連続テレビ小説「花子とアン」第31回「腹心の友」【第6週】

校長室

ブラックバーン『はな』

はな『はい』

ブラックバーン『学校の外で働いてみませんか?』

はな「いま何と?」

茂木「うちの学校と ご縁のある 出版社に頼まれたのです。 事務員が辞めてしまったそうで 臨時に 放課後だけでも 働いてくれる生徒は いないかと。 特に 英語が優秀な人に 来てほしいそうです。」

はな「是非 やらして下さい! 『お願いします』」

ブラックバーン『何事も経験です 頑張りなさい』

<…という訳で はなは 学生アルバイトとして 働く事になりました。>

向学館

編集部

はな「ここだ。」

はな「ごきげんよう。 (せきばらい) ごきげんよう! 修和女学校から参りました 安東と申します。」

梶原「ああ 君か。 編集長の梶原です。 あれ? 君 小間使いじゃないか?」

はな「えっ?」

梶原「ほら あの… ジュリエットに薬の瓶を渡す時に すっ転びそうになった 小間使いだろ?」

回想

はな「あっ! てっ… すいません!」

回想終了

はな「どうして ご存じなんですか?」

梶原「舞台見たから。」

はな「ああ…。」

梶原「いや~ あの『ロミオとジュリエット』は よかったよ。 あっ 紹介しとこう。 今日から ひとつき 臨時で働いてもらう事になった 小間使いさんだ。」

はな「初めまして。 安東花子と申します。 花子と呼んで下さい。」

「よろしく 小間使いさん。」

「よろしく。」

「よろしく 小間使いさん。」

「よろしく。」

はな「お願いします…。」

梶原「小間使い君 とりあえず お茶 入れてくれる?」

はな「はい。」

(電話の呼び鈴)

「小間使いさん 電話出て。」

はな「えっ… どうやって出るんですか?」

「早く出て。 切れちゃうよ。」

はな「はい。」

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