連続テレビ小説「なつぞら」第124話「なつよ、新しい命を迎えよ」【第21週】

なつ「ん?」

富士子「赤ちゃんが生まれるの。」

なつ「うそ!」

剛男「それが本当なんだ。」

泰樹「うん。」

富士子「つい最近 分かったばかりなんだわ。」

なつ「なして すぐ教えてくれないの!」

剛男「だから なつには 東京行って知らせるべって。」

なつ「えっ…。 で いつ生まれるの?」

富士子「今年の秋だって。 なつが春で 夕見子が秋。」

なつ「へえ~ したら 同い年でないの!」

富士子「そうだわ。 まるで あんたら2人と おんなじだわ。」

なつ「うれしいわ!」

坂場「おめでとうございます。」

剛男「あっ ありがとう。」

なつ「したら 雪次郎君も大喜びでしょ。」

富士子「それが大変みたい。」

なつ「えっ 大変?」

雪月

とよ「あんたね 仕事仕事って うちの跡取りに何かあったらどうすんの!」

夕見子「はあ? 誰が 跡取りって決めたんですか? 私は 跡取りを産むつもりはありません!」

とよ「産むつもりはなくても 生まれてきたら そりゃ もう立派な跡取りなんだわ! 男でも女でもね!」

雪次郎「ばあちゃん やめてくれや! 俺が 仕事に行っていいって言ってるんだも。」

雪之助「雪次郎 これは もう お前だけで 決めていいことじゃねえべや。」

妙子「夕見子さん どうしても 仕事を続けたいって言うなら 私を殺してからにしてちょうだい!」

雪次郎「そったら問題でもねえべ!」

とよ「いい覚悟だ。 継がせる気がないなら この店 潰してから行けばいいべ!」

雪次郎「勝手に潰すな!」

夕見子「はあ~?」

雪之助「諦めれ 雪次郎。 これは もうな 男には止められんわ。」

雪次郎「おやじ… おやじ!」

夕見子「嫌~!」

雪次郎「おやじ!」

夕見子「嫌~!」

坂場家

リビング

なつ「夕見 大丈夫?」

富士子「ハハ 大丈夫さ。」

なつ「まあ そうだね。 みんな うれしいんだね。」

富士子「うん。」

泰樹「それだけじゃねえんだ。 照男にも できたんじゃ。」

なつ「えっ… 子どもが?」

剛男「実は そうなんだ。」

なつ「まさか 照男兄ちゃんにもできたの!?」

富士子「まさか! 照男じゃなくて 砂良さんにだわ。」

なつ「そんなことは分かってるよ 母さん。」

富士子「えっ? あ… そうね。」

なつ「えっ 2人目?」

泰樹「そうじゃ。 来年の1月に生まれる。」

なつ「あ… したら冬かい? すご~い!」

富士子「本当に 不思議なこともあるもね。」

坂場「ちょっとした ベビーブームですね。」

泰樹「まあ 牛には よくあることじゃ。」

剛男「いや 牛舎の話ではないですから。」

坂場「ハハハハ…。」

なつ「じいちゃん 牧場はどう?」

泰樹「牧場は もう照男のもんじゃ。 菊介も砂良さんもおる わしのやることは もうない。」

なつ「じいちゃん…。」

泰樹「照男が立派に わしの夢を継いでくれた。 ハハハ…。」

(ブザー)

なつ「誰か来た。」

坂場「今度は誰だろ。 は~い。」

玄関

咲太郎「よっ!」

光子「こんにちは。」

坂場「あっ お義兄さん 光子さん。」

富士子「あら。」

坂場「あ… どうぞ。」

リビング

咲太郎「あれれ これはまた 皆さん おそろいで!」

剛男「咲太郎君 どうも。」

咲太郎「こちらこそ ご無沙汰してます。」

光子「北海道から出ていらしたんですか?」

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