2001年4月11日放送の【 連続テレビ小説「ちゅらさん」】9話のネタバレです。
現在は(2020年9月現在)NHKオンデマンドでも視聴可能です。
あらすじ
7年後、古波蔵(こはぐら)家は那覇市に移り住み、父の恵文はタクシーの運転手、母の勝子は市場で野菜売りをして生計を立てていました。恵里は高校3年生になりました。ある日、勝手気ままな生活をしていた長男の恵尚が帰ってきて、にがうりの形をした土産物の人形「ゴーヤーマン」を世界中に売ろうと言い出します。この提案に恵里は大賛成し、母・勝子やおばぁのハナ、弟・恵達もしぶしぶ賛成しますが…。
9話ネタバレ
連続テレビ小説 ちゅらさん 第9回 帰ってきた兄(に)い兄(に)い
恵尚「私が この度 企画し 制作 販売を 決意したのは。 『ゴーヤーマン』さ! どうね!」
恵里「それ…。」
恵尚「うん?」
恵里「結構 かわいいかもしれないね。」
恵尚「だろ? だろ!」
恵達「おいおい。」
恵文「恵尚…。」
恵尚「はい。」
恵文「その話… 乗った!」
恵文「おやじ!」
恵里「いえい! 『ゴーヤーマン』で ひともうけさ!」
恵尚「大金持ちさ!」
恵里「もっと近くで見せて!」
恵文「こっち こっち!」
恵尚「ヒット商品 間違いなしてえ!」
恵里「よかったね 兄い兄い!」
恵文「どうやって作るの?」
恵尚「それなんだけど 高校の同級生で 島袋ってヤツが プラスチック工場 小禄でやっててよ。 格安さぁ。」
恵文「ほう 格安か。」
勝子「お金なんて うちには ない。」
恵尚「だから 格安さ 格安。」
ハナ「格安でも お金は お金さぁ。」
恵尚「だからさ おばぁ アッという間に 回収できるんだからさぁ。 何とか かき集めてさぁ。」
恵文「そうだな。」
恵里「私も協力するよ 兄い兄い。」
恵尚「おう!」
恵達「チョット! 姉え姉えも お父さんも 冷静になろうよ。 兄い兄いには 悪いけどさ これ売れると思う?」
恵文「分からんさぁ。」
恵達「ゴーヤーマンだよ だって。」
恵尚「なるほど。」
恵達「は?」
恵尚「恵達の気持ちは よ~く 分かるよ。 ヒット商品っていうものはさ 初めは 必ず そうやって 反対されたもんさ。 全部 そうさ。」
恵文「おう なるほど。」
恵達「それとは 違うと思うんだ 俺は。」
恵尚「リスクというもんは 付きものなんだ。 これが また…。」
恵達「いや だから そうじゃなくて…。」
恵尚「ここだけの話だけどさ いろいろ 将来の展開 考えてるんだよねえ。」
恵里「何? 展開って…。」
恵尚「知りたいか?」
恵達「知りたくない 知りたくない。」
恵里「知りたいさぁ。 ねぇ お父さん。」
恵文「ああ 知りたいさぁ。」
恵尚「あ そう。 ハッハッハッハ。」
ハナ「恵尚 もったいぶらんで さっさと言いなさい。」
恵達「おばぁ!」
恵尚「おばぁに 言われちゃ しょうがないね。 ま とりあえず これを 土産物として 売り出すわけさ。 まあ 当然 売れるわけ。 うん。」
恵達「だから 売れないって。」
ハナ「恵達。」
恵達「何?」
ハナ「聞くだけ 聞いてあげれぇ。」
恵達「なんで?」
ハナ「聞くのは お金かからんさ。 続けなさい。」
