村岡家
居間
英治「父さん! 父さん! 印刷機が買えます! 『王子と乞食』を 出版できるんです!」
平祐「まさか…。」
英治「本当です。 銀行が融資してくれたんです。」
花子「郁弥さんと私たちの夢が かなうんです!」
平祐「どこの銀行だ?」
英治「筑前銀行です。」
平祐「筑前銀行?」
英治「はい。 九州の嘉納伝助さんが 口を利いて下さって…。」
平祐「そうか…。」
庭
回想
郁弥「この花 かよさんみたいでしょう?」
かよ「私 チップの方が うれしいんですけど。」
郁弥「よく似合います。」
回想終了
<いつの間にか こんな所に 勿忘草が…。 ごきげんよう。 さようなら。>