観光協会
ヒロシ「アキちゃんは気にしなくていいよ。」
まごころ第2女子寮
アキ「そうはいかねえです! おらとユイちゃんは 一蓮拓郎(いちれんたくろう)です!」
観光協会
ヒロシ「托生(たくしょう)ね。」
まごころ第2女子寮
アキ「二束三文でやっていうんです!」
観光協会
ヒロシ「…二人三脚かな? うん ありがとう。 元気は元気なんだけど 学校行ってないんだ。 おふくろと交代で 親父の看病してて ちょっと休んだら 生きづらくなったみたいで…。 何しろ こっちじゃ有名人だろ?」
回想
ユイ「ごめんね アキちゃん。」
アキ「そしたら おらも行ぐの やめるか。」
ユイ「駄目! それは駄目! アキちゃんは行って! 大丈夫。 必ず すぐ行くから。 ね?」
回想終了
北三陸駅
「あれ 北鉄のユイちゃんでねえ? んだよね。 ユイちゃんだよね! じぇじぇじぇ! あの 握手 握手。 行ったよ 夏の海女カフェ! 海女~ソニック? あれ 東京さ行ったんでねえの? もう帰ってきたの? ねえねえ ねえねえ ちょっと まだ話してるべ。 逃げる事ねえべ。 なっ カラオケ行くべ。」
「何だよ この野郎…。」
磯野「よせよ。 彼女 嫌がってるだろ。」
「覚えてろよ。」
磯野「覚えてるさ!」
磯野「普通科の先生が嘆いてたど 学校さ来ねえって。 学科は違うけど 先生 ある意味 潜水土木の生徒より ユイちゃんの事が…。 何だ この野郎。」
吉田「よせよ。 彼女 嫌がってるだろ。 あれ?」
(その場を去るユイ)
喫茶・リアス
吉田「はあ… なんとかしてやりてえ。」
大吉「はあ… なんとかしてやりてえ。」
春子「はあ…。 だから それが重いっつってんの。」
大吉「何がよ?」
春子「ほっといてやんなよ。 ほとぼりが冷めるまでさ。」
大吉「いつよ?」
春子「いつって?」
大吉「いつ ほとぼりが冷めるのよ! いつになったら ユイちゃん 前みたいに 北鉄さ乗ってくれるのよ! 爽やかな笑顔 振りまいてくれるのよ!」
春子「私に当たんないでよ!」
吉田「すいません。 おらたちには その… 微妙な女心は分かりません。 逆に『今!』言ってもらえれば そのタイミングで慰めますよ…。(泣き声)」