2001年7月13日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】89話のネタバレです。
現在は(2021年2月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
あらすじ
小浜島で結婚の約束をした恵里と文也は、真理亜を伴って古波蔵(こはぐら)家に報告に行きました。父・恵文だけが反対し、文也に泡盛の飲み比べを挑みます。そして、先に恵文が酔いつぶれます。「お父さんはわざと負けたんだと思う」と母・勝子とおばぁが言いました。東京に戻って文也の母・静子にも報告に行くと「仕事で一人前になってから結婚した方がいい」と言われます。恵里もその通りだと思い、決意を新たにします。
89話ネタバレ
連続テレビ小説「ちゅらさん」89話「古酒(くーす)で乾杯!」ネタバレ
恵里「早く一人前になるよ~!」
恵里「ハハハハ。 もう一度…。 あ 痛っ! ハハハ やっぱり 痛いさぁ。」
祥子「うわ…!」
こける祥子
恵里「あ 祥子ちゃん!」
祥子「ウフフ…。」
恵里「どうしたの? 電話しようと 思ってたさぁ。」
祥子「あ そうなの?」
恵里「そうだよ。 え? どうしてここに?」
祥子「いや どうしたかなと思って チョット 心配で 様子 見にきたんだけど。」
恵里「ありがとう。」
祥子「いや…。」
恵里「実はね 祥子ちゃん。」
祥子「え?」
恵里「グフフフ…。」
祥子「何? なんか 聞くの怖いな。」
祥子「え~! …ウソ~!」
恵里「ウソじゃないさぁ ホントだよ。 いや でもさ それでも なんか 信じられなくてさ さっきから ホッペタ つねってみてるんだけど 痛いんだよねぇ。 ハハハハ やっぱり 痛い。」
祥子「そうやって つねってみる人 ホントに いるんだ。」
恵里「ん?」
祥子「ううん 何でもない。 あ おめでとう。」
恵里「ありがとう。」
一風館
みづえ「さあさあ 早くしなさいよ 帰ってきちゃうわよ。」
容子「そうよ 柴田君! 何やってるの?」
柴田「何って ちゃんと やってますよ。」
容子「え?」
恵達「すみません ホントに。」
島田「あ これ 何?」
柴田「クラッカーですよ。 この ひもを引くと パンって… 知らないんですか?」
島田「ああ あれか…。」
容子「1つしかないんだよ それ。」
島田「ふ~ん。 ああ そう。」
恵達「できましたよ~!」
容子「おいしそうねえ。 みづえさん お世話さまですね。」
島田「これか…。」
恵達「食べましょう これ。」
クラッカーのひもを引く島田w
驚いて鶏の丸焼きを飛ばしてしまう恵達
柴田「やった!」
拍手する一同
恵里「ただいま! 何 やってるんですか?」
柴田「あ お帰りなさい!」
恵里「ただいま。」
容子「お帰り。」
島田「お帰り。」
恵達「よう!」
恵里「ただいま。 あ 病院の仲間 友達の祥子ちゃん。」
祥子「どうも…。」
恵達「あ 弟です。 姉え姉えが いつも お世話になり ご迷惑かけてるでしょう?」
祥子「はい。」
恵里「え?」
祥子「え?」
恵里「ん?」
容子「真理亜ちゃんは?」
恵里「もう少し 沖縄に いるみたいです。」
容子「へ~え。」
恵里「あれ? お食事会ですか? 今日。」
一同「乾杯!」
柴田「おめでとうございます。」
容子「おめでとう。」
恵里「ありがとうございます。 いろいろ ご心配 おかけしまして。」
恵達「ホントだよ。」
恵里「何がよ?」
容子「でも よかったよねぇ。」
恵里「はい よかったです。」
祥子「あの…。」
恵里「ん? 何? 祥子ちゃん。」
祥子「一人前になったら結婚するって その『一人前』ってのは 何をもって 一人前とするわけ?」
恵里「え?」
恵達「とういうのはさ 看護婦さんで こういうのが 出来たら 一人前だとかいうの あるの?」
恵里「う~ん 分からない。」
恵達「分からない? どうする?」
恵里「どうしよう…。 どう思う? 祥子ちゃん。」
祥子「私が 質問したんだけど。」
恵里「あ そうか。」
容子「あんたの場合さ 一生慣れないかも 一人前にはさぁ。」
恵里「え?」
容子「て言うだろうね。 真理亜ちゃんだったら。」
一同笑い
恵里「もう 容子さん…。」
古波蔵家
真理亜「ウッ!」
恵文「どうしたの? 真理亜ちゃん。」
真理亜「いえ… 今 何か 言いました?」
恵文「いや…。」
ハナ「誰も 何も言わんよ ね?」
勝子「ええ。」
真理亜「そうですか? なんか 電気が ビリッて…。」
勝子「でも 気持よさそうに 寝てたね。」
真理亜「はあ…。」
勝子「あ 真理亜さんも よかったら 手伝って。」
真理亜「あ はい。」
ハナ「恵文の そばにいたらね なまけ病が うつるからね。」
恵文「何か それは。」
真理亜「ハハハ チョット うつった気もする。」
恵尚「今 帰ったよ~!」
恵文「お帰り。」
勝子「お帰り。」
ハナ「お帰り。」
真理亜「お帰り… なさい。」
恵尚「ただいま ヘヘヘ。 いいね こういうの。 もう あのバカ 従業員 こき使ってからによ 休みの日に 呼び出すなっつうの。 終わったから 走って帰ってきた。」
那覇では どうやら 恵尚が 本気で 真理亜さんに 惚れてしまったようなのですが ま 考えても しかたがないので ほっておきましょうねぇ
一風館
