連続テレビ小説「花子とアン」第112回「春の贈りもの」【第19週】

翌日

花子「醍醐さんが声をかけてくれて 修和の同級生たちが こんなに お金を送って下さったの。」

英治「醍醐さん 本当に ありがとうございます。」

醍醐「『王子と乞食』の単行本を 待ち望んでるお母様たちが こんなにも 大勢 いらっしゃるという事ですわ。」

花子「皆さんのお気持ちに 必ず応えましょう。」

英治「そうだね。 何年かかっても 必ず やり遂げよう。」

台所

花子「英治さん。 今日からは これで我慢して下さい。」

英治「節約は 大切だよ。 今 僕たちにできる事を 一つずつ やっていこう。」

玄関

花子「こんなに高く買い取って頂き ありがとうございます。」

「いえいえ こちらこそ。」

書斎

<どうしても 会社を再建し 郁弥の夢をかなえたい。 その強い思いが 2人を突き動かしていました。>

<こうして 2人で頑張っていた ある日の事。>

『ごめんください。』

花子「は~い。」

玄関

番頭「嘉納社長からの伝言です。 筑前銀行 東京支店の 内藤支店長が 融資の話を 聞いちゃんなさるそうですばい。」

筑前銀行

内藤「お待たせして すんまっせん。」

英治「これが 出版社兼印刷会社の事業計画です。」

花子「何とぞ よろしくお願い致します。」

内藤「嘉納伝助社長から お話は 伺っちょります。 契約書を。」

「はい。」

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