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連続テレビ小説「ちゅらさん」81話「ガジュマルの樹の下で」ネタバレ

2001年7月4日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】81話のネタバレです。

現在は(2021年1月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。

あらすじ

恵里の勤める内科病棟に文也と恋敵の遥が配属され、動揺した恵里はミスばかりしてしまいます。一方、弟・恵達は音楽プロデューサーの申し出を受け、ソロデビューすることを決意します。そんな恵達の姿や周りの励ましに勇気を得て、恵里はついに思いを文也に伝えますが、突然の告白に文也は戸惑うばかり。傷心の恵里を真理亜が小浜島への旅に誘います。その頃、文也の手もとに恵里がなくした思い出のスーパーボールが偶然戻ります。

81話ネタバレ

連続テレビ小説「ちゅらさん」81話「ガジュマルの樹の下で」ネタバレ

北栄総合病院

恵里「文也君。」

文也「ん?」

恵里「私… 私さ。 私… 私さ。 私さ…。 私さ…。 ずっと…。 文也君 小浜にいた時 無人島でさ 和也君とした約束 覚えてる?」

文也「ああ 覚えてるよ。 兄貴がさ『お前ら 大人になったら 結婚しろ』って 言ってさ。」

恵里「うん…。」

文也「覚えてるよ。」

回想

和也「お前たちさ いつか 結婚しろよ」

文也「は?」

恵里「私は OKさ」

回想終了

恵里「私さ… ずっと 信じてた。 ずっと… 自分は 大人になったら 文也君と また 出会って それで… 結婚するんだって 信じてた。」

文也「え?」

恵里「ごめん 文也君 責めてるんじゃないよ。 ホントだよ。 私が バカなんだと思う。 でも… 私は ずっと 信じてた。 文也君が 東京に帰る時 私に スーパーボール くれたでしょう。」

恵里「あれ 私 ずっと 大事に大事に 持ってた。 中学校でも 高校でも 学校へ行く時 必ず 持ってた。 あの キラキラ光スーパーボール見てるとさ 文也君と 心がつながってると…。」

恵里「いっつも スーパーボール見てた 私。 それだけで 幸せな気持になれて。 ずっと 私は そんなだった。 東京に来た気持の中にもさ 文也君と きっと会えるからと そういう気持があったの。」

奈々子「何やってんの。」

恵里「きっと会えるにちがいないって そう思ってた。」

祥子「今 古波蔵さん 頑張ってるから。」

聡子「え?」

恵里「ホントに 会えたから この病院で。 ああ やっぱり 私と文也君は 運命で結ばれてるんだなって そう思って うれしかった。」

恵里「 でも 分かった。 今の文也君の中に 私は いないんだなって…。 当たり前のことかもしれないけど 私 やっと 分かって…。 そしたら… スーパーボール なくなってしまって…。」

文也「え?」

恵里「悲しかった。 もう 私と文也君を結ぶものは 何もないんだなって…。 ああ ごめん。 私 何 話してるのか もう メチャクチャだね。 でもさ 私… やっぱり… 私… やっぱり 文也君が好きで。」

恵里「今の文也君に出会って 何だか もう やっぱり 好きになって あきらめようとしたけど 看護大学で 寮に入ってさ あきらめようとしたし… だから 文也君と同じ病院で 働いたって 平気だって そう思ったけど… でも… 私 やっぱり… 文也君のことが…。」

文也「恵里…。」

恵里「おばぁに『初恋は 実らなくてもいい』って 言われて…。 でも 今のままじゃ 私にとって『文也君との思い出が どんどん つまらないものになってしまうよ』って そう言われて そうかなって… ずっと もういいって…。」

恵里「文也君の困る顔 私 見るの 悲しいし…。 小浜の思い出が つらい思い出になるのは 私 嫌で…。 大切だから… 私の大切な思い出だから。 それに… このままじゃ 私 ダメで なんか もう 全然 ダメで…。」

