ライブハウスに入る恵達
我那覇「何にする?」
恵達「コーラを…。」
我那覇「コーラ。」
恵達「どうも。」
野球部の部室
琉美子「恵里。」
恵里「ん? 何?」
琉美子「あのさ…。」
恵里「うん。」
琉美子「あのね…。」
恵里「何?」
琉美子「キャプテンの事 どう思う?」
恵里「は? 誠? 「どう?」って…。」
琉美子「好きとか?」
恵里「は? いや いいやつだと思うけど。 そういうんじゃないな。」
琉美子「そうなの?」
恵里「うん。」
琉美子「でも約束したんでしょ? 「甲子園に行けたら キスする」って。」
恵里「ああ なんか そういう事に なってしまったけど…。 誠は 琉美子が 確率 低すぎるから そんな事 言ってるんじゃないの?」
琉美子「あのさ…。」
恵里「ん?」
琉美子「友達だし 恵里の事 嫌いじゃないから 忠告しといてあげるけど…。」
恵里「はい。」
琉美子「誠は 恵里の事 好きなんだよ…。」
恵里「え~!」
琉美子「気が付かない方が おかしいさ それ。 それから もう1つ 気づかない?」
恵里「何を?」
琉美子「私が 誠の事 好きだって 気づかない? 普通 気づくと思うけどな。 これだけ一緒にいれば…。」
恵里「そう… なの?」
琉美子「そうだよ。 だから 野球部のマネージャーにだって なったんだよ。」
恵里「だから この前 私に?」
琉美子「恵里はさ 悪い子じゃないと思うけどさ そういうのって 嫌われる事あるよ。 なんかさ 気が付かないフリをしてる 嫌な女だと思われて 損するよ。」
琉美子「そういう子は 同性に嫌われる事があるから。 『ブリっ子』とか言われて…。 分かる?」
恵里「はい…。」
琉美子「だから もっと敏感に なりなさい。 じゃないと周りの男も女も 傷つける事に なるからね。」
恵里「はい…。」
琉美子「分かれば いいさ。」
恵里「すみません…。 ん?」
琉美子「何?」
恵里「私って 三角関係の中に いるの?」
琉美子「いるさあ!」
恵里「あらら…。」
琉美子「は?」