ドラマダイジェスト

連続テレビ小説「ちゅらさん」7話帰ってきた兄(に)い兄(に)いネタバレ

2001年4月9日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】7話のネタバレです。

現在は(2020年9月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

7年後、古波蔵(こはぐら)家は那覇市に移り住み、父の恵文はタクシーの運転手、母の勝子は市場で野菜売りをして生計を立てていました。恵里は高校3年生になりました。ある日、勝手気ままな生活をしていた長男の恵尚が帰ってきて、にがうりの形をした土産物の人形「ゴーヤーマン」を世界中に売ろうと言い出します。この提案に恵里は大賛成し、母・勝子やおばぁのハナ、弟・恵達もしぶしぶ賛成しますが…。

7話ネタバレ

連続テレビ小説 ちゅらさん 第7回 帰ってきた兄(に)い兄(に)い

沖縄が本土に復帰した日 古波蔵恵里は 小浜島で 生まれました

11歳の時 東京からやってきた 兄弟と出会ったのです

兄の和也君は 病気のため 島で 亡くなってしまいました

弟の文也君とは 大人になったら 結婚しようと約束をしました

その後 古波蔵家は 那覇に 移り住みました。

1990年 恵里は高校3年生。 文也君から もらった スーパーボールを恵里は 今でも 大切にしているのです

農連市場

勝子「はい ゴーヤーね ありがとう。」

わが家で 1番の早起きは 勝子さん。 朝飯前の一仕事です

勝子「300円!」

家は 借家です。 暮らしは 相変わらず 楽ではないですが 皆 元気です。

おばぁは それが 何よりさぁ…

ラジオ体操

目覚まし時計が沢山鳴るw

恵達「いいかげんにしろよ おい! 姉え姉え。」

恵里「ん おはよ。」

恵達「もう 『おはよう』じゃないよ。 何で こんなに鳴ってるのに 起きないわけ? 俺が 目覚めてしまったさ。」

恵里「え? 鳴ってた? 目覚まし。 全然 聞こえなかった。」

朝食

勝子「文ちゃん 今日は 何時の乗車?」

恵文「う~ん 何時にしようかね?」

朝食を取り上げるハナw

恵文「あ 10時です。」

勝子「はい 分かりました。 弁当 作っておこうね。」

恵文「お願いします。」

勝子「はい。 恵里も 大変だね。 頑張ってるよね。」

恵里「当然。」

恵達「頑張ったって 甲子園に行けない。」

恵里「何でよ?」

勝子「そうなの?」

恵達「そうだよ うちの高校 県大会の 1回戦も 勝った事ないんだから。」

恵里「やってみないと 分からないわよ。」

恵達「分かるね 駄目だ 駄目。」

恵里「なによ! 低学年のくせに」

恵達「低学年て言うな。 関係ないだろ。」

ハナ「確かに 甲子園は 遠いね。」

恵里「おばぁ!」

ハナ「遠~いって言っただけ おばぁは。」

恵里「なら いいけど…。」

恵文「でも いいもんさぁ 女子マネージャーっていうものは。 うん お父さんは 好きである。」

恵里「何で?」

恵文「え? いや だってさ かわいい 女の子に応援されれば 頑張ろうという気持ちになるさぁ。」

恵文「だから お父さんは思うんだけど どんなに偉い監督なんか呼ぶより 美人マネージャーを入れるべきさ。 男は それで 頑張るのさ。」

恵里「そうかなぁ。」

恵文「そうさぁ。 いいなあ 女子マネージャー お父さんの人生にも欲しいねぇ そうすると 頑張ろうという…。」

勝子「私が そうでしょ 文ちゃん。」

恵文「え?」

勝子「私が 文ちゃんの 美人女子マネージャーでしょ。」

恵文「あ あ そうでしたね はい。」

勝子「頑張ろうっていう気になるでしょ。」

恵文「はい お陰さまで。」

恵里「行ってきま~す。」

この男が 噂の長男 古波蔵恵尚でございます。 住所不定 無色…。 どんな男かと 申しますと… ご覧のとおりでございます

つまずく恵尚

恵尚「痛っ! 痛っ もう!」

学校

部活

誠「腰 落とせ!」

部員1「キャプテン。 タイム。」

恵里「もうすぐ 大会始まるんだからね! そんなことじゃ 甲子園は遠いよ!」

部員1「誰も行こうとは思ってないって。」

恵里「何て 言ったぁ?!」

琉美子「恵里 やめなさいって。」

恵里「まったく…。」

宮里「お~い!」

恵里「あっ 先生!」

宮里「大会の組み合わせ 決まったぞ! 部室に 集合!」

部室

部員2「え~ 参ったなぁ。」

誠「初戦の相手は 臣城か?」

部員3「2回戦は どっちが くるかなぁ?」

恵里「余裕だね 琉美子。」

琉美子「うん。」

宮里「ま こういうことだ 余り無理しないで ケガのないようにな。 て~げ~に て~げ~にな。」

恵里「先生 て~げ~じゃ 駄目ですよ。 もっと ビシッと言って下さい ビシッと。」

ちなみに 『て~げ~』とは 『適当に』とかいう意味です

宮里「そんなこと言ったってな 恵里 弱いチームが 急に強くなるわけない。」

恵里「そんなことないです。 甲子園に行くんですから。 ね。」

琉美子「え? うん。」

宮里「ハッハッハ そんなことになったら 大変だよ。 ま ないとは思うからいいけど。 あ 先生 チョット職員室で用事がある 時間になったら 帰りなさい。 じゃ お疲れさん。」

