あらすじ
久保田ミワ(松本穂香)は藤浦(山口紗弥加)や一駒(片桐はいり)、池月(小泉もえこ)になりすましを謝罪し退職の意を伝える。藤浦は裏切られた思いだと怒りながらももう一つ仕事をしろという。越乃彩梅(高岡早紀)もやってきてミワこそが適任だという。それは八海崇(堤真一)の引退を撤回させること。退職の記念に何か持って行かないかと聞く八海に、今欲しいものは過去の思い出ではなく八海の新作映画だと訴えるミワだが…。
第32回ネタバレ
さくら宅
ミワ「あの… さくらさん。」
さくら「ん?」
ミワ「私 家政婦を辞めることにしたんです。」
さくら「え… えっ ちょっと待って。 八海サマみたいなこと言わないでよ。」
(着信)
さくら「あっ 藤浦さんから。」
ミワ「えっ! ああっ…!」
さくら「えっ ちょっと…。」
ミワ「ごめんなさい。 あ… あの 行きます!」
さくら「えっ えっ えっ… 何 何? すごい気になるとこでいなくなるじゃん!」
ミワ「えっと… バレたんです 藤浦さんに なりすましていることが。」
さくら「えっ… ええっ!?」
ミワ「じゃあ また。」
さくら「ちょ… 久保田さん! 久保田 久保田…!」
(ドアの閉まる音)
八海邸
リビング
ミワ「久保田… ミワと申します。」
藤浦「ずっと怪しいとは思ってたけど まさか別人だったとはね。」
ミワ「申し訳ございませんでした。」
藤浦「いくら八海がいいと言っても このまま契約を続けるわけには いかないですから。 これはビジネスとして。」
ミワ「もちろんです。 辞めさせて頂きます。」
藤浦「今まで 仕事は きちんとやってくれていたし 八海にとっても あなたが来てくれて いろいろプラスになったと思うけど… 私は 裏切られたような気持ちで悲しい。」
ミワ「本当に申し訳ありません…。」
藤浦「あなたを訴えます。 ウソです! あなたには まだ やってほしい仕事が 残ってるんだから。」
ミワ「え?」
キッチン
一駒「今日はタマネギとピーマンと ズッキーニがあるから…。」
池月「ラタトゥイユですね。」
一駒「Non! カポナータです。」
池月「ほとんど一緒じゃないですか。」
ミワ「あの… 一駒さん 池月さん」
一駒「何?」
ミワ「実は私… ニセモノなんです。 すみませんでした!」
池月「ニセモノ?」
一駒「どういうこと? ミワさんには本物と偽物がいるの?」
ミワ「あっ そうじゃなくて 美羽さくらさんという人が 家政婦に採用されたんですけど 久保田ミワである私が 彼女になりすましていたんです。」
2人「ええっ!?」
一駒「全然 気付かなかった…。」
池月「えっ 一駒さんも気付いてなかったんですか?」
ミワ「一駒さんは 全部 お見通しだと思ってました。」
一駒「いや… 今 説明聞いても 何だか よく分からないもの。 ん? つまり あなたは 美羽さくらさんってこと?」
ミワ「いや 久保田ミワです。」
一駒「あっ そのニセモノ?」
ミワ「本物です。」
一駒「ダメだ… 完全に混乱してきちゃった。」
池月「後で説明しますね。」
一駒「うん…。」
ミワ「今まで… 本当にお世話になりました。」
池月「そんな わざわざ辞めることないのに…。」
ミワ「やっぱり けじめをつけないと。」
池月「まあ ミワさんが決めたことなら 私は応援するよ。」
ミワ「ありがとうございます。」
一駒「あっ 分かった!」
池月「えっ。」
一駒「美羽さくらさんという人が別にいて 久保田ミワさんが なりすましたってこと?」
ミワ「はい そうです。」
一駒「ああ。 J‘ai compris. 理解しました。」
<二人は 最後まで優しく受け入れてくれた。 こんなニセモノの私を>