恵尚「OK。 そこからが 勝負さ。 いろんなゴーヤーマンを作っていく。 いわゆる グッズ展開ってヤツだね。 まずは 小物 文房具 ゲーム。 そして 洋服まで 作れるわけ。」
恵里「そうかぁ!」
恵達「『そうか』じゃないだろ。」
恵尚「そして 次に くるのが…。」
恵達「来ないって…。」
恵尚「アニメ化だ!」
恵里「アニメ?」
恵尚「まずは 漫画本 そして テレビ 映画へと発展していくさぁ」
恵文「ほう。」
恵達「お母さん…。」
恵尚「そして そして 最終的には…!」
恵里「最終的には?!」
恵文「何だ?」
恵尚「世界さ… 世界を目指すのさ!」
恵里 恵文「おう!(拍手)」
恵達「じゃ おやすみ。」
勝子「おやすみ。」
恵尚「スゴイくないか? 恵里。 ゴーヤーマンの人形をさ アメリカやロシアの子供達が持って遊ぶんだよ。 そしたらさ 沖縄を世界に広める事になることになるかもしれん。 そうだろ?」
恵里「うん スゴイさぁ!」
恵尚「おやじさん そしたら おやじさんは プロデューサーさぁ。」
恵文「そうかねぇ プロデューサーねぇ。 何 それ?」
恵尚「俺も よく分からん。 でも とにかく偉い人さぁ。」
恵文「そうか。 いや 参ったね これは テレビなんかも 来るかね?」
恵尚「来るさ もう バンバン来るよ。 アメリカのテレビも 来るよ。」
恵文「イングリッシュも 勉強しとくかね?」
恵尚「そうだね。」
恵里「そうなったら 楽しいねぇ。」
恵文「そうだね 楽しいねぇ。」
恵尚「なるさぁ!」
恵文「そうかぁ 今日は 楽しいねぇ。 歌うか。」
恵尚「歌おう。」
恵文「歌っちゃうかあ。」
恵尚「歌っちゃおう。」
恵里「私 踊るよ。」
恵尚「そういえば 野球どうだった?」
恵里「勝ったさぁ 当然さぁ。」
恵尚「よし いい事づくめさぁ。 夢に向かって走ろうねぇ!」
恵里「はい~!」
恵尚「恵文さん ミュージック スタート!」
恵文「あい! OK!」
恵文の三線 恵尚の口笛 恵里の踊りが始まるw
古波蔵家の外
男「お かなり酔うてるなあ。 いい事あったはずよ 古波蔵家は。」
晩餐が終わり恵里と恵達の部屋
恵里「恵達。 また 寝たふりして この子は…。」
恵達「俺は 知らないからな。」
恵里「何が?」
恵達「何がってね 本気で あんなもんが 売れると思うのか 姉え姉えは。」
恵里「それは 分からんさぁ。 でも 可能性は ゼロじゃないでしょ?」
恵達「そりゃ そうさ。 でも 限りなくゼロに近いね。」
恵里「あんた 面白くないなぁ。 女にモテないよぉ。」
恵達「ほっとけ。」
恵里「でもさぁ ゴーヤーマンの話 してる兄い兄いは 楽しそうだったね。 応援してあげたいさぁ。」
恵里「あんただって そう思うでしょ? 大体あんたが1番 兄い兄いの事 好きだったさぁ 小さいころから。 いつも 『兄い兄い』って くっついて歩いてさぁ」
恵達「それと これとは 違うだろ。」
恵里「一緒さぁ!」
恵達「もう 知らん。」
恵里「まったく もう…。 てれ屋さんかぁ?(くすぐる)」
恵達「やめろ! やめろ!」
恵里「ヤダ!」
恵達「イヤ~!」
恵里「ヤダね!」
恵文と恵尚
恵文「恵尚飲め!」
恵尚「おやじさんこそ ホラ!」
恵文「でも ゴーヤマンとは いいアイディア。 さすが わが息子。」
恵尚「出来が違うってか。」
恵文「あれ にぎやかだね あっちも。」