一同「オス!」

恵里「駄目だ あの先生じゃ。 琉美子 皆を やる気にさせて。」

琉美子「皆 頑張ろうね!」

一同「(元気なく)は~い。」

恵里「緊張感が 全然ない。」

恵里「皆! 試合で 大活躍した選手には琉美子が デートしてくれるかも…。」

一同歓喜w

琉美子「ちょっと… 恵里…。」

部員4「2人だけで ビーチパーティーな。」

琉美子「チョット 恵里 私 そんなこと 言ってないよ。」

恵里「ごめん でも こうでもしないと 皆 やる気にならんさぁ。」

琉美子「もう バカ!」

その場を離れる琉美子

誠「恵里…。」

恵里「何? 練習は?」

誠「頼みがある。」

恵里「何よ?」

誠「キスしよう。」

恵里「は?」

誠「な。 とりあえず しとこう。」

恵里「チョット 何 言ってるの?」

誠「いいさ 減るもんじゃないし やっぱり キスから始めよう高校生活 なっ?」

恵里「何で あんたと始めるわけ?」

誠「キスしたら 好きになるかもわからんだろ。」

恵里「ならんよ!」

誠「してみないと分からんさ。」

恵里「分かるよ。この間も言ったけど 私には 結婚の約束を してる人が いるの。」

誠「は? おい!」

恵里「え?」

誠「その過去の約束の事は 2人で おいおい 解決しよう。 その人も 話せば 分かってくれるよ。 愛し合ってる2人を見れば。 な!」

恵里「『な』じゃない。 駄目!」

誠「じゃ もし俺が 甲子園に行けたら してくれるか?」

恵里「え?」

誠「OKか?」

恵里「まあ 考えてもいいけど…。」

誠「よし 分かった。 待っとけよ。」

男というものは 本当に 単純で バカな生き物でございます。

そして ここにも バカ予備軍が 1人…

そして また もう1人 最大のバカが…。

いや これは 確かに どうしようもないのですが もう1人 どうしようもないのが…

この男でございます。 皆 こんなことで 大丈夫かね。

いえいえ 危なっかしいのは 女たちも 同じだったのえ

部室

恵里「練習 終わったよ。」

琉美子「お疲れさん。」

恵里「お疲れ様」

琉美子「恵里…。」

恵里「ん?」

琉美子「恵里は 何で マネージャーになろうと 思ったの?」

恵里「何? 急に。」

琉美子「何でかなと思って。」

恵里「う~ん 何でかなぁ。 ないからかな 自分のしたい事が。」

琉美子「そうなの?」

恵里「ん 自分でしたい事 まだ 見つからないから 人に乗っかってるだけかも知れないね。」

琉美子「ふ~ん。」

恵里「でもさ 私 応援するの好きさぁ 子供のころから。 自分が応援して その人が頑張ったりした時とか なんか… なんか いいさぁ うれしいんだよねぇ。」

琉美子「へえ。」

恵里「琉美子は? 琉美子みたいに学校のアイドルがさ 何で こんな地味で 疲れる仕事っていうかさ…。」

琉美子「うん。」

恵里「ん? 何で?」

琉美子「私ね 子供のころから メチャクチャ かわいくてさ。」

恵里「は?」

琉美子「ずっと モテモテだったの 男の子に。」

恵里「はあ…。」

琉美子「でもさ いっぱい 男の子に 好きだって言われてきたけど 私が好きになった男の子は 絶対 私の事好きになってくれない訳。 必ず そうなの。」

恵里「ふ~ん。」

