…。 ん?」

恵達「何?」

恵文「どうした? 恵里。 父の思いに 感動してしまったか?」

恵里「何で このお土産だけ 1個 大きいの?」

恵達「あ ホントだ。」

恵文「いやいや それはね たまたま 大きくなってしまった。 うん そうだ 忘れてた。 全然 忘れてて 今 思い出したけど 容子さんは どの部屋かねぇ?」

恵達「そういうことか…。」

恵里「容子さんは 今日はいません。」

恵文「何でよ?」

恵里「仕事。 この大きいのは 容子さんのな訳ですか? 分かりました。 お母さんに 電話で 報告しよう。」

恵文「いや 恵里 チョット 待ちなさい! そんな 電話することはない…。」

恵里「こんな 大きいのに?」

恵文「やめろ!」

恵里「お母さん 悲しむな。」

グアテマラ

恵里と恵文が言い争う声が聞こえる真理亜

マンデリン

恵里「バ~カ。」

恵文「そんなことばっかり 話してる?」

恵里「なんか 沖縄にいるのと 変わらないねぇ。」

恵達「ホントだよね …そろそろ 寝る?」

恵文「そうだねぇ。」

恵里「狭いよね? 3人で寝るの。」

グアテマラ

真理亜「いや あんたのお父さんが 来て 部屋が狭いのは 分かった。 だけどね 何で そこで 私のとこで 寝るっていう発想になるのかが 私には 分からないわけ。」

恵里「容子さん いないんですよね。」

真理亜「徹夜で仕事してる すぐそばでね 気持良さそうに練られる事ほど 不愉快な事は ないわけ。 分かるかな?」

恵里「なるほどねぇ 分かる気がします。」

真理亜「だったらさ…。」

恵里「分かりました。」

真理亜「分かればいいのよ。」

恵里「私 つきあいますから。」

真理亜「は?」

恵里「ずっと 起きてますから。」

真理亜「いや そういうことじゃ なくてさ。」

恵里「なんか 手伝えること あります?」

真理亜「ありません 何も。」

恵里「そうですか。 じゃ 頑張って下さい。 私も 頑張って起きて 応援してますから。」

真理亜「応援ってね チョット…。(ため息)」

そして

真理亜「だと思った。 余りに予想どおりで 怒る気にも なりゃしない。 どうやったら こういうのが 出来上がるんだろ?」

恵里「ウフフ…。」

ブルウマウンテン

(ノック)

恵文「いないみたいねぇ。」

柴田と目が合う恵文

恵文「あっ! このお宅は お留守ですかね?」

柴田「さぁ。」

恵文「そうですかぁ このアパートの方で?」

柴田「ええ そうですけど…。」

恵文「じゃ これ…。 2階の古波蔵恵里と恵達の父です。 今後とも よろしくお願いします。」

柴田「え? 恵里ちゃんのお父様で?」

恵文「そうですけど。」

柴田「あの そうですかぁ。 こちらこそ よろしくお願いします。 お父様。」

恵文「あんた 何? 独身?」

柴田「はい 独身です。 ですから大丈夫。」

恵文「何がよ? じゃ 悪いけどね。」

柴田「はい 何でしょう?」

恵文「この線から こっちには 入らないようにね。」

柴田「いや そんな… それだと トイレに行けないっていうか…。」

恵文「ああ 容子さ~ん! あ~っ!」

容子「あ~ あ~…。」

コケる容子w

44話

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