ロビー
純「あの! すみません ちょっと待って下さい 私からもお願いします なんとか2人の結婚を 許してもらえないでしょうか?」
靖鷹「あんたには 関係ないだろ? 大体 このホテルもホテルだ なんで あんな式 引き受けたりするんだ?」
純「でも 明日の式は娘さんが一生懸命考えた本当に良い式なんです おとうさんへの感謝の気持ちだけじゃなくて 彼と一緒になって 絶対幸せになってやる って そういう なんですかね 覚悟とか 決意があふれてるんです そんな ステキな式に おとうさんが出ないなんて 私 納得できないんですよ イヤなんです あ… 担当者として すみません」
四郎「私は 娘が 初めて 立ち上がって小さな足で こっちに よちよち歩いてくるのを見て 自分はなんて幸せなんだって そう思った あの子の手をとって 歩きながら 誓ったんだよ 何があっても この子を 不幸にするわけには いかん って」
回想
善行「純! 何してんのや お前 探し回っとたんや!」
回想終了
四郎「だから あんな男との結婚は 絶対に許すわけには いかんのだ」
純「実は 私も結婚するんです」
四郎「え?」
純「でも 式は挙げません 父親に勘当されているんで なんで ブライダル担当 やってんだ? って言う話しなんですけど きっと ウチの父も おとうさんと同じような思いを してると思うんです 彼と結婚したって絶対に幸せになれるわけないって」
四郎「だったら そんな結婚は…」
純「でも 結婚って 幸せになるために するものではなくて もしかして この人となら 不幸になっても 良いって そう思えるような人とするもんなんじゃないかな?って きっと 今思いました… すみません」
四郎「バカバカしい」
自宅
愛「大丈夫ですよ」
純「なんか 勘当されてる私が言っても いまいち説得力がないような気がして」
愛「そんなことないです 純さんの思いは 必ずおとうさんに 届いてるハズです」
純「そうだよね 1人娘の結婚式なんだし」
愛「明日は 朝から 大変なんだし たくさん食べて ゆっくり休んでください」
純「うん ありがとう 今日も愛くんのクリームシチュー おいしいよ」
愛「おかわり ありますからね」
純「うん」
誠「どうでもいいけど 自分たちの結婚のこと 少しは考えたら? 引っ越し先は 決まってへんし 婚姻届けもまだ なんやろ? 苗字どうするかも決めてへんから つまりあんたらはな 現実逃避してんねん そう! 逃げてんねん 逃げてんねん」
そういう あんたは いつまで 居る気だよ? なんか この頃 ノビノビしちゃってるけど?