琉美子「幸せになれない女なのかもね 私って…。」

恵里「ほう。」

琉美子「あ チョット 嫌みっぽかった?」

恵里「いやぁ ぎりぎり セーフかなぁ。」

琉美子「そう? よかった。」

古波蔵家

家計簿を見ながらため息を吐く勝子

ハナ「大変かねぇ。」

勝子「ええ まあ。 でも 那覇に 来たばっかりのころよりは 少しは よくなってますから。」

ハナ「そうだねぇ。」

勝子「うん。 あ そうだ。 来週から 午後も 仕事に出ていいですか? 市場の方で 惣菜売る仕事があるんですよ。」

ハナ「おばぁは 全然 大丈夫だよ。」

勝子「じゃ そうさせてもらいます。 よろしくお願いします。」

ハナ「悪いね 勝子さんには 働かん息子で。」

勝子「惚れて 一緒になってますから。 あの人が キビキビ 働き者だったら 気持ち悪いですよ。」

ハナ「そうだねぇ。 でも 長男は 駄目だねぇ。 私が 甘やかしすぎたかねぇ? どこの家でも 長男は 駄目さ。」

勝子「そうなんですか?」

ハナ「チョウナンです。」

勝子「は?」

勝子「あ ヤダ… お母さんたら…。」

ハナ「そういえば うちの長男 どんなしてるかねぇ?」

夕食

恵達「でもさ 何で 兄い兄いは あんななのかなぁ?」

恵里「あんなって?」

恵達「調子よくってさ 面白いんだけど 話 ほとんど ウソばっかりさ。 それに ほとんど 家にいないしさ どこで何やってるか さっぱり分からんしさ… 何で?」

恵文「何でかねぇ?」

恵里「お父さん似だよね 兄い兄いは…。」

恵達「そうだね。」

恵文「そうかねぇ。」

恵里「そうだよ ねぇ おばぁ?」

ハナ「そうかもしれんねぇ。」

恵達「いつだったかさぁ 俺が 小学校2年の時さ 『お前にだけ教えてやる』 とか 言ってよ 『小浜の大岳には恐竜がいる』 っていうわけよ。」

恵達「『見た』っていうんだよ兄い兄いが…。『もうすぐ新聞とかにも載るけど まだ 秘密なんだ』とか言ってさ。」

恵里「何じゃ? それ…。」

恵達「今思えば 『何じゃそれ』って話だけど 俺は 信じたわけさ。 そんで 我慢できなくなって 皆に話したら 笑われたさ 思いっきり…。」

恵里「そりゃ あんたが バカさ。」

恵達「何でよ。 しかも 俺はね 秘密を教えて もらうために 200円も払ったんだからね。」

恵里「やっぱり あんたが バカ。」

恵文「恵達 その話を恵尚から聞いた時 楽しかっただろ? ワクワクしただろ? ん?」

恵達「え? あ まあ うん そうかな。 興奮して 寝られなかった。」

恵文「じゃ 200円は 安いさぁ。」

恵里「ああ なるほどねぇ。」

恵達「まあ そういう考え方もあるかな。」

恵文「そうさ そう考えれば 楽しいさ。」

恵達「とか何とか言って こうやって話してると 兄い兄い ひょっこり帰ってくるかも…。」

恵里「そんな ドラマみたいな事 ある訳ないさぁ。」

ハナ「それは 分からんよぉ。 …におうねぇ。」

勝子「ヤダ おばぁったら…。」

恵里「そうだよ~。」

玄関の方で戸の開閉音がする

恵尚「ハイサイ 古波蔵家の諸君 元気だたかなぁ?!」

勝子「恵尚…。」

恵里「兄い兄い…。」

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