<そんな もめ事があってから 数日後の事でした>
布美枝「おばば ご飯 出来たよ。 おばば? どげしたの?! おばば しっかりして! おばば!」
廊下
医者「今日 明日 いう事では ないけども 年が 年だけん 油断は できんですよ。 覚悟だけは しとって下さい。」
<医者の見立ては 脳梗塞でした>
庭
ミヤコ「よっ。」
ユキエ「おばば 眠っとった。」
ミヤコ「倒れてから ず~っと うつらうつら しとられるわ。 時々 はっきりする事も あ~だけどね。」
ユキエ「もう… このまま いけんだろうか…。」
ミヤコ「あんたは もう ええから うちに帰りなさい。 子供 ほうっておいたら いけん。」
ユキエ「うん。 言ったら けんかもしれんけど。」
ミヤコ「うん?」
ユキエ「フミちゃんが まだ 嫁に行かずに 家に おってくれて こげな時は ほんとに助かると思うわ。」