【 連続テレビ小説「エール」】24話ネタバレ

二階の梅の居る部屋に入ってしまう裕一

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梅「うわ~!」

裕一「おおっ! おっ…。」

梅「何やっとるんですか! 不法侵入ですよ。」

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裕一「えっ… ごめんなさい。 えっ… あれ? み み… みんなは?」

梅「吟は 東京へ行くための買い物。 ほかは軍に納品しに行った。」

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裕一「あ~ そう…。]

梅「びっくりした~。」

裕一「う… 梅ちゃん 何してんの?」

梅「姉に詩を書けと言われました。」

裕一「あ~ そう。 か… 書けた?」

梅「質問があります。」

裕一「はい。」

梅「作曲って どうやっとるんですか?」

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裕一「うん? 何で そんなこと知りたいの?」

梅「質問に質問で返さないで下さい。」

裕一「すいません。 う~ん 曲 作る時か… う~ん…。 まっ 大体 何か きっかけあったら こう バ~ンって曲が降ってくる感じ?」

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梅「うんうん… 例えば?」

裕一「ほら この間 うちの父さん来たでしょ? 久しぶりに いびき聞いたら 『あ~ これだ!』っていう そういう…。 参考になる?」

梅「全くならん。」

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裕一「だよね。 でも 他に言いようないよ。 何で そんなこと知りたいの? ほら… 2人だけの秘密にすっから。」

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裕一「はあ~ 16歳! すごいね!」

梅「うん… 16歳で賞を取る子がいるのに 私は 1度も最後まで書けたことがない。 面白くないとか ありきたりだって気がして…。

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梅「裕一さん さっき バ~ンと降ってくるって 言っとったけど どんな感じ?」

裕一「う~ん… 何か きっかけあったら こう 1曲まるまる書くことが多いかな。」

梅「はあ… やっぱ そうなんだ。 駄目だな~ 私。」

裕一「梅ちゃんね… 僕 1度 音楽 諦めたことあったんだ。」

梅「えっ?」

裕一「家庭の事情だったんだけど… 復帰した。 何でだと思う?」

梅「いいレコードに出会った。」

裕一「フフフ… いや~ それなら かっこいいんだけどね。 失恋。」

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梅「ハハハ! うそ… そんなこと?」

裕一「うん… いろんな人から 音楽学校出ないと プロの作曲家には なれないって言われ続けた。 でも 今 プロになる道が… 最後のチャンスが目の前に広がってる。」

梅「何で? 何で そんな時に こんなとこにいるの?」

裕一「だって… 音さんいないと 曲 書けないんだ。」

梅「えっ?」

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裕一「ものを作るには 何かのきっかけとか つながりが必要なんだ。 ほら 梅ちゃん 今 自分の中から出そうとしてっけど 書けないなら ほら… 外に 目 向けてみっといいかも。」

梅「あっ…。」

裕一「うん。」

梅「うん なるほど… 参考になった。」

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裕一「あっ よかった。 いや~ 本当に いきなり すみませんでした。 お邪魔しました。」

梅「しっかりしとるね。安心した。 お姉ちゃんの歌詞 書いてみる。」

裕一「頑張って。 失礼します。」

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馬具を卸した帰りの同中

音「新しい馬具 気に入ってくれとったね。」

光子「最近 発注が少ないから 品質がよくないとね。」

音「うちがあるのは岩城さんのおかげだ。」

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光子「あっ そうだ…。 お墓参り 行かない? 音の報告もしなきゃいけないし。」

音「うん。 岩城さんは?」

岩城「あ~ 仕事があるもんで 先に。」

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音「薄情だな~。」

光子「岩城さん 月命日には必ず行っとるのよ。」

安隆の墓

光子「何か お願いした?」

音「えっと…結婚が認められますようにと 私も留学できますようにと うちの商売が引き続き うまくいきますようにと お姉ちゃんに いい縁談がありますようにと 梅が もっと素直になりますようにと それから…。」

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光子「ハハッ… 多すぎ! フフフ。 お父さん 困るわよ。」

音「そうかな? 頼むのは タダだよ。」

光子「まあね。 さみしくなるな…。 音がいなくなると さみしくなる。」

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音「外国行ったって 東京行ったって 私の故郷は ここしかないんだもん。 帰ってくる。 だから…。」

光子「音… 忘れないで。 お父さんも お母さんも あなたをいつも見守ってる。 絶対に忘れないでね。」

音「うん。」

光子「幸せになるんだよ! 約束だからね!」

音「うん! うん! うん!」

光子「フフフ…。」

関内家

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音「『バンジヨシ スグカエレ チチ』。 よかった!」

吟「おめでとう!」

光子「演奏家 どうするの?」

裕一「あ~ もちろん やって帰ります。」

光子「終わったら 音の入試試験もあるけど。」

裕一「試験が優先です。 あっ 僕 先に帰って いろいろ整えておきます。」

音「御手洗ティーチャーが『ミーの推薦もあるし 絶対オーケーだ』って」

光子「はあ~ しかし 本当よかったわ! あの男…。 口だけと思っとったけど…。 フフフ…。

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