2001年5月26日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】48話のネタバレです。
現在は(2020年11月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
あらすじ
突然、父・恵文が一風館にやってきました。恵里が心配で見に来たというのです。弟・恵達と恵文の歓迎会が開かれようとしていた夜、母・勝子まで現れました。翌日、古波蔵(こはぐら)家の主催で一風館の住人を招待して、恵里の誕生会が開かれました。「子どもたちは古波蔵家の宝物、よろしくお願いいたします」と頭を下げる両親に心を打たれ、恵里は恵文の三線(さんしん)に合わせて、琉球舞踊を披露します。
48話ネタバレ
連続テレビ小説 ちゅらさん 第48回 「東京ゆんたく」
恵里は19歳になりました。 子供達を心配して 東京に来た 恵文と勝子さんでしたが 一風館の 皆さんに 2人をお願いし 沖縄へ帰る事にしたのです
一風館
勝子「じゃあね 恵里 恵達。」
恵里「うん。」
恵達「じゃ!」
恵文「お父さん うれしかったさ。 恵里や恵達が 東京に来ても 全然 変わっていなかったからさ。 恵里も恵達も 沖縄の古波蔵の 子供のままだったからさ。」
恵里「そう? 少しは都会的な シティーガールに なってたでしょう?」
恵文「なってないよ なあ 勝子!」
勝子「うん なってないね。」
恵里「全然 あか抜けないっていう事?」
恵文「あかなんか 抜けなくていいさ。 今のままで 全然 いいさ。」
恵里「は~い。」
恵文「じゃ 行こうか?」
勝子「うん。」
恵里「気をつけてね。」
勝子「じゃあね。」
そして 何日かが すぎました
屋上
恵里「なんか 帰ったら帰ったらで 寂しいもんだね。」
公園
恵里「あ! おはようございます!」
島田「おはよう。」
恵里「何してるんですか?」
島田「いや… 別に。 あ!」
恵里「え? 何です?」
島田「この間 パジャマを ありがとう。」
恵里「すみません ご迷惑では?」
島田「いや…。」
恵里「よかったら 使って下さいね。 弟の恵達っていうのと 柴田さんと おそろいですけど。 それと 私が働いている沖縄料理店『ゆがふ』の店長ともおそろいです。」
島田「ああ そう。」
恵里「店で ランチタイムを 任されてるんです。 今度 島田さんも 来てくださいね!」
島田「ああ…。」
恵里「いつか スーパーボール 見つけてもらって 本当に ありがとうございました。」
島田「いいえ。」
恵里「大事な物 ありがとうございます。」
島田「パジャマの前に お菓子を…。」
恵里「あ サーターアンダギー!」
島田「うん。 お父さんが いらした時に 黒砂糖も頂き ありがとう。」
恵里「とんでもないです。」
島田「いい ご両親だな。」
恵里「感謝してます。 家族が 私の自慢で 財産だと思ってますから。」
島田「家族が財産か…。」
恵里「はい お金持ちじゃないんで本当の 財産は 何も ないんですけど。 島田さん ご家族は? 元気ですか。」
島田「じゃ 私は これで…。」
ゆがふ
恵里「おはようございます。」
兼城「やっと 恵里ちゃん来た。」
恵里「どうしたんですか?」
兼城「雑誌に この店を載せたいと…。」
恵里「え! ウソ?」
兼城「何日か前に 電話をもらってたようで 俺 酔っ払って 覚えてないさ。 こちらが雑誌の人。」
倉吉「『週刊エスト』の倉吉です。」
恵里「一度 食べに いらっしゃいましたよね。」
倉吉「え?」
恵里「ね?」
兼城「そう言えば そうだね。」
倉吉「よく覚えてますね。 ウチの雑誌で ランチタイムの特集を組みます。 それで 是非 『ゆがふ』さんの 記事を載せさせて頂きたいと…。」
恵里「すごい 店長!」
兼城「どうしようか? 昼間の責任者は 恵里ちゃんだから 恵里ちゃん 決めたら?」
恵里「是非 そうさせてもらいましょう。」
兼城「分かった。 そうしよう。」
倉吉「ありがとうございます。」
撮影中
カメラマン「もう少し 顔に寄せて…。 だんだん慣れてきたかな。」
沖縄
古波蔵家
勝子「あらぁ すごいねえ。」
ハナ「べっぴんさんだ 恵里は。 私に似たのかね?」
勝子「私ですよ。」
