恵里「おばぁ!」
ハナ「はい 恵里!」
恵里「『はい 恵里!』じゃないよ。 何でね?」
ハナ「何が? あいさつに来ただけだよ。」
恵里「何か変な事 言わなかった?」
ハナ「言わないさ 別に。」
恵里「本当に?」
真理亜「ずっと 笑顔つくってて 何か 顔が疲れたわ。」
恵里「はい? 何で真理亜さん?」
真理亜「え?」
ハナ「おばぁを連れてきてくれたさ。」
恵里「そうか ありがとうございました。」
真理亜「いや いいの。 ついでも あったし。」
恵里「『ついで』?」
真理亜「うん まあね。」
恵里「何で カメラ持ってるんですか?」
真理亜「記念よ 記念…。 そうだ あんたのも 1枚。 はい 撮りますよ。 はい スマイル。」
真理亜「はい お疲れさま。」
恵里「仕事中なんですけど。」
ハナ「邪魔は してないさ ねえ。」
真理亜「ねえ。」
恵里「だって…。」
ハナ「大丈夫さ 文也君に 恵里が ずっと 好きだったなんて 言ってないよ。」
恵里「なら いいけど。 私 仕事 戻るね。 真理亜さん ありがとうございました。 じゃ!」
ハナ「ちばりよ 恵里!」
廊下
遥と衝突する恵里w
恵里「あ! すみません!」
遥「何のよ もう!」
恵里「すみません。」
遥「いいわよ。」
恵里「すみませんでした。」
サロン
我那覇 猛「よう! 悪いな。」
恵達「とんでもないです。」
恵達「何ですか? 僕にだけ話って。」
我那覇 猛「恵達さ!」
恵達「はい。」
我那覇 猛「よかったよ あの曲。」
恵達「ありがとうございます!」
我那覇 猛「CD作ろう!」
恵達「本当ですか?」
我那覇 猛「ああ ただし。 1人だけなんだよ 興味あるのは。」
恵達「え?」
我那覇 猛「俺が 売り出そうとしてるのは 古波蔵恵達 お前だけなんだよ。」
恵達「俺だけって バンドは?」
我那覇 猛「あの曲は お前が作ったんだろ?」
恵達「まあ…。」
我那覇 猛「あの曲で デビューしよう。 バンドは 俺が集めてくる。」
恵達「え?」
我那覇 猛「古波蔵恵達のバンドだ。 それを作って売り出そう。」
恵達「そんな…。」
我那覇 猛「お前 デビューしたくないのか? 大勢の人に 聴いてもらいたいだろ 見てもらいたいだろ?」
恵達「もちろん そうですけど。」
我那覇 猛「恵達1人なら 俺は協力する。 でも あのバンドでは無理だ。 よく考えてみてくれ。 いい返事 待ってるぞ じゃあな!」
おやおや 恵達は 何だか 難しい事に なってしまったね