恵尚「そうだねぇ。」
恵文「こっちも 負けずにいくか!」
恵尚「やりますか!」
勝子「チョット 待って!」
恵尚「ん?」
勝子「宴たけなわではございますが こんなお金 どう考えても 無理!」
恵尚「え? でもさぁ…。」
恵文「何とかならんかねぇ? 世界も待ってるわけだしさぁ ゴーヤーマンを…。」
恵尚「そうそう。」
勝子「残念ながら なりません。」
恵文「でも 世界がさぁ。」
勝子「恵文さん!」
恵文「はい…。」
ハナ「さてさて…。 今日は 楽しい夜だったねぇ。 いい夢 見て 寝ようねぇ。」
古波蔵家 朝食
勝子「ほら 遅れるよ 恵里。」
恵里「うん。」
遠くで恵尚が叫んでいる
恵尚「あ~あ…。」
便乗して恵文もw
恵文「あ~あ。」
勝子「ほら 早く食べなさい。」
仕事をサボって三線を弾く恵文w
恵文「♪『正義の味方のゴーヤーマン 味は苦いが いい男』。 金かぁ…。 どうにかならんかねぇ。」
学校帰りにゴーヤーを愛でる恵尚を見かける恵里w
恵里「兄い兄い…。」
古波蔵家
恵里「ねえ 何とかならんの?」
勝子「無理無理。」
恵里「お母さん…。」
勝子「邪魔。」
恵里「ねえ おばぁ。」
ハナ「ほれ。 おいしいね?」
恵里「うん おいしいよ。」
ハナ「そりゃ よかったねぇ。」
恵里「だから おばぁってば…。 ねえ お母さん…。」
勝子「私だって 何とか力になってあげたいけど 無理なのよ。 恵里も 子供じゃないんだから 分かって。 ね?」
恵里「だって かわいそうさぁ 兄い兄い。」
勝子「手伝わないなら あっちへ行って。」
夜 恵尚の部屋
恵尚「やっぱり 駄目だったさぁ。 何とか お前の力で 皆をさ 楽にさせて あげたかったけど 駄目だったさ。 ごめんな…。」
恵尚の独り言を聞いていた勝子
沖縄県大会2回戦
今日は2回戦 試合は 激しい 点の取り合いで 接戦のまま 9回の裏…。
ツーアウト ランナーなし バッターは 4番の誠です。 気張れよ~!
恵里「うち 勝ってる? 負けてる?」
琉美子「同点同点 13対13。」
恵里「誠! 打て!」
琉美子「キャプテン! 誠!」
恵里「いけ~!」
古波蔵家
恵尚「え?」
勝子「これが うちの全財産。」
恵文「勝子…。」
勝子「あんたや恵里や 恵達のために コツコツ ヘソクリしてたのよ。」
恵文「へえ そんなのが あったのか?」
恵文「いいの?」
勝子「うん。」
恵文「俺 必ず 倍にして いや 100倍にしてみせるさぁ。」
勝子「楽しみにしてる。」
恵尚「うん。 ありがとう。」
ハナ「恵尚。」
恵尚「何? おばぁ。」
ハナ「これは おばぁのヘソクリさぁ。」
勝子「おかあさん 本当にいいんですか?」
ハナ「いいさぁ。」
恵尚「おばぁ ありがとう。 ありがとう。 俺 絶対 成功させてみせるからさぁ。」
ハナ「ああ。」
勝子「うん。」
恵尚「やった~!」
沖縄県大会
恵里「ミート ミート!」
微妙な当たり
2人「あ~あ…。」
イレギュラーバウンド
爆走する誠
恵里「いけ いけ~!」
その後もイレギュラーな動きを続けるボールw
そして まさかのランニングホームランw
審判「セーフ!」
恵里 琉美子「やった~!」
この日は いい日でした 皆が 夢を見て 夢に向かって まっしぐらでした。 はぁ…
恵里「甲子園 行こうね~!」