連続テレビ小説「なつぞら」第32話「なつよ、雪原に愛を叫べ」【第6週】

柴田家

詰め所

剛男「今 何て言いました?」

泰樹「照男を なつと結婚させると言ったんじゃ。」

富士子「何 バカなこと言ってるの。」

泰樹「バカなことじゃない。 できないことじゃねえだろう。」

剛男「できないことでは ないでしょうけど… できないでしょう 本人たちが。」

泰樹「照男には ず~っと前に話してある。」

剛男「えっ?」

富士子「はっ?」

泰樹「嫌だとは聞いとらん。」

富士子「何 勝手なこと言ってるの!」

剛男「富士子ちゃん ここは 一旦 落ち着こう。 ね。 それで なつにも話したんですか?」

泰樹「なつには まだた。」

剛男「ああ~ よかった…。」

泰樹「何が いんだ?」

剛男「いや なつに どんな顔したらいいか 分からなくなりますから。」

富士子「照男は いいんですか?」

剛男「まあ 照男は大人だから…。」

なつ「子どもですよ 私たちの。 私たちに相談もなく そんなこと。」

泰樹「だから 今 相談してるべ。 お前たちは反対なのか?」

剛男「反対も何も…。」

富士子「考えてもなかったわよ。」

泰樹「考えろ。 それが 一番いいと思わんか?」

富士子「父さん 何を怖がってるの?」

泰樹「怖がる?」

富士子「なつが 本当のお兄さんに 会ったからかい? そんで なつが 東京に戻ると 言いだすとでも思ったんですか?」

泰樹「そんなことじゃない。 なつと照男が もし それを望むなら それに越したことはないと思わんか? きょうだいを捨てなくても 柴田なつになれるんだ。」

なつ『ただいま。』

剛男「あっ なつが帰ってきた。」

富士子「とにかく なつには 変なこと言わないで下さいよ。 今の話は 聞かなかったことにするから。 あんたも いいわね?」

剛男「うん。」

なつ「ただいま。」

富士子「お帰り。」

剛男「お帰り。」

なつ「何さ 3人そろって…。 どしたの? 何かあった?」

<なつよ それを聞くな。>

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク