権藤家
源蔵「あと1年だ。渡さねば家族の縁を切るとまさに伝えろ」
源蔵「念のため再婚相手も見繕っといた選んでおけ」
茂兵衛「絹子は病状が回復して・・・」
無視して行ってしまう源蔵
古山家
回想
館林「本気で音楽家になるつもりだったの?ちゃんとした音楽理論も学んでない。演奏できるのはハーモニカと卓上ピアノだけの君がどうして音楽家になれるの?」
館林「君モーツァルトのつもり?確か6歳で宮殿で演奏し、8歳で交響曲を書いた。君はどうだ?」
館林「夢はいくらでももちたまえ、ただ人間身の程を知ることも大切だよ」
回想終了
館林の言ったことが頭に浮かんで曲を書けない裕一
三郎とまさ
まさ「兄さんが来てんの、客間に通した」
三郎「こんな時間に?」
裕一の部屋に訪れる三郎
三郎「おい、いいか?」
裕一「うん、何?」
三郎「実はな、さっき茂兵衛さんが来た」
裕一「まさか、また養子の話し?嫌だよ僕」
三郎「音楽家になりてえのか?」
裕一「古山田先生のような西洋音楽を作曲する音楽家になる」
三郎「おっきな夢だな」
裕一「え?父さんは無理だと思ってるの?」
三郎「おめーは長男だ、家を継ぐことは考えたことねーのか?」
裕一「音楽家になれって、好きなこと得意なことに力尽くせって言ってくれたじゃない」
三郎「成長すっと変わる場合もあんだろう」
裕一「変わらない!逆に日々募ってる」
三郎「とはいえ、落第すんのはどうかと思うがな」
裕一「ごめん」
三郎「おめーの気持ちは分かった。おめーの夢は俺の夢でもある。頑張れ!」
裕一「ありがとう」
布団の中で茂兵衛との会話を思い出す三郎
回想
茂兵衛「もし、養子に出さなければ権藤家と古山家は絶縁だ。頼む!」
回想終了
三郎「まさ、いいのか?」
まさ「私は古山家の人間です」
学校
教師「古山!」
夜遅くまで頑張っても全く曲が書けませんでした。
教師「お前このままでは」
裕一「落第?」
教師「退学だぞ」