服屋
純「なにがいいかな」
愛「いや 僕は別にいいですよ」
純「これが いいかな あ これ 可愛いじゃん!」
愛「いや ちょっと 派手すぎますって」
純「いや そんなことない 見てみて!」
純「あ ごめん」
カフェ
愛「おいしいですね」
純「大丈夫?」
愛「全然 大丈夫です こういうのにも 慣れないと…」
純「気持ち悪いの?」
愛「大丈夫です」
純「でもさ この料理なんかより 愛くんが作ってくれる料理のが 全然おいしいね」
愛「そんな」
純「やっぱ レストランにしたら? 愛くんなら すぐ 一流シェフになれるんじゃない? ごめん 今日 職探しの話し なしだったね」
えーと なんか 話題を探せねば…
愛「あの 純さん」
純「ん?」
愛「仕事のことなんですけど 僕の弱点を逆手にとるってのは どうでしょうか?」
純「ん? どういうこと?」
愛「ギャンブルをすると 相手の待ちとか 読みとか 分かるんで 負けたことないんです 実は…」
純「なんか でも… そういう 良くないっていうか…」
愛「そうですよね」
海
愛「やっぱり 海は気持ちいいですね」
純「うん」
愛「あれ? そう思わないですか?」
純「ちっちゃい頃から 宮古の海ばっか 見てたからさ なんか この海が 同じ海だとは 思えなくてさ」
愛「そんなにキレイなんですか 宮古の海って」
純「すっごい キレイだよ 愛くんにも 絶対見せてあげたいって感じ」
愛「へー 見てみたいな」
こうしてると 普通のカップルと同じなんだけどな
男「すみません シャッター 押してもらえますか?」
愛「あ いや あの…」
純「あ あの 私がとります」
男「あ お願いします 観覧車 バックにお願いします」
純「はい 分かりました いきますよ はい チーズ! あ 良い感じかも? どうですかね?」
男「あぁ 良い感じです」
女「はい」
男「ありがとうございます」
純「とんでもないです」
女「ありがとうございます」
純「どういたしまして」
愛「すみません」
純「謝んないでよ」
愛「すみません」
純「あ 私たちも 写真とろうか?」
愛「いや いいですよ」
純「いいじゃん 二人でとったことないんだしさ いくよ せーの いとし あ 笑顔ヘタすぎ ちょっと もう一回」
オオサキプラザホテル
ロビー
おじぃ せっかくのデートなのに 何だか 疲れてしまったよ 昨日は
純「いらっしゃいませ いつも ありがとうございます お荷物 お持ちいたしますよ 今日も お泊りですか?」
客「うん」
千香「いらっしゃいませ」
純「お荷物 こちらに 置かせていただきます お泊りの佐藤様です」
千香「ありがとうございます 佐藤様 下のお名前も教えていただけますか?」
客「俺は佐藤じゃないんだけど」
千香「え?」
純「え?」
千香「申し訳ございません」
純「あの すみません もう一度お名前を…」
桐野「いつもありがとうございます 斎藤様 大変失礼をいたしました 本日から 2泊 ツインルームのシングルユースでございますね」
客「ああ」