リビング
糸子「5分やで 忙しいんやさかい。」
栄之助「そらもう 分かってます。 いやねえ 譲から先生の話は よう~聞いてたんです。 先生 あれでしょ? 戦争中 譲の ひいじいさん 助けてあげはったんでしょ? 金糸の入った生地100反 さばいて あげはったんでしょ?」
糸子「古い話やな。」
栄之助「感動しましたわ。 世の中には 立派な人も いてはるもんやな思て。」
糸子「お客が先や。 あんた はよせな 5分 終わんで。」
栄之助「あ… そら あかん! あの… ちょっと 見て頂きたい物が あるんです。」
糸子「へえ~! おもろい生地やな?」
栄之助「糸子先生! お願いします! 助けて下さい!」
糸子「何や?」
栄之助「僕 間違えて これ 100反も 仕入れてしもたんです!」
糸子「はあ?!」
<また100反かいな>