連続テレビ小説「なつぞら」第129話「なつよ、優しいわが子よ」【第22週】

<3年がたち 昭和47年の9月になりました。>

昭和47(1972)年9月

坂場家

リビング

<優は4歳。>

テレビ『ヤベの回し蹴り 決まった! 挑戦者はどうだ!? 倒れない 倒れない! ヤベ もう一発 会心の一撃 決まった!』。

<『キックジャガー』は 見事に大ヒット 放送は 長く続いていました。>

優「キックジャガー!」

なつ「キックジャガー! 今度こそ お前を やっつけてやる!」

優「よし かかってこい!」

なつ「行くぞ~!」

優「えい!」

なつ「うわっ…。」

優「えい!」

なつ「おおっ… やられた…。」

道中

優「ママ足痛い。」

なつ「えっ?」

保育園

<優は3歳から やっと保育園に入ることができました。>

なつ「行ってきます。」

優「行ってらっしゃい。」

<しかし 保育園は 夕方の6時までで…。」

茜 明子「優ちゃん。」

優「茜さん!」

<なつの帰りが遅い時は 今でも 茜さんちで過ごしています。>

東洋動画スタジオ

テレビ班 作画室

「すいません あの 真空蹴りのカットなんですけど チェックお願いしていいですか?」

なつ「あ…。 う~ん… これは預かるから 今日は帰っていいよ。」

「あ… すいません。」

なつ「うん。 堀内さん すいません 先に失礼します。 直しは持って帰りますから。」

堀内「うん 分かった。 お疲れさま。」

なつ「お疲れさまでした。 お疲れさまです。」

下山家

玄関

なつ「こんばんは。」

優「ママ お帰り。」

なつ「優 ただいま。 茜さん また遅い時間まで すいません。」

茜「優ちゃん 明子と一緒に ごはん済ませといたから。」

なつ「いつも 本当にすいません。」

茜「いいわよ 食費も もらってるんだから。」

道中

優「ねえ ママ。」

なつ「うん?」

優「公園で遊んでいこうよ。」

なつ「え? 優ちゃん もう暗いよ。 幽霊出るよ。」

優「ゆうれい?」

なつ「うん。 暗いお外で遊んでると 怖~い幽霊が出てくるんだから。 かわいい子は食べちゃうぞ~って。 ハハ… 早く帰ろう。 ママ お仕事しなくちゃいけないから。」

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