恵里「だから… 聞いてだけもらいたくて 文也君に。 私… 好きです。 文也君のことが… 大好きです。」

恵里「あ ごめん ごめんね 文也君。 やっぱり 迷惑だよね 急に こんなこと 言われて… ごめんね ホントに ごめんなさい。」

文也「いや そんな… 迷惑なんて そんな…。」

恵里「あ じゃ…。 ホントに ごめんなさい。」

恵里「(すすり泣き)」

休憩所

奈々子「(泣き声)」

祥子「大丈夫かな 恵里。」

聡子「どうなるんだろうね。」

奈々子「そういえば…。」

祥子「え?」

奈々子「なんか 最近見たな スーパーボール。 どっかで どこだったかな (泣き声)見たもん…。」

ゆがふ
店内

容子「あら~。」

兼城「ああ 容子さんも 来てくれたぁ。」

容子「どうも。 どうしたの? 皆 そろっちゃって。」

恵達「偶然ですよ ねえ。」

真理亜「うん 偶然。」

柴田「はい なぜか こっちへ 足が向いて そしたら 皆がいて。」

容子「へえ そうなんだ。」

兼城「うれしいな 皆 こんなにまで この店を愛してくれてね。 ハハハハハ…。 あれ?」

恵達「そういう訳じゃないと思うけど。」

兼城「あら そうなの?」

真理亜「なんかさ…。」

容子「ん?」

真理亜「なんか 今日は 変な気分なのよね さっきから。」

容子「何? 妊娠でもした?」

真理亜「は? 何言ってんの バカ。」

柴田「で どうしたんですか? 何ですか? 変な気分って。」

真理亜「なんかね いや よくない事が 起こるような気がする。」

容子「ん?」

真理亜「いや もう すでに 起こってしまったかも…。」

容子「何? それ。」

店前

恵里「あ…。」

店内

柴田「これで 恵里さんが来たら もう ビンゴですよね。」

兼城「であるね。」

(戸がひらく)

柴田「あ ビンゴ! ビンゴ 来た。 やっぱり 来た!」

恵里「あれぇ どうしたんですか? 皆さん おそろいで~。 ああ なんか うれしいなあ。 店長店長 お酒ね お酒。」

兼城「はいよ。」

恵里「どうしたんですか?」

恵達「何か あったの? 姉え姉え。」

恵里「何かって? チョットね。」

容子「どうしたの?」

恵達「姉え姉え?」

恵里「文也君にね… チョットね…。」

真理亜「チョット 何?」

恵里「いや あの… 自分の気持を 全部 言いました。」

真理亜「言ったの?『ずっと 約束を信じてた』って…。」

恵里「はい。」

真理亜「『今も好きだ』って 言ったの?」

恵里「言いました。」

真理亜「それで どうしたのよ。」

恵里「それだけですよ。」

真理亜「だから 文也君は どうしたのよ。」

恵里「文也君… 困ってました。 困らせてしまいました。 悪い事 してしまった。」

容子「ああ そう…。」

恵達「大丈夫か? 姉え姉え。」

恵里「うん 大丈夫。 ありがとう。 う~ん スッキリしたさぁ。 もう スッキリしたよ~。 ウフフフ…。 ホントですってば…。」

真理亜「ハッピーエンドには… ならないか。」

恵里「え?」

真理亜「売れないんだけどな。 ハッピーエンドじゃないとさあ。」

恵里「何がですか?」

容子「何? ん?」

恵里「あ これ 私の…。」

真理亜「そう あんたの事を書いたの。」

恵里「(泣き声)」

上村家

回想

恵里「はい お守りさぁ。 ここが 5つで ここが 4つになってるでしょ? みんさ~織りって いうんだ」

文也「あった。 5つと4つの意味は『いつの世までも一緒に』という 意味で 女性から男性へ 婚約の しるしとして…」

恵里「結婚しようねぇ。 いつか 大人になったら 必ず 結婚しようねぇ」

回想終了

文也「『いつの世までも 一緒に…』」

ゆがふ

恵里「(泣き声)」

82話

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