容子「初めて ツアーのコーディネートを 企画から 任されて で『何の事故もなく ツアーが終わって』って『もう解散しました』って 成田から 電話もらった時かな。 ああ これで 私も 一人前だなああって思ったの。」
恵里「へ~え。」
容子「心配で 心配で 寝られなくて だから 成田から 電話が かかった時は 涙出てきてさ 会社で 跳びはねたなぁ!」
恵里「そうなんだ。 あ 柴田さんは?」
柴田「僕ですか?」
容子「まだ ないの?」
柴田「はい。 そんなこと ないですよ。 何言ってんですか。 僕の場合は チョット 今の会社に入ったの 不本意だったんですよね。 行きたい会社に入れなかったから。」
容子「そうなんだ。」
柴田「何年か たって ある日ですよ 居酒屋で 学生時代の友達と 飲んでたんですよ。 最初のうちは 愚痴っぽいこと言っていたけど いつのまにか 会社の自慢 してたんですよ。]
柴田「『すごいんだ うちの製品は』って。 その時 ふっと思ったんですよ。 ああ 俺は この仕事 好きになってるのかぁって。 その時かなぁ…。」
恵里「へえ いいお話ですね。」
柴田「ありがとう。 あ 島田さんは? お医者さんだったんだから 一番 恵里さんの参考になる…。」
島田「そもそも 医者なんて職業はね もう 最初から 一人前じゃないと 困るわけ。 半人前で 患者を診るんじゃ 患者はたまったもんじゃないしね。」
恵里「あ そっか そうですよね。」
島田「でも まあ あれだね 個人的には やっぱり あるなあ。 自分で手術をした患者のさ きれいになった レントゲン写真を 見た時には『ああ これで 俺も 一人前の 外科医だな』って 思ったな。」
恵里「へ~え。」
祥子「なんか 分かるなあ。」
恵里「うん。」
容子「みづえさんは どうなの?」
みづえ「そう… ここに下宿してた 学生さんがね ある日 夜遅く 私の部屋に来て 何 話したか 覚えてないけど 田舎の家族の事とか 将来の夢とか 不安とか 好きな女の子の事とかね しゃべっていったの 私は 黙って聞いてたんど]
みづえ「その子が 帰り際に『また 話にきても いいですか』と 言ってくれたの。『東京のお母さんみたいなのもんだから』って…。 フフフ 私 それが うれしくてねえ。」
恵里「皆さん あるんですね それぞれの一人前が…。 私たちの一人前は どんな時かな。」
祥子「う~ん。」
恵達「あれ?」
恵里「ん?」
恵達「終わり? 姉え姉え 何で 俺には 聞かないの? 何で?」
恵里「何でって だって あんた まだ 半人前さ。 なってないでしょ 一人前には。」
恵達「あ そう。」
みづえ「さあさあ 頂きましょうよ。 皆 それぞれに 取って下さい。」
容子「頂きま~す。」
恵里は 胸を高鳴らせていました。 一風館の人たちのように 自分が 一人前になる時には どんなことが あるんだろう。 そう思って ワクワクしていました
恵里「一人前か…。」
バーテン
遥「運命っていう訳ですか?」
文也「うん。」
遥「上村。 悪いけど 私 認めたくないな。 別に 嫉妬とかじゃないけど …認めたくないな。 おかしいよ 運命なんて。 運命で 人の人生が 決まってるんなら 医者なんか いらないんじゃないかな。」
文也「え?」
遥「私たちの仕事は 運命に 逆らう仕事なんじゃないのかな。 医学って そういうもんでしょ? 別に 2人の仲を裂こうなんて 思わないわよ。 今は 運命ごっこ してればいい… でも 私は 信じない。 いつか 壊れると思う。 私は そう思う。」
文也「でも 俺… 今の自分 嫌いじゃないんだ。」
遥「え?」
文也「恵里に会ってからの俺 嫌いじゃないんだ。 なんか 分からないけど 嫌いじゃないんだ。」
遥「私に そんなこと 言わないで 私だって 女の子なんだから。」
文也「あ ごめん。」
遥「帰るね。 また 誘うね 同僚として…。 断らないでね。」
文也「うん。」
北栄総合病院
看護婦「おはようございます。」
祥子「おはようございます。」
聡子「そういえば 古波蔵さん 今日から 出てくるのよねぇ。」
奈々子「そうですねぇ また 疲れる日々が 始まるのか…。」
聡子「元気になったのかしらねぇ。」
恵里「おはようございます。 おはようございます。 どうも おはようございます。 あ おはようございます。」
聡子「なったわね。」
奈々子「みたいですね。」
恵里「何がです?」
聡子「いえ…。」
恵里「あ お休み ありがとうございます。 これ 沖縄のお土産です。 はい どうぞ。 フフフ。」
奈々子「帰ってたの?」
恵里「はい。 はい サーターアンダギー おいしいよ 食べてね。 はい どうぞ。」
聡子「で 何? いいことでも あったの? その顔は…。」
恵里「はい ありました! でも まだ ないしょです。」
奈々子「は? 何よ それ。」
恵里「フフフ…。 今日から また よろしく お願いします。 あ それでですね 婦長と 佐々木さんに お願いがあります。」
聡子「お願い? なんか… 聞きたくない気がするな。」
奈々子「そうですね。」
恵里「私がですね 一人前の看護婦になったら 教えて頂きたいんです。」
奈々子「は?」
聡子「は?」
恵里「待ってますからね 私 頑張ります。 よろしく お願いします!」
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