宿泊部
純「あの お話って 何でしょうか?」
米田「また お客様から クレームが 入った」
純「え?『ベルガールが 仕事中 イチャイチャしています 不謹慎ではないでしょうか』」
米田「覚えがないか? 狩野?」
純「ありますけど でも あの イチャイチャしていたんじゃないんです」
米田「言い訳はいいんだよ これで 一体 何回目だ お前のおかげで 宿泊部全体に 緊張感が ないと誤解されるんだ 反省して 報告書 書いておけ」
ロビー
純「い いらっしゃいませ」
おじぃ あれから 仕事をしていても 何か人の目が気になって アンケート用紙を書いてるお客さんを見ると 自分へのクレームじゃないかと 思っちゃうんだよね
自宅
どうしたらいいの おじぃ 毎日トホホだよ 私は
愛「ただいま 戻りました」
純「お帰り」
愛「すみません 遅くなっちゃって」
純「ううん」
愛「今すぐ ご飯の準備しますから」
純「あ 今日ね 豚まん 買ってきたんだ 愛くんの分も」
愛「じゃあ スープだけでも作りますよ 座っててください」
純「あ ごめんね」
愛「純さん」
純「ん?」
愛「仕事で何かありましたか?」
純「いやいやいや いや 何もないけど」
愛「そうですか」
あー ダメだぞ 今日のこと 思い出しちゃ と思えば思うほど 思い出してしまう
純「あ ごめん 私 トイレ」
あー 結局 トイレに逃げ込んじまった
愛「純さん」
純「なに?」
愛「いつでも 言って下さいね 僕にできることがあったら なんでも言って下さい」
純「うん 大丈夫 愛くんは 自分の仕事のことだけ 考えて」
愛「はい」
ごめんね あんたに心配かけるわけには いかんのだよ