連続テレビ小説「なつぞら」第32話「なつよ、雪原に愛を叫べ」【第6週】

列車

雪次郎「おっ なっちゃん おはよう。」

なつ「おっ おはよう。」

雪次郎「あっ! 夕見子ちゃん おはよう!」

<夕見子ちゃんは 勝農とは反対に 街の高校に通っています。>

雪次郎「夕見子ちゃ~ん…! 気付いて… 夕見子ちゃん…。 君の名は!」

なつ「今 呼んだべさ。」

十勝農業高校

畜産科

太田「冬乳で作るバターは 夏乳で作るバターに比べて 色が白~くなるべ。 放牧されて 青草を食べた牛の乳は黄色っぽい。 バターの風味も 夏は強~く 冬は強くない。 どっちが いいバターかは 好き好きだ。」

(笑い声)

太田「手 動かせよ。」

一同「はい。」

雪次郎「なっちゃん。」

なつ「うん?」

雪次郎「そういえば うちの父ちゃんが なっちゃんとこの牧場は いつんなったら バターを作るんだって 気にしてたわ。」

なつ「おじさんが?」

雪次郎「うん。 地元のバターを使ったお菓子を 考えてるみてえだ。」

なつ「バターを作っても 流通させる方法がないとね。」

雪次郎「うちの店なら 喜んで買うけどな。」

良子「雪次郎君は そのために ここへ入ったんじゃないの? 自分で作ればいいべさ。」

なつ「そだよね。」

雪次郎「だけど 牛飼いになるのは大変だべ。」

良子「それなら… 牛飼いの娘と結婚すれば早いべさ。」

雪次郎「夕見子ちゃんとか…?」

良子「はい?」

雪次郎「いや… それなら なっちゃんが作ってくれた方が 早いべさ…。」

なつ「うん… 私も 作りたいなとは思ってるけどね。 いつかは…。」

雪次郎「疲れた。 なっちゃん 交代。」

なつ「はい。」

山田家

天陽「なっちゃんは 漫画映画を作りたいのか?」

なつ「えっ?」

天陽「兄ちゃんが 手紙で そんなようなこと書いてたから。」

なつ「見せてもらっただけだって 作ってるとこを。 そう話したしょ。」

天陽「うん。 そこが 今度 大きな映画会社と 一緒になったって。」

なつ「ああ そんなこと言ってた。」

天陽「うん。 兄ちゃんも 結局 その会社の試験受けて 採用されたらしい。」

なつ「えっ 陽平さんも入ったの?」

天陽「うん。」

なつ「漫画映画作るんだ これからも…。」

回想

仲「本当だよ。 ちゃんと勉強すれば アニメーターになれると思うな。」

回想終了

天陽「それで… もし なっちゃんも来たいなら 相談に乗るって。」

なつ「えっ? 行けるわけないしょ 私が!」

天陽「牧場があるから?」

なつ「えっ?」

天陽「捨てられないのか?」

なつ「捨てるとか 捨てれないとかって…。 牧場をやりたいからに決まってるしょ。 映画は 見るだけでいいのさ。 ねえ いつ行こうか? ディズニーの映画。」

天陽「いつでもいいよ。」

なつ「楽しみだなあ…。」

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