恵文「大変だ。 行かなくちゃ!」
急いで向かう恵文だったが罠にハマるw
恵文「あっ! これは やめようね!」
ハナ「次は 私の番さ。」
勝子「え?」
ハナ「何でもないさ。」
勝子「忙しくなるといいねぇ。」
沖縄
ゆがふ
店内
恵里「ちょうど お預かりします ありがとうございます!」
店員「Aランチ 1つ お願いします!」
兼城「はいよ!」
客「まだ?」
客「すみません!」
客「スペシャル 3つ。」
恵里「はい 分かりました。」
店前
恵里「お待たせしました。 2名様 どうぞ!」
店員「少々 お待ち下さい!」
一風館
容子「恵里ちゃん!」
恵里「容子さん! お疲れさまです。」
容子「『そっちこそ』って感じだね。」
恵里「すごいんですね 雑誌の力って。」
容子「そうだろうね。 恵里ちゃんも 雑誌見て 『ここ行きたい』とか思うでしょ?」
恵里「そうですよね。」
ゆがふ
兼城「ふぅ…。」
一風館
グアテマラ
真理亜「ハハハ… 似合わねえ。」
(ノック)
容子「入るよ!」
恵里「お邪魔します。 真理亜さん!」
容子「なんだ 待ってたの?」
真理亜「は?」
恵里「着てくれたんですね うれしいな。 かわいい。」
真理亜「一度くらい そで通さないと…。 思っただけよ。」
恵里「似合ってますよ ね 容子さん。」
容子「ここに来た頃の真理亜ちゃんを 思い出すわ。」
真理亜「やめて下さい。 何の用ですか?」
容子「『ゆんたく』よ ゆんたく。」
恵里「すごいです 毎日 満員ですからね。 夜も すごいんですよ。 ずっと立ちっぱなしで 腰が痛くて 店長も お酒 飲む暇もないって。」
容子「よかったね。」
恵里「はい。」
真理亜「何 浮かれてんだか。」
容子「いいでしょ。」
真理亜「別に いいけど…。」
恵里「何ですか?」
真理亜「今 忙しいのなんて 一時の話よ。 ああいうのは。」
恵里「そうなんですか?」
真理亜「そうよ。」
容子「頑張って 結果 出した訳だからさ。 恵里ちゃんなりにさ。」
真理亜「『私 頑張ります~!』みたいな女は 結局 自分の事しか考えてない。」
恵里「え?」
真理亜「周りは皆 自分を応援してくれてる と思ってる。 頑張れば ほめてもらえると 思ってる。 その甘ったれ 大嫌い。」
恵里「どういう意味ですか?」
真理亜「あの店は 誰の店なのかな?」
恵里「店長のですけど…。」
真理亜「そうよ。 あんたが 自分で ああいうことを やりたいのなら 自分で金 貯めて 店 開きなよ。 人のものでしょ?」
容子「それはさ…。」
恵里「真理亜さんの言うとおりかも…。 店長も喜んでくれてるし…。」
真理亜「そう?」
恵里「え?」
真理亜「私には そう見えなかったけど。 あんなふうに 忙しくして もうけようと思って あの店やってるのではないよ あの人は。 私は そう思ってたけど。」
ゆがふ
店内
店員「いらっしゃいませ! こちら どうぞ。」
兼城「どうした?」
恵里「いえ。」
(戸が開く)
店員「いらっしゃいませ!」
兼城「いらっしゃい! ごめん 今 いっぱいさ。」
常連客「また来るね。」
店前
兼城「また来てよ!」
常連客「また来るよ。『ヤンバル』行っか?」
店員「店長!」
兼城「あ はいはい!」
一風館
グアテマラ
恵達「しょうがないのでは?」
恵里「うん。 真理亜さんの言うとおり 私は 自分の事しか考えてないのかな? そう思った。」
恵達「まあね。」
恵里「ダメだね 私。 店長は いい人だから 私のためにさ…。 私が 沖縄の子っていうのも あるんだと思うし。」
恵達「やめるの?」
恵里「そんな簡単にはさ。」
恵達「俺 思ってたんだけど…。」
恵里「何?」
恵達「姉え姉えが 東京で見つけたかったものって あれなのかな?」
恵里「え?」
恵達「もしそうなら いいんだけどさ。 俺 明日 沖縄に帰る。」
恵里「え?」
恵達「金 貯まったからさ 帰ってくる。」
恵里「もう貯まったの? すごいね!」
恵達「うん。」
恵里「そう…。」
そして 恵達も 沖縄へ 戻っていったのでした。
恵里は また独りになりました。
そして また分からなくってしまったのですねぇ
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