連続テレビ小説「なつぞら」第66話「なつよ、アニメーターは君だ」【第11週】

中庭

なつ「何ですかね あれ!」

茜「あれって?」

なつ「漫画の皆さんって 私らが漫画みたいじゃないですか。 それに お母さん 昔 こんな漫画映画を作ってたって 自分の子どもに誇れって何ですか? それって もう その時に アニメーターを 辞めてるってことじゃないですか!」

茜「違うの?」

なつ「いいんですか? それで 茜さんは。 もし結婚をしたり 子どもを産んだりしたら この仕事 辞めちゃうんですか? そんなの おかしいですよ。 せっかく努力して アニメーターになったんじゃないですか!」

麻子「辞めろって 言わせなきゃいいんじゃないの?」

なつ「え? マコさん…。」

麻子「会社から 辞めないでくれって 引き止められるようなアニメーターに なればいいんじゃない だったら。 まだ何もできないのに 文句ばっかり言ってないで。」

なつ「はい! そうですよね…。」

麻子「期待してないけど。」

なつ「はい…。 失礼しました!」

茜「あんなふうになりたいの?」

なつ「あんなふうって…。」

おでん屋・風車

2階なつの部屋

なつ「う~ん 誰にしようかな…。」

<なつは 今 幸せでした。>

なつ「う~ん…。」

<仕事に悩めば悩むほど それを実感するようでした。>

<なつの鉛筆は 何を描いても 今は なつの夢を表現するかのような そんな時でした。>

咲太郎「なつ。」

なつ「うん?」

咲太郎「下に信哉が来てるよ。」

なつ「えっ?」

1階店舗

なつ「信さん! 見つかったの?」

信哉「うん。」

なつ「本当に?」

信哉「同じ千葉にいたよ。 千葉の船橋って所だ。」

なつ「ふなばし?」

咲太郎「まあ 座ろう なつ。」

なつ「うん。」

信哉「川谷としさんって人が なっちゃんたちの親戚なんだよね?」

なつ「うん。 お義母さんのいとこ。 一番仲がよかった人だって。」

信哉「その としさんと結婚した 川谷幸一さんっていう人の行方を 追った方がいいと思ったんだ。 それで 幸一さんを知っていそうな人を 片っ端から探して訪ねていった。」

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